ZaK／理系大学教員

数理学を武器にエネルギー＆時刻同期インフラの研究に従事。 科学技術分野の文部科学大臣表…

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数理学を武器にエネルギー＆時刻同期インフラの研究に従事。 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞多数。 博士号飛び級取得。 研究関連の解説、大学の日常、趣味などを投稿。 東京工業大学（東工大） 研究室ウェブ https://lim.ishizaki-lab.jp/

  • 大学教員の日常

    理系大学教員の日常を綴っています。研究・教育の現場、大学事務への愚痴など、雑多なテーマで気ままに投稿します。

  • モノ好きファッション・ガジェット雑記

    レザー小物やガジェットを中心にモノ好きアイテムを紹介します。

  • 数学と物理で考えるエネルギー問題

    テレビやネットで目にするエネルギー問題の解説では、経済コストやCO2排出量、エネルギー自給率、廃棄物処理などの社会経済に係る諸問題に焦点が当てられることが多いです。一方で、私たちの生活基盤である電力システムの裏側は高度な科学技術に支えられているにも関わらず、エネルギー問題のポイントを数学や物理学の視点でわかりやすく解説している記事は多くはありません。このマガジンでは、応用数学の立場で研究開発を行う独自の切り口で、エネルギー問題を解説していきます。

  • 気ままなビール日記

    趣味でメモしてきた200種類以上の国内・海外のビールについて、「うまい！」や「イマイチ...」といった素直な感想を紹介しています。素人レビューではありますが、おうち時間のお供選びにご参考ください。

  • 固定された記事

大学で何してんの？の疑問に小説で答える

■ 大学で何してんの？ 昔から多くの人に「大学の研究ってぜんぜん想像つかない」と言われてきました。おそらく大学院まで行った人でなければ「そもそも研究って何？」という感じだと思います。実際、私自身も学部４年の研究室所属までは、大学での学術的な研究がどんなものか想像したことすらありませんでした。そのときの研究室の選択が現在の自分に繋がっていることを思うと、深く考えずも人生をわける選択をしていたのだな…と今になって思います。 「研究室でどんな生活をしているのか」とか「どんな様子

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    • 河合塾みらいぶっく＆研究キャリア発見マガジンincu・be掲載！

      ちょうど立て続けに河合塾みらいぶっくとリバネスincu・beに研究者紹介の記事が掲載されたので宣伝します。私の専門はシステム制御理論という比較的ニッチな分野ですが、少しでも多くの人に知ってもらえるように広報活動がんばります。 河合塾みらいぶっくでは『数学を駆使し、次世代の電力システム・通信システムを設計』との見出しで、研究紹介や研究室の雰囲気を掲載していただきました。 リバネスincu・beでは『軸を持ち主体的に環境を選ぶ。 見出した戦略は「総合力」』というタイトルで、研

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      • iFi audio NEO iDSD2からヘッドホンオーディオ沼に散財する

        コロナ禍を経てファッションからオーディオに移りつつある私の趣味。前から気になっていた据置型アンプの新型が発売されたのをきっかけに、さらなる沼に足を踏み入れてしまった感があります。 フリマサイトなどで手持ちのアイテムを整理して予算を捻出しましたが、15万円強でも「ミドルクラス」という位置づけ。恐ろしい世界です… 同じiFi audioのxDSD Gryphonからのアップデートなので、単純にアンプを入れ替えるだけでも音質の向上を実感。ただ良い音を聴くほどに、さらに遊びたい欲

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        • 懐かしさで新型ウォークマンを買うも結局iPhoneに戻ってきた話

          ■ NW-A306を買うも結局iPhoneに戻る はじめてソニーのウォークマンを買ったのはたしか中学の頃。CDではなく今はなきMD（MiniDisc）のウォークマンでした。毎日の自転車通学で使っていたのを懐かしく思います。← ながら運転NG 大学の頃には今のようなDAP（Digital Audio Player）に生まれ変わりました。ポスドク時代のスウェーデンでも愛用。歴代で使ってきたウォークマンはたぶん５機種くらい。 最近はBluetoothのワイヤレスイヤホンが主流

