見出し画像

掲載数ベスト①講談社②新潮社③中央公論新社④文藝春秋⑤岩波書店 の3紙以上に掲載された67冊(新聞書評の研究2022)


はじめに

筆者は2017年11月にツイッターアカウント「新聞書評速報 汗牛充棟」を開設しました。全国紙5紙(読売、朝日、日経、毎日、産経=部数順)の書評に取り上げられた本を1冊ずつ、ひたすら呟いています。

なんでそんなことを始めたのかは総論をご覧ください。

過去の連載はこちらをご覧ください。

書評に強い出版社2022

今回は書評に登場した書籍の、版元別の頻度を調べました。過去の連載では、2019年から2021年までのデータについて以下の結果を得ています。

2019-2021年の新聞に掲載された書評についての版元別頻度

では、2022年はどうだったのでしょうか。

2022年の書評頻出ベスト10出版社

顔ぶれにほとんど変化はありません。早川書房の代わりに光文社が入ったくらいです。上位5社は順番が入れ替わりました。3位だった講談社が1位に、1位だった新潮社が2位に、2位だった中央公論新社が3位になりました。4位だった文藝春秋と5位だった岩波書店は入れ替わっています。

講談社、新潮社、中央公論新社、岩波書店、文藝春秋の出版物から、3紙以上に掲載された書籍を順次紹介します。


講談社 240回

4紙に紹介された7冊

『物価とは何か』

『英語教育論争史』

『とんこつQ&A』

『ヒカリ文集』

『すべての月、すべての年 ルシア・ベルリン作品集』

『ブラックボックス』

『おいしいごはんが食べられますように』

3紙に紹介された8冊

『爆弾』

『中国パンダ外交史』

『世界インフレの謎』

『水納島再訪』

『海外メディアは見た 不思議の国ニッポン』

『永遠年軽』

『レペゼン母』

『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』


新潮社 223回

5紙に紹介された1冊

『ハレム』

過去の連載に書評があります

4紙に紹介された3冊

『あの胸が岬のように遠かった』

『緑の天幕』

『春のこわいもの』

3紙に紹介された12冊

『指揮官たちの第二次大戦』

『危機の外交 岡本行夫自伝』

『大久保利通』

『「やりがい搾取」の農業論』

『イントゥ・ザ・プラネット』

『水平線』

『広重ぶるう』

『孤蝶の城』

『無人島のふたり』

『天路の旅人』

『ブロッコリー・レボリューション』

『#真相をお話しします』


中央公論新社 219回

4紙に紹介された4冊

『国鉄ー「日本最大の企業」の栄光と崩壊』

『「歴史の終わり」の後で』

『新疆ウイグル自治区』

『タラント』

3紙に紹介された11冊

『帝国日本のプロパガンダ』

『平櫛田中回顧談』

『分断の克服 1989-1990 --統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦』

『日本の国会議員』

『縄文人と弥生人』

『徳川家康の決断』

『天安門ファイル』

『撤退戦』

『思想の流儀と原則』

『旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて』

『「美味しい」とは何か』


岩波書店 198回

4紙に紹介された2冊

『戦争の文化(上下)』

『スピノザ』

3紙に紹介された9冊

『亜鉛の少年たち』

『評伝モハメド・アリ』

『遠い声をさがして』

『歴史とは何か 新版』

『俳句と人間』

『正岡子規ベースボール文集』

『人権と国家』

『森鷗外 学芸の散歩者』

『江戸漢詩の情景』


文藝春秋 195回

4紙に紹介された3冊

『信仰』

『音楽が鳴りやんだら』

『スタッフロール』

3紙に紹介された7冊

『ドリフターズとその時代』

『名探偵と海の悪魔』

『仏教の大東亜戦争』

『直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足』

『男性中心企業の終焉』

『トカイナカに生きる』

『キャッチ・アンド・キル』


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?