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掲載数ベスト③講談社の627回(新聞書評の研究2019-2021)

はじめに

筆者は2017年11月にツイッターアカウント「新聞書評速報 汗牛充棟」を開設しました。全国紙5紙(読売、朝日、日経、毎日、産経=部数順)の書評に取り上げられた本を1冊ずつ、ひたすら呟いています。本稿では、2019年から2021年までに新聞掲載された総計約9300タイトルのデータを分析しています。

なんでそんなことを始めたのかは総論をご覧ください。

過去の連載はこちらをご覧ください。

書評に強い出版社3

前回は、書評に取り上げられた回数が2番目に多かった中央公論新社の本を紹介しました。

書評された書籍の版元 頻出ランキング

今回は3位の講談社の出版物から、3紙以上に掲載された書籍を紹介します。

講談社 627回

文芸書、エッセイなどにいい本が多いですね。講談本からスタートし、日本の文芸を引っ張ってきた会社の歴史が、タイトルからも見えてきます。改めて、書籍タイトルのリストは出版社そのものだと思います。

全紙に書評が掲載された本は3年間に12タイトルしかありませんが、そのうちの2タイトルを手掛けているのも興味深いところです。

3紙に紹介された18冊

『この道』

『じんかん』

『人外』

『御社のチャラ男』

『長い一日』

『どの口が愛を語るんだ』

『旅のない』

『こんな日もある 競馬徒然草』

『鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史』

『拗ね者たらん 本田靖春 人と作品』

『百人一首 うたものがたり』

『日本文化の核心「ジャパン・スタイル」を読み解く』

『電鉄は聖地をめざす 都市と鉄道の日本近代史』

『政治の衰退 上下 フランス革命から民主主義の未来へ』

『十八世紀京都画壇 蕭白、若冲、応挙たちの世界』

『機密費外交 なぜ日中戦争は避けられなかったのか』

『完璧という領域』

『スペース・コロニー 宇宙で暮らす方法』

4紙に紹介された12冊

『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』

『山海記』

『旅する練習』

『ニムロッド』

『星に仄めかされて』

『これでおしまい』

『手の倫理』

『天然知能』

『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』

『井上陽水英訳詞集』

『「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか』

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』

5紙に紹介された2冊

『天路』

『高瀬庄左衛門御留書』

次は文藝春秋です。


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