ローテク弁理士®ヤマダ(たまにスイーツ弁理士)

山田 龍也(クロスリンク特許事務所 代表弁理士/ネーミングプロデューサー)。ローテク製…

ローテク弁理士®ヤマダ(たまにスイーツ弁理士)

山田 龍也(クロスリンク特許事務所 代表弁理士/ネーミングプロデューサー)。ローテク製品の特許取得、中小企業や個人事業主の商標登録を代行します。 権利を取ること自体が目的になっていませんか?権利を取る前(商品企画・ネーミング)、取った後(権利活用・ブランディング)が大事ですよ!

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【自己紹介】ヤマダPってどんな人

【山田 龍也/弁理士】化学メーカーで研究職を志すも挫折。特許の世界に活路を見出し、弁理士を目指すが合格までなんと15年! 独立開業したのは50歳! 中小企業の経営者さん向けに、センス不要のネーミング術・強みを活かしたブランドづくりのヒントを発信中! スイーツ大好き、スイーツ弁理士。 ▶弁理士・特許と商標(知財)の人2010年(平成22年)11月に弁理士試験に合格。2011年(平成23年) 4月に弁理士登録をしました。日本弁理士会会員(登録番号17578)。 特許実務の経験

    • Webサイトでトラブルが起こったら。あなたならどうする?

      Webサイトが表示されない!GWの後半戦、5月5日。自分のWebサイトにアクセスしようとしたら、こんな表示が。 サイトの内容が全く表示されない。もしやと思って、自分で運営している5つのWebサイトを見に行ったら全く同じエラー表示。見事に全滅。しばらく様子を見ましたが、回復する兆しはありません。 ぐはぁ。どういうこと???やべーな、これ…。 それにしても、GWの真っ只中にこんなトラブルに見舞われるとは。 先日、「情報発信者なら誰でも起こる「垢BAN」の話」なんて投稿を

      • 「ブランディング」は「価格競争」も「品質競争」も「差別化」も不要にする

        「ブランディング」って何だ?ブランディング。 誰でも知っているのに、ちゃんと説明できない言葉No.1 。エセインフルエンサーが「セルフブランディング」なんて言葉をひけらかしたせいで、胡散臭いものと誤解されてしまっている可哀想な言葉。 「ブランディング」は顧客の信用が十分に蓄積され、信用商売を行える状態にあること。あるいはその状態を作っていくための活動。下世話な言い方をするなら、「エビ売れ」状態を作ることだ(2007年当時) エビ売れ、Appleマニア、シャネラー…。熱

        • 特許を取るときの考え方。製品全体ではなく、技術ごとに見る

          特許は「製品」ではなく「技術」に対して与えられるよく、「特許品」という言われ方をする。でも、厳密に言えば、これは間違いだ。「特許製品」があるわけではなくて、あるのは「特許技術」だ。 例えば、iPhone。 iPhoneには色々な種類の技術が詰め込まれている。カメラだのディスプレイだの通信だの…。そして、カメラ1つを取ってみても、レンズ、シャッター、オートフォーカスなど、たくさんの技術要素がある。 iPhoneは無数の技術の詰め合わせ、技術の集合体ということだ。特許はそ

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          弁理士の生業は屁理屈…(違)

          弁理士の屁理屈は真っ当な屁理屈?!弁理士の必殺技。それが屁理屈。 特許庁の審査結果に対する反論で日頃、鍛錬しているから。 拒絶理由通知をつぶさに観察し、審査官の論理の破綻を見つけ出し、そのほころびを最大限押し広げ、そこに自分の反論をぶっこみ、審査官を黙らせ、拒絶理由を引っ込めさせる。 この反論を人は「屁理屈」という(笑) でもこの屁理屈。冷静な分析力、論理的な思考力、それを表現する文章力に基づくもの。これらは弁理士の得意とするところだ。そして、弁理士は言葉を交わす殴

