長時間働くことについて思うこと
こんにちは、旅人先生Xです。
先日、休憩時間について考えた時に、沢山働くことについて、改めて自分自身で振り返ることができました。
そこで、今日は、「長時間働くこと」について、小学校で働いている一人の人間として、思うことを書いていこうと思います。
※今回の記事は、長時間働くことを肯定したり、否定したりすることが目的ではなく、あくまで、長時間働くことになる理由やメリット・デメリットについて考えていくことが目的です。ご理解の上、お読みいただければ幸いです。
目次は以下の通りです。
① 長時間働くことになる理由
小学校で、長時間働くことの原因となっているのは、大きく3つかと思います。
1 学級のマネジメント
2 多教科の授業の準備
3 作業量の多い校務分掌
1 学級のマネジメントについて
これは、小学校に限らず、クラスを持っている方は、皆同じだと思います。
子どもたちに関わる様々なことに向き合うことは、ある意味で、私たちの最も重要な仕事の一つであるとともに、多くの時間をかけていることの一つです。
トラブルや悩み、学習等々、それぞれの課題に向き合っていく時間は、とても多く必要だと思います。
学級の運営を如何にして行っていくかということは、神経と時間を使います。
学級のことは、私が最も好きであるとともに、一番怖いなと思っている業務です。
子どもたちに、身に付けてほしいことはなんなのか。
それに対するアプローチはどうしたらいいのか。
今の自分の行動は、適切なのだろうか。
今後どうしたらいいのか。
等々、学級、グループ、個人それぞれに対して考えていくと、考えることは、なかなか尽きません。
それが、楽しいのですが、今回は、長時間働くことについての話題ですので、面白さは、また別の機会に。
話はそれましたが、学級のマネジメントは、上述した通り、長時間働くことの要因の一つではあると思います。
2 多教科の授業の準備
小学校は、沢山の教科の指導をします。
低学年だとそれこそ、音楽や図工まで、やることになります。
ピアノが弾けないとか悩んでいる場合ではありません。
ちなみに、私は、ピアノが弾けないので、ギターで伴奏してます。(笑)
沢山の教科の指導をするためには、当然、準備が必要です。
小学校では、部活の指導がない分、このことに多くの時間を割いているという現状があります。
経験とともに、負担は軽減してくる傾向にありますが、学年や子どもたちが違えば、課題もアプローチも異なりますので、時間は必要です。
経験が浅いころは、1の学級のマネジメントと合わせて、特に多くの時間を割く業務であると思います。
3 作業量の多い校務分掌について
経験をある程度して、1や2の時間が少し減ってくる頃【人によってはいきなり】、ちょっと時間のかかる校務分掌が巡ってきます。
学校全体に関わり、なおかつ規模の大きい活動を行う分掌の場合は、やはり多くの準備が必要になります。
普段の仕事に合わせて、出張等もあるため、業務が圧迫されることになります。【出張に関しては、思うことがありますので、また別途記事にします。】
校務分掌もまた、長時間働くことの原因の一つだと経験上、感じています。
② 長時間働くことのメリット
私が思うメリットは、主に2つです。
1 子どもに対するアプローチの手法が充実する
2 経験を積む量が増えて、力量が上がるペースが早くなる
長時間働くことのメリットとか書くと、働き方改革に逆行しているように思われそうですが、勤務の時間のマネジメントをする上で、時間をかけることの良さについては、ちゃんと考える必要があると思うので、あえて、書きます。
理由は、明確で、勤務の時間を削るということは、時間をかけることのメリットにも少なからず影響を及ぼすと思うからです。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、メリットを考えるにあたって、「長時間働くこと=時間をかけること」と考えて話を進めていきます。
1 子どもに対するアプローチの手法が充実する
準備した分、やはり子どもに対するアプローチの結果は違ったものになることが多いです。
この辺は、センス(感覚)も大きく影響するところではありますが、ある課題に対する場合、何となく接するより、考えて接するほうが、課題を改善しやすくなる傾向にあります。
また、知識や考え方を多くの人から学んで、それをどう生かすか考えて日々のコミュニケーションを行っている場合は、コミュニケーションの結果が変わるであろうことは、皆さんも容易に想像がつくと思います。
