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2024.7.15 JTO 後楽園ホール大会観戦記。プロレスの楽しみ方

試合開始前、僕らを見つけてポーズを取ってくれたジャンボ井上選手

ジャンボ井上。174cm、64kg。プロレス団体JTO(JUST TAP OUT)所属。

プロレス好きでも、彼女を知る人はまだ少ないと思う。
今年の5月にデビューしたばかりの新人だし、JTOはまだメジャーとは言えない小さな団体だから。

でも、推し活ってのはさ。
ダイヤの原石みたいな人を見つけてきて、その人がホントのスターになるまで応援する。これが醍醐味なのよ(笑)


観戦の目的は女子プロレスラー・ジャンボ井上選手の応援!推し活?

ジャンボ井上選手と知り合ったのは、とあるビジネス交流会。
「今度、試合があるので観に来てください!」ということで、仲間と一緒に応援しに行くことになった。

彼女はデビューしてから破竹の8連勝で、飛ぶ鳥を落とす勢い。乗りに乗っていた。
この日は第2試合、3対3の6人タッグマッチで登場した。今日も女子の中では大柄な体躯を活かし、まるでジャイアント馬場を彷彿とさせるクラシカルな大技を繰り出して奮戦していた。

が、しかし…。

相手の虚を突いた固め技(ラ・マヒストラル)で丸め込まれ、3カウントを奪われてしまった。くぅー。残念っ!

デビューしてから初の敗戦。相当悔しかったんだろうね。
フォールを奪われたことに納得できずリング上を暴れまわり、なだめにきたタッグパートナーまで突き飛ばす始末。
アドレナリンが出まくっている。まさに野獣…。

でもね。こういう悔しさを味わうことで、彼女はレスラーとしてもっともっと成長していくと思うんだ。
次はカッコよく勝つところを見せてくれるはず。また応援に行きたいと思います!

格闘技の殿堂・後楽園ホールは格ヲタの巣窟だった(笑)

試合開始前のリング

この大会が行われたのは7月15日。会場は格闘技の殿堂・後楽園ホール。

巨人×阪神戦が開催されている東京ドームの横を通り抜け、後楽園ホールの中に入った。
プロレスの会場は野球やサッカーの試合会場とはちょっと雰囲気が違う。どことなく格ヲタ臭が漂う(笑)

グッズ売り場では選手自らが対応

後楽園ホールは狭い会場だから選手たちと触れ合える機会も多い。
試合前には選手自らグッズ売り場に立ち、物販の手伝いをしたり、サインや写真撮影に応じたりしている。

JTOの人気選手・稲葉ともか・あずさ姉妹とも至近距離で遭遇することができた!

メインイベント ワールド・オブ・スターダム選手権は王者・舞華の貫禄勝ち!

この日のメインイベント。稲葉ともか VS 舞華

そして、この日のメインイベントはその稲葉ともか選手が、女子のトップ団体・STARDOMのチャンピオン・舞華選手を迎えてのワールド・オブ・スターダム選手権試合。30分1本勝負。

実は舞華もJTOの出身、しかも稲葉ともかとは同期なんだそうだ。
同じ釜の飯を食った舞華と稲葉ともかが雌雄を決する同門同期対決。これはJTOファンからすると、なかなか萌える展開だね。

リング内で対峙する稲葉ともか(左)と舞華(右)

白熱の試合は19分26秒、舞華が得意技・みちのくドライバーII からの片エビ固めで勝利!格の違いを見せた。

勝ち名乗りを受ける舞華。右はSTARDOMの名物レフェリー・村山大値氏

JTOは旗揚げ5周年を迎えた

試合後は出場選手全員で旗揚げ5周年を祝う

この日はJTOの旗揚げ5周年記念興行ということで、舞香選手以外にも他団体の選手たちが参戦し、華を添えていた。
男子のトップ団体・新日本プロレスからもBUSHI選手が参戦していた。

トップ団体・新日本プロレスのBUSHI選手も参戦

小さな団体で観客を集め、興行を成功させ、団体を維持していくのは簡単じゃない。自前の選手だけでは興行が成り立たなくて、他団体から選手を借りたりすることもある。

JTOも漸く旗揚げ5周年。これが10周年、15周年と続きますよう…。

今回のプロレス観戦の感想

僕はプロレス観戦をするのは人生で2回目。でも、プロレス自体は好きで、TV観戦くらいはしている。

一時期、リアル格闘技がもてはやされたけど、僕はあんまり好きではない。殺伐とした殺し合いを見たいわけじゃないんだ。ある種のエンタテイメント性をもったプロレスの方が僕は好きだよ。

これを機にプロレスにハマってしまうかも。近いうちにまた現地観戦をしようと思っています。

追記:わずか半月後、舞華は王者陥落

プロレスでは興行や試合を盛り上げるために、選手同士の因縁、対立・抗争などのストーリーを作り込むことが行われる。
これを「アングル」と呼ぶ。今回観戦した試合も「アングル」の一部だったようだ。

この日、STARDOM所属の上谷沙弥が盟友・舞華のセコンドについていた。色白な美人選手はリング下にいても目立つ。試合中もちょいちょい目を奪われてしまったのは秘密だ(笑)

リングインする舞華(中央)とそれをサポートする上谷沙弥(左)

試合終了後も仲睦まじさを見せていたこの2人。

ところが、わずか半月後、7.28 札幌での舞華の防衛戦で事件が起こった。

この日の挑戦者は悪役軍団・大江戸隊の刀羅ナツコ。当然、上谷は舞華のセコンドに付いていた。
それがこの試合のまっ最中、上谷は舞華を裏切り刀羅をアシスト。舞華をチャンピオンの座から引きずり下ろしてしまったのだ。

盟友のヒールターン(悪役転向)。仲間割れ。そして、ここから2人の抗争が始まる。これはプロレスでよく描かれるアングルだ。

プロレスにベビーフェイス(善玉)とヒール(悪玉)はつきもの。この両者がいて、プロレスの興行が盛り上がる。こういうのもプロレスの面白さのひとつだと思うよ。