          審査不合格の通知。それが拒絶理由通知

          弁理士は拒絶理由通知も想定内特許や商標を申請しても一発で登録されるとは限らない。審査不合格の通知。それが拒絶理由通知だ。 拒絶理由通知への対応。これが素人と弁理士で差が出る部分。素人は申請すれば「通る」と思い込んでいる。だから、拒絶理由通知が来るとあわてる(笑) 弁理士は拒絶理由通知も想定内。拒絶の理由も想像がつく。だから、拒絶されることも頭に入れて「直せるように」書類を作っている。「拒絶されたら弁理士に頼もう」ではもう遅いんだ。素人の書類は直せるように作ってないから。

          審査不合格の通知。それが拒絶理由通知

          ChatGPTなどの生成系AIに文章作成をさせるのは「アリ」か「ナシ」か?

          生成系AIに文章作成をさせることの是非AIは僕よりずっと頭が良い。持っている知識や情報の量も多い。平均点以上の文章を作ってくれると思う。 だけど、何か引っかかる。 文章って、人そのものじゃないか? もっと人間臭いものじゃないか? それをAIに任せてもいいんだろうか?自分の中でこの疑念を払拭できていない。 それでも無理やり答えを出すならば、論理的・定型的な文章をAIに作成させるのは「アリ」、情緒的な文章をAIに作成させるのは「ナシ」。それが、現時点での僕の答えだ。 論理

          ChatGPTなどの生成系AIに文章作成をさせるのは「アリ」か「ナシ」か?

          士業はオワコン。AIが普及したら本当に仕事がなくなるのか?

          士業はオワコン。資格は資格資格は資格。 ただの免許。ただの許認可。それがあれば合法的に店を出せる。独占業務をやらせてくれる。それだけ。決して技術や能力の証明じゃない。稼げる保証もない。 同じ資格ならできる手続きは同じ。質が違うと言ったって、そこに価値を認めて金を払ってくれる人ばかりじゃない。安いサービスの方が魅力を感じるかもしれない。 士業はオワコン。AIが普及したら仕事がなくなる。そんなことを言われる中で、選ばれるために何をするか、資格を超えた何を提供できるか、そして

          士業はオワコン。AIが普及したら本当に仕事がなくなるのか?

          長文は丁寧な文章ではない。読み手の意図を汲む努力を怠った手抜きの文章

          長文は手抜きにすぎない長文はそれだけで罪だ。行政手続きの説明も、保険の約款も、家電のマニュアルも。 必要なことがどこに書いてあるかわからない。ようやく見つけたと思ったら、そこにまたわかりにくい長文が書いてある。結局、知りたいことはわからない。自分のやりたいことも進められない。 「この長い長い文章のどこかに書いてあります。私は全部説明しました。責任は果たしました」。そう言いたいだけでしょ。 長文だから丁寧なわけじゃないんだ。読み手の意図を汲む努力を怠った手抜きの文章だと

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          情報発信者なら誰でも起こる「垢BAN」の話

          SNSで見かけた怖い話SNSで衝撃的な投稿を見かけた。 垢BAN(アカウント停止)。これがあるから怖いんだ。信用できないんだ。SNSや無料ブログは。 最近、Xで凍結祭りがあったじゃないですか。「変な奴がいなくなった。せいせいした(笑)」とか言ってる、そこのあなた! 他人事だと思ってない? 自分とは無関係だと油断してない? 垢BANされるなんてスパム野郎だけと高をくくってない? 決して他人事ではないよ、垢BANは。ある日突然やってくる。 垢BANはまともな人にも降っ

          情報発信者なら誰でも起こる「垢BAN」の話

          噂のデカ盛りパフェ「座ったままでイチゴ狩り」。高級イチゴ100粒の贅沢!

