なぜガムを噛めば歯が丈夫になるのか?
こんにちは、しゅうです!
・冷たいものを食べていたら染みる
・最近口が臭いような気がする
・歯がグラグラしてきた
このように歯の病気を持っている人多いのではないでしょうか?
これ咀嚼回数が問題かもしれません。
咀嚼回数を増やせば分泌される唾液量が増えます。
分泌された唾液には口内細菌を守る機能や口の中を中和させる機能など歯を守る機能がたくさんあります。
そのため、よく噛んで唾液の分泌を増やすほど口内細菌を抑制し、高齢者になっても多くの歯を残すことができます。
実際、日本では歯の病気への対策が甘いので他の国に対して80歳以上で歯が残っている本数が少ないです。
・スウェーデン:20本
・アメリカ:13本
・日本:9.8本
なので、今回はよく噛んで唾液を分泌させて歯を守る方法について解説していきます。
今回紹介する方法は手軽にできて、お金もほとんどかからないので役立つはずです。
噛む効果
よく噛んで食べることでさまざまな効果をもたらします。
1.ダイエット効果
1つ目はダイエット効果です。
よく噛むことで味覚が刺激されると、交感神経を高めるホルモンのノルアドレナリンが分泌されます。
その結果、全身の細胞の働きが活発になり代謝も向上し、太りづらくなるのです。
また、ヒスタミンの分泌を促し満福中枢を刺激するので食欲が減ります。
2.幸福度のアップ
2つ目は幸福度のアップです。
幸せホルモンのセロトニンは咀嚼することで分泌されます。
セロトニンにはストレス解消やリラックス効果が得られます。なので、噛めば噛むほど緊張をほぐす効果が得られるのです。
また、セロトニンは人に共感する脳の働きに関りが深く、人付き合いも上手くいくのでより幸せを噛みしめやすくなります。
唾液の効果
また、よく噛むことで唾液も分泌されます。この唾液にも多くのメリットがあります。
1.口臭防止
1つ目が口臭を防ぐことです。
唾液には1日1.5リットルも分泌し、細菌の餌となる食べかすを洗い流す効果があります。
また、殺菌成分であるリゾチームが含まれているので口内細菌を除去し口臭を抑えることができます。
2.歯を守る
2つ目が歯を守る効果です。
食事をすると口内は酸性に傾きます。
口内が酸性に傾くと、歯の表面のエナメル質が溶けだして虫歯の原因になりやすいです。
そうならないためにアルカリ性である唾液を分泌して中和。大体40分ぐらい分泌されれば酸性は取り除かれます。
また、唾液には溶けだしたエナメル質を修復する再石灰化作用もあります。
そのため、食後酸性に傾いて少し溶けた歯は唾液が分泌することで元通りになるのです。
現代人は噛む量が少ない
現代人の咀嚼回数が少ないので噛むことで得られるメリットや唾液の恩恵を最大限に受けれていません。
日本人の平均咀嚼回数は1食あたり600回と言われており、昔と比べて大幅に減ってきています。
・江戸時代:2000回
・鎌倉時代:3000回
・弥生時代:4000回
なぜ噛む回数が減ってきたのかというと、昔よりも柔らかいものが多く食べやすくなってきたためです。
食べ物が不足していた時代では食物繊維が豊富で堅いものが主流でした。そのため、自然と噛む回数も多くなっていたのです。
また、高齢者になると歯が弱り柔らかいものしか食べれなくなるので咀嚼回数が減り、さらに歯が弱ります。
噛む行為は脳を刺激しボケ防止にも働くので高齢者で歯が減るのは大問題といえるでしょう。
ガムで咀嚼回数を補う
咀嚼回数が減ってきた現代で増やすためのアイテムがガムです。ガムを噛むことで食事で足りない咀嚼分を補うことができます。
また、ガムを噛むことで脳が活性化し、記憶力・判断力・集中力が高まると言われています。
メジャーリーグの試合中に選手がガムを噛んでいる様子を見たことあるのではないでしょうか?
あれは、集中力を高めるためです。噛むことで判断力や集中力を司る前頭前野が活性化します。なので、高齢者だとボケ防止に役立つのです。
また、ガムを噛めば記憶力も上がります。
高齢者にガムを噛みながら記憶テストを行うと短期記憶を司る海馬が活性化し、ガムを噛まないときよりも成績が上がったという実験があるほどです。
これほどガムを噛むことで様々なメリットが得られるのです。
選ぶべきガムの種類
ガムはなんでも良いというわけではありません。糖質を含むものは虫歯菌の餌となり、歯周病などを促進します。
また、酸性を含むものは歯のエナメル質を溶かして虫歯の原因にもなります。なので、次の成分が入っているガムをお勧めします。
1つ目はキシリトールです。白樺や樫の木を原料に作られる天然の甘味料。
細菌の塊であるプラークを減らします。また、虫歯菌を減らす効果、溶けた歯を元に戻す再石灰化の促進があるので歯を守る効果が強いです
2つ目はリカルデントです。牛乳のたんぱく質で作られ、歯のエナメル質の再石灰化を助ける効果があります。
3つ目はポスカムです。ジャガイモを原料とするオリゴ糖から作られます。
唾液の質の改善や口内を酸性から中性に素早く変えて、歯が溶けだすのを防ぐ効果があります。
これらの3つの成分が入っているガムを選びましょう。
ガムを噛むタイミング
最後にガムを噛むタイミングは食後もしくは寝る前にしましょう。
食後は口内が酸性に傾いているのでガムを噛みアルカリ性の唾液を分泌することで中和することができます。これにより、歯が溶けるのを防ぎます。
寝ている間は唾液の分泌が極端に減ります。朝起きたときは口の中が乾燥して気持ち悪いですよね。これは唾液の分泌量が減っているためです。
唾液が減ると口内細菌が繁殖しやすくなり、歯周病の原因にもなります。
寝る前にガムを噛むことで、睡眠中の唾液量が少ないデメリットを和らげることができるのです。
そのため、ガムは食後もしくは就寝前にしましょう。
まとめ
この記事では、咀嚼回数を増やして歯を守る方法について解説しました。
・噛む回数を増やすことでダイエット効果、幸福度アップ、集中力、記憶力の向上が得られる
・現代では咀嚼回数が減っているのでガムを噛んで補う必要がある
・砂糖や酸性のガムを避け、キシリトールやリカルデント、ポスカムを含むガムを選ぶ
食事の際に咀嚼回数を増やすのが最もいいのですが、柔らかく食べやすいものが溢れている現代では難しいですよね。
なので、ガムを噛んで咀嚼回数を補いましょう。
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