【短編小説】虚無の祭壇
机の上に並んだ虚無を見つめている。
金を払って虚無を買って金を払って虚無を食卓に並べ金を払って虚無を食べる。
金を、払って。
ゼロカロリー。
糖質オフ。
虚無だ。金を払ってでも得たかった栄養やカロリーを拒絶して机の上に並べているのは虚無の祭壇。
神に対する裏切り。
悪魔的な行為。
動物としての矛盾。
健康への渇望や食欲との闘争をゼロカロリーの黒い砂糖水で流し込む。
サポートして頂けると食費やお風呂代などになって記事になります。特にいい事はありません。