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        記事

          まさに再エネのDXがカーボンニュートラルのカギ（後編）

          前後編を予定と書いておきながら前編からなんと2年以上経過してしまいました。。 後編では再エネのDXとも言えるグリッドフォーミングインバータの基本的なアイディアと周波数同期との関係を解説したいと思います。 ■ 再エネの増加が電力の安定供給を脅かすはじめに再エネ導入が進むであろう近未来にどのような問題が生じ得るのかを説明したいと思います。 「グリッドフォーミング」とは？ これまでの電力系統は、火力や原子力などの従来型の同期発電機によって私たちの電力需要（電力消費）が賄われ

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          まさに再エネのDXがカーボンニュートラルのカギ（後編）

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          海外研究活動ログ2023

          ■ IEEE ISPCS2023＠ロンドン（9/18-9/22） コロナ禍を経て3年ぶりの海外出張。2022年から始まった原子時計の分散時刻同期に関する研究発表でIEEE ISPCSに初参戦しました。正式名称は「IEEE International Symposium on Precision Clock Synchronization for Measurement, Control, and Communication」とのこと。（長） 開催場所はNational P

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          システム制御で考究する電力系統の数理学

          ■ 私が考える数理学 私が主宰する研究室では、数理学の立場からスマートグリッドの研究開発を推進しています。数理学とは「数学でモノやコトを理解するための学問」です。私は、特に「理解する」という点を重視して数理学という言葉を使うようにしています。 「数理学」は「数学」とは似て非なる概念であると私は考えています。数理学の真骨頂は、物事や現象の裏を貫く真理や原理、構造を数学的に見通すことです。それは、数式を闇雲に展開したり近似したりして、論旨を煙に巻くような粗い数学とは異なりま

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          デジタル伝送のジッタ対策でストリーミング音楽体験をアップグレード

          デジタルデータと言えども伝送する物理環境によって音質は変化する 音源を送受信する機器のクロック周波数安定度がジッタ低減のカギ 同軸接続のジッタは光接続よりも少ないという噂はおそらく正しい ■ オーディオ沼 日に日にデジタルオーディオの沼に沈んでいきます。iPodなどにCDのリッピング音源を溜め込んでいた学生の頃とは違い、現在ではストリーミングサービスで手軽に高解像度の音源が手に入るようになりました。ストレージ容量を気にして音質を犠牲にする必要もほとんどありません。

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          W杯スペイン戦VAR：インプレーは証明不能でも正当である数学的根拠

          ■ 連夜興奮のカタールワールドカップ カタールW杯では前評判を覆す素晴らしい戦いを続けているサッカー日本代表。まさかドイツとスペインに勝ってコスタリカに負ける状況を想像していた人はほとんどいないでしょう。さらには日本が１位でグループリーグを突破するとは… スペイン戦では三笘選手の神がかり的な折返しで逆転ゴールをもぎ取った日本代表。諦めることなくボールを追いかけて、強い相手にも果敢に立ち向かうチームの姿には純粋に感動させられます。ありがとう日本代表！ ■ スペイン戦VAR

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          m.a+ ベビーカーフレザー折り紙ウォレット

          ■ 折り紙の着想に基づく緻密なデザインエイジング約15年。GUIDI社製ベビーカーフレザー（仔牛革）使用。手持ちのレザー小物の中でも抜群にキメが細かいです。「m.a+」と書いて「エム・エー・クロス」。デザイナーはMaurizio Amadei氏。 ぱっと開くと「すごい財布だね」と言われます。紙幣を包むメインの革１枚に、コインとカードの収納を形成するパーツの革２枚を縫いつけるだけで、財布としての必要十分な機能を実現しています。まさに機能美。 折りたたんだ姿は人間が最も美しく

