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プロセスエコノミー

【読書ノート】

『プロセスエコノミー』

尾原和啓著 幻冬舎


完成品ではなく「制作過程」を売る!

“良いモノ”だけでは稼げない時代の新常識


インターネットによって完成品はすぐコピーできるようになった。

だから完成品で差別化するのは難しい。

そんな時代にはプロセスにこそ価値が出る。

なぜならその人だけのこだわりや哲学が反映されたプロセスは誰にもコピーできないからだ。

完成品ではなく制作過程そのものを売る。

プロセスエコノミーはこれからを生きる全ての人の武器になる。


第1章 なぜプロセスに価値が出るのか

乾けない世代の誕生

第2章 人がプロセスに共感するメカニズム

第3章 プロセスエコノミーをいかに実装するか

第4章 プロセスエコノミーの実践方法

第5章 プロセスエコノミー実例集

第6章 プロセスエコノミーの弊害

第7章 プロセスエコノミーは私たちをどう変えるか


📗プロセスに価値を乗せる

作り手がストーリーを込めたり、なぜやるか(Why)という哲学を示すことが大切です。

さらに作り手一人では限界があるので、ユーザーをファンにしてセカンドクリエイターとして巻き込み、熱量を上げていく必要があります。

ファンがコミュニティになっていけば、ファン一人一人が新しい物語を生み出し、さらに熱量も上がり新しい人を惹きつける。

そしてその結果、多様な物語が生まれ、さらに新しい人を惹きつける…。

仕組みとして価値が溜まるので、他の企業やサービスを埋めようのない差が次第に生まれていきます。


📗世界の誰が見ても圧倒的に質が高いグローバルハイクオリティと知り合いの〇〇さんが作っているもの

前者を選ぶのであれば、圧倒的なお金と人材を使ったパワーゲームで勝つ必要があります。

もしそこを目指さないのであれば、プロセスやコミュニティでクオリティを補完し、また補完することに参加者の喜びが生まれる仕組みを作らなければいけません。


📗楽天で人気店になるための三つの法則

人がWhy(意義)をもって何かに向かう時にあふれ出す三つのポイント

①マイクロインタレスト(自分ならではのこだわり)

②コミットメント(やりきる責任感)

③弱さの自己開示(ちょっとした失敗)


商品の値段や質よりもお店のWhyに魅力を感じてものを買うというプロセスエコノミー的な行動として、 Amazon より楽天で買うという行動がある。


📗しくじりが共感を呼ぶ

メルマガやニュースレターに、商売をするなかでしくじった経験や、裏話を載せて共有します。

お客さんは店主の人間味を感じて、!更にファンになってしまう。


📗感想&考察

なぜプロセスに人が惹きつけられるのか?

その人の why がブレずにしっかりしている。

その人しか持っていない“ものさし”を感じ、自分の中にも取り込みたい。そう思うからプロセスエコノミーの参加者になってくれるわけですし、深く入り込んだ人は、セカンドクリエイターとして応援してくれるのです。

プロセスを配信していくことで、応援コメントや投げ銭によって、配信者の軸(ものさし)がブレてしまうと、次第に『虚構の自分』を作り出していくことになってしまう。

一番大切なのは自分の中の『中心軸』なのである。


とっても嬉しいです!! いただいたサポートはクリエイターとしての活動に使わせていただきます! ありがとうございます!