子ども相手に仕事をする以上、子どもに対するアプローチが充実するのは、大きなメリットだと私は感じています。
2 経験を積む量が増えて、力量が上がるペースが早くなる
生き急いでいる感あふれるメリットですが、私が長時間働いていた理由は、正直これです。
「早く力量を上げて、子どもたちの笑顔を増やしたい。」「上手くできないもどかしさや申し訳なさを早く解消したい。」そういった思いを強く抱いていました。
経験を積もうと、振り返りをしたり、分析をしたりすることに時間を割いて頑張りました。
やった分、やらないよりは、きっと力はついたのではないかと思います。
経験値を得やすいというのは、長時間働くことのメリットの一つと言えそうです。
③ 長時間働くことのデメリット
デメリットはズバリ、2つ。
1 体にも、心にも良くない
2 時間も気力も無くなる
1 体にも、心にも良くない
長時間働くことは、本当に、体と心に良くないです。
疲弊します。
疲弊して、疲弊して、ひどいと何もできなくなります。
長時間働くことが日常化すると、心も体も壊れてしまいます。
絶対に、そうならないようにしてほしいです。
私自身7、8年くらいした辺りから、体に異常をきたしそうになり(というかちょっときたした)、長時間働くことに対して、かなり気を付けるようになりました。
状況や、人によって、影響が出るまでの期間は全然違います。
長時間働いてる方は、職業問わず、ぜひ、注意して、気を配ってほしいと思います。
2 時間も気力も無くなる
「長時間働く=自分の時間を仕事に割く」ということになります。
時間が無くなる上に、疲弊しますから、合わせて気力も無くなります。
時間と気力が無くなるということは、仕事→なにもせず寝る→仕事→なにもせず寝る→…の負のスパイラルに陥ることを意味します。
こうなると、心がマヒしてきて、おかしくなってしまうことは、想像に難くありません。
そもそも、感覚も麻痺していくので、おかしな状況であることを疑問に思う心すら機能しなくなってしまうことだってあります。
一人で負のスパイラルに入るととても危険です。
ぜひ、snsでもなんでもいいので、状況を共有したり、連絡を取り合える手段をもったりして、そういった状況を避けてほしいと思います。
④ 私が思うこと
・長時間働くことは、メリットもデメリットもある。
・自分が、行動をどう選択するかが大切。
・行動の選択があまりできない場合(長時間労働から抜け出せない場合)は、要相談。
上述した2つのデメリットは、どちらも恐ろしいものです。
メリットに目を向けすぎて、デメリットに目がいかなくなったり、自分は大丈夫と思ったりするととても大変なことになってしまうと思います。
自分で、自分の行動をよく考えながら、日々の仕事に向き合う必要があると心から思います。
行動の選択が難しい場合は、必ず、どこかで相談をしていくのが良いと思います。
もしも、この記事を読んでいて、行動の選択が難しい方がいたら、どこでも、誰でもいいと思うので、すぐに相談をしてほしいです。
働き方改革について昨今、言われていますので、最後にそのことに対する思いを書いて終わりたいと思います。
私は、「働き方改革=時短一辺倒」ではなく、「働き方改革=それぞれの希望や状況にあわせて、柔軟に働き方を選択できるようになる」という風になってほしいと願って行動しています。
時短は、働き方改革の手段の一つでしかないはず。
手段の目的化になっていないか、たびたび時間をとって、自分の行動や状況を考えてみることは大切なのではないかと思います。
経験を早く積みたい人もいれば、ゆったりやりたい人もいる。
自分の体調や状況で、やれることが限られてしまう人だっている。
そういう多様な人の集まりだからこそ、多様な子どもたちに寄り添える素敵なチームであれると私は思うのです。
同僚との仕事でも子どもへのアプローチでも、こんな振る舞いが素晴らしいというあるべき像に終始するのではなく、色んな振る舞いがあることを共有しつつ、互いを尊重しながら、自分はどうするかを考え、行動していくことを大切にしたいと思います。
難しいことかもしれませんが、皆が笑顔で過ごせることを願って、一歩ずつそうした状況を目指していきたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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