          今日は祝日・昭和の日。休日恒例・スイーツ弁理士の実食レポートをお届けします! 旬の時期に旬の食材を味わう幸せ食べ物には旬の時期がある。自然の恵みが育んでくれる食材本来の旨み。それを味わえるのは旬の時期だけだ。 今は1年中見かける食材も少なくない。スーパーに行けば大抵の食材はみつかる。でもそれは温室で自然の摂理に抗って無理やり育てたもの。旬の食材の美味さには到底敵わない。 そろそろ5月。そろそろ終いの時期に近づきつつある食材がある。5月の初旬までしか食べられない、日本人な

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          複数のテキスト系SNSを効率的に運用するための一方策

          複数のテキスト系SNSに同時投稿を続ける実験ここ1ヶ月程、テキスト系SNSを使って壮大なる実験をしていました(笑) テキスト系SNSの代表格である「X」、「Facebook」、「LinkedIn」、「Threads」に全く同じ内容を投稿することを約1ヶ月間継続し、各々の使い勝手や読者のリアクションを実際に体感していたのです。 これらのSNSのより良い運用方法が見つかれば、という軽い気持ちで始めた実験だったんですが、しかし…。結果は思わぬ方向へ。実験開始時には予想もしていな

          複数のテキスト系SNSを効率的に運用するための一方策

          拝啓・クリエイター様。著作権の呪縛に囚われないで

          著作権の呪縛?あぁ、また真似された。パクられた…。せっかく一所懸命考えて作ったのに。自分の子供みたいに可愛がっているのに。 クリエイターの嘆きが聞こえてくる。 確かに世の中には悪い奴がいる。他人の褌で相撲を取って小金を稼いでる奴もいるんだろう。僕も文章を書いているからわかる。モヤッとすることもある。 でもね。そういうことに心を引きずられて、やる気が失せる、アイデアが濁る、クオリティが落ちる…。 そっちの方がもったいなくない? 非常識な輩はいる。こずるい奴もいる。そ

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          【事例紹介】ローテク特許|越後製菓の「切り餅」

          身の周りの「ちょいイラ」が発明の母。技術改良のきっかけになるローテク弁理士presents「ローテク特許の事例紹介」。 特許と言うと、高尚なもの、高度な技術に関するもの、ハイテクばっかり。 そんなイメージを持っている人が多いんじゃないですか? そんな誤解を払拭するべく、ローテク特許の事例を紹介していきます。 今回の事例は越後製菓の「切り餅」に関する特許。 お餅を焼いていると、お餅がぷっくり膨らんできて、中身がブシャっと飛び出しちゃう。きれいに焼けない。こんな経験は誰で

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          商標登録でネーミングやロゴマークと同じくらい大事な「アレ」の話

          商品名を決めるだけでは商標登録はできません!依頼者「『XYZ』って商品名を、商標登録したいんですけど!」 ヤマダ「で?」 商品名さえ決めれば商標登録できると思ってるでしょ? みんな、ネーミングのことしか話さないもの。 ヾ(˙꒳​˙ )ノンノンノン! 実は、商標登録をするときにネーミングと同じくらい大事なものがあるんです。 商標登録はネーミングと「アレ」のかけ合わせ。「アレ」を教えてくれないと、商標登録の可能性を調べる商標調査も、出願書類の作成もできません。 だから

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          画期的な紙おむつの発明を開発。でも、良い商品が売れるとは限らない

          ネピアが子供用紙おむつから撤退王子製紙傘下の王子ネピアが子供用紙おむつの国内販売から撤退する。 子ども用紙おむつ撤退 少子高齢化、海外注力へ―王子ネピア これからは、ますます増えていくであろう高齢者向けに、そしてまだまだ人口増が望める東南アジア向けに注力していくようだ。 ベビーブームは今や昔。日本は少子高齢化。これも時代の流れで致し方ないのかもしれない。 でも、どこか寂しさを感じる。実は元勤務先の特許事務所で、ネピアの紙おむつの特許権利化に携わっていたからだ。 ロ

          画期的な紙おむつの発明を開発。でも、良い商品が売れるとは限らない