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          GUIDI 一枚革レースアップアンクルブーツ　ドンキーレザー＆ホースレザー

          ■ ドンキーレザー（エイジング約11年）パリのLeclaireur Héroldにて2011年11月に購入。数日に一回は履いている手持ちでは最古参のブーツ。学生の頃に滞在していたフランスのグルノーブルから、とある週末にパリに出かけて見つけたモノ。 「17」と呼ばれるモデルは、かかとからつま先までが一枚革になっていて、無骨かつミニマルなデザイン。当時このモデルが欲しすぎて、かなりの数のセレクトショップを巡った記憶があります。ドンキーレザーは硬めで厚みがあるのが特徴で、シワの入

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          GUIDI 一枚革レースアップアンクルブーツ　ドンキーレザー＆ホースレザー

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          ポーランドの職人がつくるMagSafe吸着型iPhoneレザーカバー

          ■ でべそがかわいくないiPhone新しいiPhoneもやっぱりでべそ 公私ともにAppleの品々に囲まれて暮らしています。基本的に便利で快適なのですが、iPhoneのでべそ（カメラのでっぱり）だけは実用的にも見栄え的にも我慢なりません。個人的にはカメラにあまりこだわらないので、性能を落としてでもでべそをなくして欲しいと思っていました。 新しいiPhone 14に淡い期待をしていましたが悲願は叶わず。。ただ、それまで使っていたiPhone XRも4年くらい経っていたので、

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          Macでパワポの数式エディタを再考した話

          ■ MacのパワポでTeXが使いたいパワポの環境を見直そうと思った 昔からの惰性で、Windows依存の環境でPowerPoint（パワポ）の数式編集を行ってきました。パソコンは10年以上前にMacに切り替えましたが、MacのパワポでTeXを使った数式の編集環境をどう整えるべきかと長年悩み続けていました。特に、パワポで数式の編集をするためだけにParallelsでWindowsをインストールして、さらにTeXとパワポの環境をWindows内にも整えるのはいろんな意味でムダ

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          喜！！ noteでTeXが使えるようになってる！

          タイトルそのままです！日常的に論文でもパワポでも数式が必須な私にとって、数式エディタが使えないことがnoteの悩みどころでしたが、素晴らしいことにTeXに対応してくれました。 テンション上がって過去記事をぱぱっとTeX化してみました。 これまでは画像で数式をせこせこ作成して読み込むという作業が必要だったのが、非常に快適かつ美しく書けるようになりました！今後の執筆が捗りそうです。

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          まさに再エネのDXがカーボンニュートラルのカギ（前編）

          本稿（前後編を予定）では「再エネのDXがカーボンニュートラル実現のカギであること」を数学と物理の視点で解説してみようと思います。エネルギー業界では、再エネは同期化力や慣性力をもたないことが電力の安定供給を妨げる要因として指摘されています。一方で「同期化力」や「慣性力」という用語そのものが、定義が曖昧なままバズワード化してしまっていると私は感じています。これらが言わんとする再エネのデメリットを正しく理解することは、再エネを主力電源化する未来を考えるために不可欠だと思います。

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          電力システムの同期現象を数理科学する〜数学の削ぎ落とす哲学

          ​本稿では、電力システムで発電機集団の周波数が同期するという現象を「数理科学の視点」で解説します。微分方程式という小難しい概念が登場しますが、高校数学で習う微積分の知識が少しあれば理解できるように工夫しました。記事の最後に「数理科学でエネルギー問題を考えること」への私の信条も書き添えています。ダ・ヴィンチの『シンプルさは究極の洗練である』やファン・デル・ローエの『Less is More』、アップルの『Think Simple』などの言葉に心惹かれる方はそこだけでもご一読くだ

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          電力システムの同期現象を数理科学する〜数学の削ぎ落とす哲学

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