2023年2月の読書記録
長らく読後即つぶやきで投稿していた読書記録ですが、本を読みすぎてつぶやきの割合が増えてしまうこと・字数が限られることから、こんな形で半月〜1ヶ月ごとにまとめて投稿することにしました。
少しずつ工夫を凝らしていけたらと思うので(選書理由書いたり)、読書好きのみなさん、改めてよろしくお願いします🌱
いわゆる連作短編集。ミステリーじゃないけど各話に"どんでん返し"があって、一気読みしてしまった。お気に入りは『波間に浮かぶイエロー』。
本屋大賞ノミネート作の読了7冊目。若い男女7名と親子3名が織りなすテンポの良さと全員が怪しく見える構想、なにより犯人がわかってからのさらにもう一返りがよかった。タイトルの意味に気づいた時の脱帽はさすが本屋大賞ノミネート作。
コンプレックスや悩みを抱える主人公たちを、おばあちゃんたちが救っていく点、そして北九州・福岡が舞台となる点で共通する、そのこさんらしい読みやすい短編集でした。『先を生くひと』がお気に入り。
本の言葉を憶えておけない私だけど「私はたぶん泣きだすべきだったのだ。」は一生忘れない自信がある。「吾輩は猫である。名前はまだない。」並のインパクトのある一説だと思う。
何気なく一読しただけでは不思議な感覚だけで終わってしまうけれど、言葉のひとつひとつに、切り取られたシーンのひとつひとつに意味があるのだと思う。まだ全部を理解できやしないけど、理解することを諦めずにいたい。
辻堂ゆめ『答えは市役所3階に』
「心理学部生、全員必読!」と言いたい、カウンセリング小説(もちろん心理学部生でない人も)。ソフトカバーでやわらかいフォント・色彩・イラストの表紙で、内容的にもあたたかそうなのに、帯に「ミステリー」とあって、「???」だったけど、読んだら「なるほどなぁ」と思った。一話一話に救いがあって安心できるし、ミステリー要素もおもしろい。今のところ今年読んだ中でも上位に入るおすすめ作品です。
安田弘之『ちひろさん』1〜4
シンプルなタッチの絵が万人受けしないかもしれないけれど、メッセージ性や言葉を大切にしていて、気づきを得られるところが私にはブッ刺さった。
井上雄彦『SLAM DUNK 』1〜31
父とTSUTAYAで借りてコツコツ読んで読み終わりました。父が人生名漫画ランキング40代部門1位と豪語していました。笑いあり涙ありの感動の緩急とテンポ感の良さが最高でした。映画絶対行きます。キャラみんな好きだけど、人として応援したくなっちゃうのは赤木や木暮だなと思ってます。
何がきっかけだったかは忘れてしまったけれど、ばななさん4作目は本作になりました。ちょうど読んだ時期に彼と別れの瀬戸際だったので、失恋した主人公と一緒に救われていきました。ばななさんらしいスピリチュアルな感じの描写・表現もありましたが、それもまた醍醐味。きっと読み返すたびに物語の中の何気ない言葉が、自分の中での名言に変わっていくのだと思う。
「人の意図しない優しさは、さりげない言葉の数々は、羽衣なのだ」
『マカン・マラン』を読んで虜になった古内さんの、ほぼ長編の連作中編集。読みながら昔夢見たパティシエの世界やその専門知識を知ることができるところも、宝物ような考え方や言葉に出会えるところも、最高の一冊でした。読んでいる最中にスイーツについて調べたくなったり、アフタヌーンティーを食べに行くことがやりたいことリストに追加されたり。主人公が自分に重なるところがある点でも、ずっと手元に残しておきたい小説です。
つぶやいてた時代の読書記録(コピペ)
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