電力システムの同期現象を数理科学する〜数学の削ぎ落とす哲学
本稿では、電力システムで発電機集団の周波数が同期するという現象を「数理科学の視点」で解説します。微分方程式という小難しい概念が登場しますが、高校数学で習う微積分の知識が少しあれば理解できるように工夫しました。記事の最後に「数理科学でエネルギー問題を考えること」への私の信条も書き添えています。ダ・ヴィンチの『シンプルさは究極の洗練である』やファン・デル・ローエの『Less is More』、アップルの『Think Simple』などの言葉に心惹かれる方はそこだけでもご一読くだ