走るコンシェルジュ

オーストラリアのシドニー在住。ホテルで働いています。趣味はランニングで、シドニーの… もっとみる

走るコンシェルジュ

オーストラリアのシドニー在住。ホテルで働いています。趣味はランニングで、シドニーのあちこちを走ってます。クラフトビールが好物。 仕事でも落ち着きなくバタバタ走りまわってるから、このハンドルネームでちょうどいいか。 2022年にオーストラリア国籍を取りました。

マガジン

  • 僕とランニング

    30代なかばから始めたランニングは、緩やかだけど間違いなくポジティブな方向に僕の人生を変えたと思う。そのランニングについて書いた文をまとめてみました。

  • 日本全都道府県に行ってきた

    今回3ヶ月ほど日本に帰った際、日本の47都道府県…つまり全部に行くことができたので、そのいきさつを書いていきます。 (注):行った…というのは列車で通過した、というのを含めますので、すべての都道府県を観光した、というわけではありません。

  • ホテルマンとしての記録

    今までずっとホテルで働いていたので、noteにもホテル関係の文章を多く書いてきました。それをまとめておきます。

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オーストラリアに行ったら、レ・クレドールのコンシェルジュになった

ロックダウン中のシドニーで、私の職場であるホテルは、影響をもろに食らっています。時間だけはいやというほどあるので、どうやって現在の自分が出来たのかを振り返ってみました。なんせ20年にわたるストーリーなので、分けて書いていきます。 まずは、ホテルに就職した理由からそもそも、大学の専攻は歴史だったのでホテル業界とは全然関係がなかった。 いざ就活を、という際にどういう業界に就くべきか、と考えた。だいたい、文学部史学科卒なんて学歴は、普通の会社に勤めるに当たっては屁の役にも立た

    • 灼熱のシドニーマラソン

      いや、気温を舐めていた。 今回のシドニーマラソンを一言で表すとこれになる 僕はシドニー在住者、このマラソンも何度か走ったことのある、いわば「シドニーマラソンのベテラン」なのに、なぜこんな事になったのやら…。 その週から、不穏な空気はあった。 この時期(開催日は9月17日)、シドニーは季節的には春だ。 朝晩はまだヒヤリとしていて、晴れていても最高気温は20度前後。日本と比べると比較的湿度の低いシドニーなら、この程度の気温の中を走るのはそれほど過酷ではない。 ところがな

      • オーストラリアの国民投票

        ただ今、オーストラリアの街を歩いていると、Vote Yes、みたいな垂れ幕や看板が目につく。 これは、10月14日に実施される国民投票(Referendum)についてのもので、我が家にも、そのパンフレットが郵便受けに入っていた。 僕は去年オーストラリア国籍を取ったばかりの、できたてほやほやのオージーだが、既に国会選挙、州議会選挙を経験して、今度は国民投票を経験するのか、と思うとちょっと感慨深いものがある。 議会の選挙は何年かおきに必ずあるが、国民投票はめったにない。もち

        • 世界最大のファンラン、C2Sを走る

          今年もまたやってきた、C2S。 「C2S」なんて書くと、何かの暗号か?と思われるかもしれないが、City to Surf (City 2 Surf)というランニングイベントだ。 1970年から始まったこのイベント(なんと僕が産まれた年じゃん)、僕が初参加したのは2002年で、それ以来ほぼ毎年走っているのだが、今年走るにあたり、密かに目標を立てていた。それは、 60分を切る、 である。 このコースの全長は、14キロ。60分を切るには、1キロあたり4分17秒のペースで走

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          シドニー郊外でクラフトビールざんまい

          「お、久しぶりだね!」 シドニーのバスターミナルで待ち合わせた友達と挨拶を交わした。冬とはいえ、コートを脱いでもいいほどの暖かい日和である。 今日は、シドニー在住日本人の友達と、大人の社会科見学だ。わざわざ「オトナの」と銘打ったからには、行くのはもちろん18+の場所。 …なんて書くと、なにやら悪所にでも行きそうだけど、今日行くのはクラフトブリュワリーだ。健全なもんでしょ。 目的地は、シドニー市街から北に15キロほどの距離にある、ブルックベール(Brookvale)とい

          シドニー郊外でクラフトビールざんまい

          豪州上陸記念日

          6月18日は、僕にとってはやや大事な日だ。 この日に、オーストラリアに最初に降り立った。 大事な日…と書いたくせに、今年は多分初めて「アレ?何日に来たんだっけ?」と少し考えてしまった。 もしかしたら加齢に伴う記憶力低下なのかもしれない、いやそうなのかもしれないが、かなり昔の話になりつつある、という理由もある。 引き出しをガサゴソとあさり、当時のスタンプが押されたパスポートを改めて見てみた。 もちろんパスポートもかなり古びていて、まずは5年期限の青い表紙。しかも、菊の

          日本全都道府県に行ってきた:検証編

          2022年9月下旬から12月まで日本に滞在して、全都道府県に行けるかな…と思いつつ始めたこのプロジェクト(というか)、ですが、ついに偉業達成、となったわけです、ハイ。 偉業、と勝手に言っちゃったけど、日本人でこれをやってのけた人…つまり47都道府県全部に行った人はどれだけいるのだろうか? いくら日本が狭いといったって、47都道府県というのはかなりの数だ。日本より国土自体は巨大であるオーストラリアだけど、州(および準州)は、8つしかない。行きつぶし、という点ではこちらの方が

