【衝撃】食品ロスの半分が家庭から生まれる
多くの人は事業者が食品ロスの大半を出していると思っていますが、実際は食品ロスの半分は家庭で生まれています。
最近話題になっている食品ロスについて知らないことも多いと思うので、「どれほど食品ロスが生まれているのか?」について解説します。
この記事を読むことで、「無駄な食べ残しを無くそう!」という意識になるはずです。
食品ロスの半分は家庭から出ている
日本の食品ロス量は2013年の農林水産省の調査によると632万トンで、東京都民が1年間に食べている量とほぼ同等です。
日本全体の1年間の魚介類の消費量622万トンにも相当します。
また、世界の食糧援助量は約320万トンなので世界全体で支援されている食糧の約2倍を日本国内だけで捨てていることになります。
多くの人は食品ロスは事業者がほとんどを出している思っています。しかし、食品ロスのおよそ半分302万トンは家庭で生まれているのです。
実際、「食品ロスの80%は事業者から出ているのか?」という質問に「正しい」または「間違い」で答えてもらうと8~9割の人が不正解だったという結果が出ています。
また。京都市の試算によれば1世帯4名の家庭から出される食品ロスは年間6万円相当です。これは東京ディズニーシーの年間パスポートとほぼ同額です。
どうせお金を出すなら捨てるための費用ではなく、ディズニーシーで遊ぶためのお金にしたいですよね。
さらに、日本全国で仮定すると年間11.1兆円にも達します。時価総額が10兆円を超えている日本企業は3社しかないのでどれだけ大きい金額なのかが伺えますね。
家庭の食品ロスが生まれる原因
家庭から出てくる食品ロスの主な理由は2つ。
1つ目は過剰除去。過剰除去とは、野菜の皮を厚く切りすぎたなど、食べれる部分まで捨ててしまうことです。
たとえば、リンゴの皮です。リンゴの皮をむいて食べる人が多いですが、栄養がぎっしり詰まっています。
ポリフェノールが含まれているため、抗酸化作用があり、美白効果もあるのです。捨てるのが勿体ないです。
2つ目は、直接廃棄。保存しておいた食品の消費期限や賞味期限が近付いてきたためにゴミ箱に捨てる行動です。
具体的にはお菓子や缶詰などまとめて買うと安くなるからという理由で買ったけど、賞味期限まで棚の奥底にしまって、結局食べなかったというものです。年末の大掃除の時などに良くありますよね。
まとめて買ったほうが短期的にはお得でも捨てるものも含めれば長期的に損していることになります。
特に賞味期限が長いものは、「まだ期限まで時間あるし」と考えて消費するのを先送りしがちです。
無駄を出さないように、必要な分を必要な時に買うようにしましょう。
このように過剰除去と直接廃棄が原因で家庭内で食品ロスが生まれています。
ハンバーガーを作るのに浴槽15杯分の水が必要
食品を1つ廃棄するのにどれだけ環境に悪いのかが分かるのに仮想水(バーチャルウォーター)という考え方があります。
仮想水とは「食品1個作るのにどれだけの水が使われたのか?」という考え方です。
たとえば、ハンバーガーだと1個作るのに3,000ℓの水が必要になるらしいです。思っているより多いですよね。
ハンバーガーの原料である小麦、レタス、トマト、牛肉などの生産に使われた水を全て足し合わせた合計になります。
一般的な家庭の浴槽が200ℓほどなので浴槽15杯分。逆に言うとハンバーガー一つ捨てるとこれだけの水が無駄になるということです。いかに環境に悪いのかが分かりますね。
世界で10億人が未だに真水の供給を受けていませんし、8億人以上は栄養失調というデータがあります。
これらの事実を踏まえると安易に食品を捨てることはできないはずです。
食に困っている人に食品が行き渡るためにも、食品ロスを減らして使えるエネルギーを節約することが重要です。
他の食品でも仮想水を計算したいという人は環境省のホームページで計算できるので使ってみてください。どれだけ環境に悪影響を与えているのかが分かると思います。
まとめ
この記事では、どれほど家庭で食品ロスが生まれているのか?について解説しました。
・食品ロスの半分は家庭で生まれており、東京都民が消費する食事量とほぼ同じ
・食べれる皮の廃棄や消費期限切れの食品の破棄が家庭での職員ロスの主な原因
・ハンバーガーを1つ捨てるのに浴槽15杯分の水が無駄になっている
多くの人は家庭では食品ロスが出ていないと考えがちですが、半分も出ています。
減らすためにも無駄なまとめ買いを減らしたり、食べれる分だけを作ることをお勧めします。
また、食べ残しを減らすことができれば家計にも優しいので一石二鳥です。
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