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ネーミング作成事例「ほんとうの話し上手」

ネーミング作成の醍醐味は自分が作ったネーミングを気に入ってもらえること、使い続けてもらえることだ。
そういう意味では話し方コーチの喜多村明子さんに作った「ほんとうの話し上手」は成功例の一つだと思っている。SNS投稿の冒頭に必ず添えてくれているからね。


ネーミング作成のポイントは「伝えるべき内容」と「言葉」とのズレを修正すること

僕がネーミング作成で一番注意する点は、「伝えるべき内容」と「言葉」とのズレを修正することだ。言葉のチョイスを間違えれば伝えたい内容は伝わらない。間違ったイメージで相手に伝わってしまう。だから、「伝えるべき内容」と、使う「言葉」とをシンクロさせるように整える必要がある。

言葉の歪みを矯正し、本来あるべき状態に整えていく。言ってみれば、僕の仕事は「言葉の整体師」みたいなもんだ。言葉の歪みは知らず知らずのうちに溜まっていく。本人は「伝えるべき内容」をわかっている。だから他の人にそれが伝わっていないとは思ってない。感じるのはちょっとした違和感だけだ。

従来のネーミング「話し方の真実」を分析し問題点を洗い出す

「ほんとうの話し上手」は喜多村さんがアナウンサーとして培ってきたノウハウを惜しみなく投入したレッスンの名前だ。喜多村さんはこのネーミングができる前、「話し方の真実」という名前で活動していた。

「まぁまぁ気に入っている」。喜多村さんはそう言っていたけれど、「これで内容が伝わっているのかな?」という不安も感じていたようだ。だから、「もっとわかりやすく伝わるネーミングがあれば!」と思って、僕のところに相談にやってきたわけだ。

「話し方の真実」。僕から見ると違和感しかなかった(笑) 元NHKのアナウンサーの書籍タイトルならこれでもいいかもしれない。でも、どこか冷たさ、敷居の高さを感じる。喜多村さんは自らを「ダンサー」と称するほど、明るく活発で社交性の高い人だ。そのイメージとはかけ離れているように感じた。

それに、喜多村さんが教えているのは「話し方(メソッド・技術)」というより、「コミュニケーションの取り方」だと思う。それなのに、「話し方の真実」という言葉では、「あなたの話し方は間違い。私が直してあげます(`・ω・´)キリッ」と言っているように感じてしまう。ちょっと上から目線(笑)

これが「伝えるべき内容」と「言葉」とのズレだ。僕はこの言葉のズレの原因を分析し、言葉の歪みを整えていく、本来伝えたい内容を伝えるに相応しい言葉を探し、言葉を選び直していく、そういう緻密な作業を行っていった。これが僕のネーミングの真骨頂。

新ネーミング「ほんとうの話し上手」は言葉を差し替え、表現を変更したことで伝わり方が格段に変わった

まず、「真実」を「ほんとう」に差し替えた。名前を硬く冷たい印象にしているのは「真実」というワードだと思ったからだ。「真実」と「ほんとう」。似たような意味であっても表現方法によって印象はかなり変わる。そして、「本当」ではなく「ほんとう」。漢字よりひらがなの方が印象が柔らかくなる。

さらに、「話し方」(技術)を「話し上手」(人)に変えた。喜多村さんのレッスンを受けに来る人はアナウンサーになりたいわけじゃない。技術を学びたいわけでもないと思う。ただ、話し下手な自分に自信を持てないだけだ。なんで、あの人は「話し上手」なんだろう?そんな興味もあるかもしれない。

こうしてでき上がったのが、「ほんとうの話し上手」だ。「話し方の真実」と「ほんとうの話し上手」。ほんの少し言葉をいじっただけだ。でも、見聞きした人への伝わり方は格段に変わる。反応も変わるはずだ。「ほんとうの」には「流暢にしゃべる人」=「話し上手」ではないよという隠喩も込めている。


「ほんとうの話し上手」。ネーミング作成の裏側について詳しく知りたい人はこの記事を読んでみてください。

ネーミング作成の裏側、全部見せます!|事例「ほんとうの話し上手」~フリーアナウンサーの勉強会~

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自分のビジネスを表現する名前。日頃、何度も口にして伝える必要がある言葉。だからこそ、ちょっとしたズレをなくし、伝えるべき内容を的確に伝えていくネーミングの技術が必要ではないかと思っています。

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