          日本全都道府県に行ってきた:検証編

          日本全都道府県に行ってきた(さらばジャパン)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月8-17日 さて、このヨタレ旅がらす記もそろそろ終わりにせねば。 宮古島からは直行便で羽田、そして横浜の家に。 兄夫婦のフライトが少し後だったので、空港ターミナルで待ちがてら、「そういえばあれ食べたなかったな」シリーズ。 いや、トンカツやそれに似た食べものはオーストラリアにもあるけど日本の専門店でのトンカツはやはりね…あぐあぐ。 羽田から横浜に行くバスの窓からは、夕焼けと富士山が!ブレブレだけど。 オーストラリアに

          日本全都道府県に行ってきた(さらばジャパン)

          日本全都道府県に行ってきた(宮古島)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月7日 明日には島を離れるので、手っ取り早くバスツアーに参加して宮古島観光をした。 この日は、風が吹いているものの快晴。昨日も曇りだったし、翌日はまた天気が崩れるという予報だったので、とても幸運だった。 バスはいくつかのホテルで乗客をピックアップした後、島の東側へ。 東平安名崎は、島の東端に突き出ている細長い岬で、大きな岩が海面のあちこちから突き出ている。 これは奇景である。とにかく風が強くて、立っているだけで飛ばされ

          日本全都道府県に行ってきた(宮古島)

          日本全都道府県に行ってきた(ついに目標達成!)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月6日 今日は、沖縄の宮古島に飛ぶ。 …ということは…つまり、 日本全都道府県に行ったことになる! ここでいきなりフライトがキャンセルになるとか、自分の体調が急に悪くなるとか、そんなことでも起きない限り確実に沖縄に行け、目標達成、となる。 3ヶ月近く日本に滞在しているのだし、ジャパンレールパスといういわば魔法の杖を持っていたので、日本の優秀な鉄道網を駆使すればそれほど難行ではないとはいえ… ついに目標達成か! …と

          日本全都道府県に行ってきた(ついに目標達成!)

          秋のシドニーは、午後の5時前後で空が暗くなる。 晴れてはいたが、雲の多い日だった。 こういう日は、えてして夕日が美しい。 パブ帰りのほろ酔い気分のなか、そんな考えが頭に浮かんだのでアパートの屋上に上がってみた。 うん、想定通り。 空はまだほんのりと青みを残していて、グレーがかった薄い雲が、街の上を切れ切れに覆っていた。 太陽が街の背後、西側に落ちていくにつれ、空のあちこちがピンク色に染まり始めた。 ピンク色の雲は時間と場所次第でサーモンピンク、紫がかったピンクと

          日本全都道府県に行ってきた(中洲の夜は更ける)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月5日 今日は移動日だ。 明日の朝のフライトで、那覇を経由して宮古島まで行くので、今晩は博多に宿を取っている。 できれば山陰本線をずっと下関まで行けたらいいよなあ、と思って時刻表を見たら、そういう特急列車というのは存在せず、やったらと時間がかかってしまうので断念。 無難に山口線経由新山口行きの「スーパーおき3号」に乗るべくプラットフォームに上がると、懐かしの国鉄型特急が停まっていた。岡山からやって来た「やくも」かな?

          日本全都道府県に行ってきた(中洲の夜は更ける)

          日本全都道府県に行ってきた(古城とラフカディオ・ハーン)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月4日 今日も出雲市に泊まるので、一日観光だ。 出雲大社周辺は昨日行ったし、県庁所在地である松江に行くか…。 まずは朝ごはんでも食べようかな…と思い、カフェを探すべく出雲市の目抜き通りを歩いたが、なかなか見つからず、困ったなあ…コンビニ飯はなるべく避けたいし…と思っていると、少し奥まった場所に蔵を改修したカフェがあった! 中はとてもあたたかい雰囲気で、お店の人もきびきびと働いていて気持ちが良かった。写真を撮り忘れたのだが

          日本全都道府県に行ってきた(古城とラフカディオ・ハーン)

          日本全都道府県に行ってきた(寝台特急に乗って出雲市へ)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月3日 さて、昨晩は岡山駅近くのビジネスホテルに泊まった。 なぜ岡山に行ったのかというと、色々訳がある。 この時点までで、全都道府県制覇まであと3県にまで迫っていたのだ。 ってことは、44都道府県を回ったことになる(通過しただけの場所もあるけど)…我ながら、すごい。 残された県は…というと、 鳥取県 島根県 そして、沖縄県。 なんか予想通りというか、一番行きづらい県が残ってしまった。 ただ沖縄県には、兄夫婦と

          日本全都道府県に行ってきた(寝台特急に乗って出雲市へ)

          日本全都道府県に行ってきた(下関ー広島ー尾道)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月1-2日 前回は、走って関門海峡を渡ったところで話を一旦切ったが、その日の続きから。 偉業達成!(だかなんだか知りませんが)した後は、ホテルに戻って朝風呂に入った。泊まったホテルは、駅から少し離れていてるし、周りには観光拠点もないビジネスホテルだったのだが、最上階に大浴場があったのがポイントで選んだ。 さすがに露天にはなっていないが、風呂場の窓からは関門海峡、それを隔てた下関の町が見える。 走ったあと、そんな景色を見なが

          日本全都道府県に行ってきた(下関ー広島ー尾道)

          日本全都道府県に行ってきた(走って、海峡を、渡る!)

          これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。 12月1日 ところで、あなたは歩いて海峡を渡ったことがあるだろうか? 「そんなの無理じゃん!」というのが一般的な人類の回答だろう。 イエス・キリストは湖の上を歩かれたと聖書には書かれているが、その真偽はさておき、忍者だってまあ、無理だろう。奇跡でも起きない限り。 ところが、それができてしまう場所が日本にあるんですね。しかも、特別な訓練や神がかりといったものも必要なく、普通に歩ける人ならば誰でもできてしまう、というやたらハード

          日本全都道府県に行ってきた(走って、海峡を、渡る!)