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融資を制するものは事業を制する

こんにちは、渡邉です。
梅雨明けをしていないのかと思うぐらい毎日猛暑が続きますね。
昨年の今頃は試験勉強のラストスパートをかけていました。
そう思うと1年はあっという間だと感じます。

本題に入る前に、社労士試験を受験される方に改めてエールを送らせてください。
以前の記事(※)でも書いた通りですが、試験までの1ヶ月は本当に自分のやってきたことは間違っていなかったのか、間違っていないのであればなぜ模試で基準点に達しないのかということに焦りと苛立ちを感じてました。
しかしその状態こそ合格に近づいている証拠だと思っています。
試験前日まで模試の結果が基準点に達してなくても良いんです。むしろそういう状態だと半ば諦めも出るのか、当日は落ち着いて試験に臨むことができるメリットもあります。
月並みの言葉ですが、自分のやるべきことをやり切ることが何より大切です。そして社労士試験を合格する人は、何か使命を課せられて合格しているのではないかと改めて思います(特に開業を目指されている方、正直事業を始めると合格するより大変です・・・)。
ぜひ、最後まで諦めずに闘い抜いてください!

※詳細は、【メンタルケア】社労士試験、1カ月前からの過ごし方


◆創業期は融資を取ろう!

開業1ヶ月前に融資を受けようと決意しました。
理由は、次のとおりです。

・運転資金にゆとりを持っておきたいため
・人的投資に回したいため

特に運転資金は、当初見込んでいた額より利用する機会が多いです。
自分の生活やオフィスの賃料、営業に使う会費、交際費等・・・・それ以外にも営業スタイルによっては出費することもあるでしょう。

借金するのは抵抗があるとおっしゃられる方もいますが、手元に自由なお金が1,000万円以上あるのであれば問題ないと思います。
しかし大抵の方は、あって数百万円ぐらい、下手すれば数十万円しかない方もいらっしゃると思います。
そこで融資を受けないで行動すると営業に利用できるお金が少なくなり、結果顧客獲得を逃してしまいます。
そのため、融資を制するものは事業を制するというのは決して過言ではないと考えております。

では、なぜ創業期に融資を進めるのか。
それは自分の希望額を借りやすいためです。
特に創業期は売上計画の提出だけでお金を借りることができるため、借りやすくなっています。
この機会を逃すと売上が出ていない、コロナや物価高騰等の外的要因の理由がない限り、借りづらくなることは言うまでもありません。

融資を受けたいと思っている方は開業日の1ヶ月前から準備をすると幸先良いスタートダッシュが切れます。

◆融資を受けるまでの準備

さて、前段の理由から私も融資を受けようと思い、融資先を探しました。
やはり代表的な融資先は、日本政策金融公庫です。
まず公庫で融資を受け、その後、信金、地銀という順番が王道です。
また融資を受けるときは、まず住所地(法人であれば法人住所)の自治体に相談しましょう。思わぬ情報を得れることがあります。

実際、私も新宿区に創業相談したところ、タイミングよく日本政策金融公庫の融資セミナーが開催されることを知り、参加をしました。
目的はセミナーよりも終了後の個別相談です。
自分の状況で融資を受けられるのかを何となく教えてくれるからです。

一度ITの会社で融資を受けていることから、正直セミナーの内容にはあまり期待はしておりませんでした。
しかし日本政策金融公庫がお金を貸してくれる条件がこちらのセミナーで垣間見れたことは良かったと感じております。まとめると以下の通りです。

<貸してくれやすい人>
・融資希望金額の3分の1以上の自己資金があること
→10分の1以上と謳われているが、実際は3分の1以上必要
・事業計画、売上推移が明確であること(公庫様式+独自の資料が必須)
・開業(設立)事業の経験がある人(長ければ長い程良い)
・事業内容を口頭で説明できる人、誠実な方であること
・住宅、自動車、各種ローンの返済が滞ってない人

<貸せない人>
・自己資金が全くない人
・住宅、自動車、各種ローンの返済が滞っている人
・自分の事業を明確に話せない人、お金に無頓着な人

この条件を満たしていれば借りれる可能性は高いとのことです。
ちなみに借金額についてはケースバイケースとのことです。
実際私は不動産投資も行っているため、そのローンが数千万円あります。
しかし事業で行っていること、返済を滞らせたことが一度もないことから希望額を借りることができました。

融資が受けられるか心配な方は、まずこういったセミナーを受けて、個別相談されることをオススメします。

◆銀行以外の融資はNG

では、日本政策金融公庫で借りれない人はどうするのか。
そういう方は、信金、地銀、オリックス等のローン会社が行う銀行と進んでいくのが良いでしょう。

銀行からお金を借りられない人が、VC(ベンチャーキャピタル)という選択肢を選ぶケースもありますが、こちらは大反対です。
そもそも金貸のプロからお金を借りられない人がこの選択をして、出資者にお金を返せるとは思えません。
実際にこの手法を使って、お金を入手した方の事業を見ましたが、数ヶ月でほぼ消えました。
VCは銀行の融資と併せて利用されるのが良いと考えております。
もっとも士業事務所にはVCという選択肢は関係ないですが・・・・

◆融資をお考えの方は、早めの準備を

まとめですが、開業する可能性がある方は、自身のお金周りのことを早めに確認した方が良いでしょう。

特に銀行は計画性のある方を好みます。
各種ローンの返済はしっかりできているか、自己資金は持っているか・・・実は事業計画よりもこういった当たり前のことが重要視されているように見受けられます。

社労士で言えば、冒頭の通り試験合格して、事務指定講習を受け、開業するということであれば1年後には開業することになります。
そこまでに自己資金の貯蓄、ローンの返済が滞っていないか確認しましょう。

※以前、ITの会社で書いたコラムもございます。
こちらも参照いただけると今回申し上げた内容がもう少しわかるかと思います。

融資を受けるためのポイント(前編)
融資を受けるためのポイント(後編)

次回も開業時のことを書いていきますので、お楽しみに!

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