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iFi audio NEO iDSD2からヘッドホンオーディオ沼に散財する

コロナ禍を経てファッションからオーディオに移りつつある私の趣味。前から気になっていた据置型アンプの新型が発売されたのをきっかけに、さらなる沼に足を踏み入れてしまった感があります。

ノートPCスタンドの下に収まるサイズ感ながら高機能

フリマサイトなどで手持ちのアイテムを整理して予算を捻出しましたが、15万円強でも「ミドルクラス」という位置づけ。恐ろしい世界です…

同じiFi audioのxDSD Gryphonからのアップデートなので、単純にアンプを入れ替えるだけでも音質の向上を実感。ただ良い音を聴くほどに、さらに遊びたい欲が湧いてくるのがオーディオあるある。

今回は、定番ヘッドホンのSennheiserのHD 650+onsoの03構成4.4mm5極ケーブルによるバランス接続はいじらないまま「上流側」を整備した沼落ちの記録です。


■ オーディオの要は「電源」らしいので

・ パワーコンディショナー

「家のコンセントが汚れていませんか?ホコリを溜めると火事になります」というのはよく聞く話ですが、家のコンセントの汚れはホコリだけではありません。なんと「電気」そのものも汚れているようです。

家の中ではいろいろな家電が動いているので、電力消費の変動が電圧を変動させます。集合住宅であれば他の家の家電も影響するでしょう。電力関係の研究をしている身としては、考えてみればたしかにそうかと思います。

一定電圧を理想に設計されている機器に変動する電圧が加われば、動作に悪影響が出ることは予想できます。実際、オーディオの音質は電源のノイズにかなり左右されるようです。

ということで、電源のノイズ対策としてまず目をつけたのがオーディオ用のパワーコンディショナー。費用対効果◎と評判のTASCAMのAV-P250を導入しました。

StarTech.comの19インチラックにマウント(ついでに棚も設置)

仕事デスク周りのiMac、Macbook、充電器、Nintendo Switchなどなど、タコ足&スパゲッティ配線になっていた電源も一つに集約できて気分もスッキリ。交流電圧のノイズ対策に加えて、壁の3極コンセントからアースが取れるようになりました。

ちなみにオーディオの場合にはアースを取ることで必ずしも音質が良くなるとも言えないようなので要注意。実際、うちでもごく普通の3極テーブルタップを使うと音がぼやけてしまいました…

PHILE WEB:ノイズ対策の新常識:アース対策の基本をおさらい!仮想アース導入のメリットは?

・ ACアダプタ

つぎにアンプに供給する直流電圧のノイズ対策。普通のACアダプタでは、交流から直流の変換に使われるスイッチング回路がノイズの原因になるらしい。

NEO iDSD2に付属しているiPower IIというACアダプタにもノイズ除去機能はついていますが、評判の良い「エリート」なやつに入れ替えてみました。

ついでに音光堂のオヤイデPC-23 軟質OFC電源ケーブルを使って3極プラグに変更。アースを取ることで低音の芯がより太く明瞭になった印象です。

余ったiPower IIは同じ12Vの無線LANルータに転用。オカルトっぽいですが、ルータのACアダプタすら音質に影響するとか。(マジすか?)

レビュー記事も多いiPower Elite。最初は半信半疑でしたが、ACアダプタだけで本当に音が良くなります。(お値段もエリート級です)

PHILE WEB:電源対策はオーディオの要。6人の評論家によるiPower Elite “私的使いこなし”

■ ストリーミングの「デジタル伝送」で遊ぶ

・ ネットワークプレイヤー

ハイレゾ音源で遊ぶならひと月2曲分の値段で聴き放題のサブスクがコスパ良し。うちではAmazon Musicの音源をWiiM Proでストリーミングしています。Qobuzのサービスが始まったらそちらの音源も試してみたいところ。

電源にはiPower IIの5V、有線LANにはLAN iSilencer、ジッタ対策にはiPurifier SPDIF2でリクロックして音質をドーピング。iFi audioはアクセサリー類も沼です。使ってみるとたしかに効果があるのがやっかいなところ!(良い意味で)

・ 光&同軸デジタルケーブル

WiiM ProはSPDIFのデジタル出力として光と同軸の両方が使えます。AUDIOTRAKのGlass BlackⅡ+による光接続と比べた感じでは、同軸接続の方が臨場感が増す印象。(ただし環境に依ると思います)

MOGAMICANAREなどの定番をいくつか試したところ、オーディオテクニカの純銀コート同軸ケーブルが最も繊細に聴こえて好印象でした。

数千円クラスのケーブルの中では評判が良く、実際に音質も良し。諭吉(→栄一)数名クラスの高級ケーブルはもっとすごいのだろうか…

不思議ですが、Wiim ProとiPurifier SPDIF2のデジタル接続にTOPPINGのRCAケーブル(10cm)を使うと音の広がりがアップ!

本来はアナログ接続用途なのですが、同軸デジタルを謳うケーブルを使うよりもなぜか音が良いという… ケーブルは奥も深いですが闇も深いです。

同軸デジタル接続には、インピーダンスが75Ωに調整された専用ケーブルが推奨されているようですが、同じRCA端子のアナログ接続ケーブルも特に問題なく使える場合が多いようです。

PHILE WEB:同軸デジタル端子、赤白のRCAケーブルを繋ぐとどうなる…?

■ 底なし沼へ

電源のノイズ対策とケーブルによる音質調整で、広い音場に包み込まれるような臨場感が表現されるようになりました。この臨場感はドライバーが小型なイヤホンではなかなか味わえないものだと思います。

ふと振り返ると自分の散財具合にちょっと危機感はあるのですが、それでも興味は尽きることもないという… 上流側が整ってきたので平面磁界型のヘッドホンを聴いてみたいなぁと思う今日このごろ。

いつしか原子時計搭載のマスタークロックジェネレータが欲しくなるかも…

(2024.03.30追記)某フリマサイトで出品されていた状態の良いHiFiMAN AryaのV3をポチってしまいました。NOBUNAGA Labs Advanceの霧降豪にリケーブルして4.4mmバランス接続。

吊り下げ型のヘッドホンスタンドを逆にして無印の壁つけトレーに貼り付けることでスッキリ収納

平面磁界型の実力を実感。SennheiserのHD 650からさらに繊細に音が聴こえるようになりました。沼です

▼引き続きモノ雑記をマガジンに投稿予定です


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