SVAHA YOGA
ヨガのアサナ(ポーズ)を1記事に1つ取り上げて説明します。
自律神経と女性特有の悩み、そしてヨガの関係について。メカニズムの話や動画付きの実践編など。
前編ではウェルビーイングの定義と一人ひとりのウェルビーイングについてお話ししました。 WHO(世界保健機関)憲章ではウェルビーイングを「身体的、精神的、社会的に満たされた状態」と定義します。 誰かにこの満たされた状態を邪魔されたい人はいませんよね。ならば、この人類共通の望みが存在する限り、それ以外の違いは「多様性」として楽しむことができるのではないか? というのが前半の内容です。 今回は、ヨガ哲学やメンタルヘルスに関連する心理学の概念を紹介し、ウェルビーイングをより深く
こんにちは。久しぶりのポストとなりました。SVAHA YOGA ディレクターの千枝です。 公式サイトやウィンドウを見てもらうと、スタジオの名前、SVAHA YOGAの下によ〜く見ると下に小さくwell-being studio と入っています。 すっかりよく聞くようになったウェルビーイングですが、実はそれをテーマ的に掲げる学部で勉強していたこともあり、とても影響を受けた考え方です。そしてヨガの習慣が自分のウェルビーイングを高めてくれていると実感していることから、スタジオを
『脳と心とヨガ哲学』と題して始めたシリーズ、第二回です。 前回はヨーガ・スートラ1-1「今、ここにヨーガの学びが始まる(Atha Yoganusasanam)」について触れました。「今」から「始まる」という宣言を通じて、心がどんな風な反応を示すのか、始めるということについてヨーガ・スートラ1-1のこのフレーズがどんな影響を与えるかを解説しました。 今回はヨーガ・スートラ1-2に進んで「Nirodha(止滅)」という概念を中心に、現代の脳科学が示す私たちの内的プロセスとの関
ヨガの実践方法はアサナだけではありません。ポーズが取れることよりも、そのプロセスでの逡巡、そして気づきこそが重要でありパワフルです。 とはいえ、少しでもアサナを洗練させていきたいのが人の常。このコラムでは、基本のポーズの基本のアプローチを、わかりやすく、少しだけマニアックに説明します。 すべてのアサナの原則は「安定していて快適」であること。今回取り扱うのはみんなあんまり好きじゃないよね…椅子のポーズです。カラ椅子といえば辛いの代名詞ですが先入観を捨ててこのアサナを楽しみ、
毎年10月18日は「世界メノポーズデー」更年期は、閉経前後の10年間にわたって心身に大きな変化が訪れる時期です。その変化を迎えることに不安を感じたり、何が起きているのかわからず戸惑うことも多いのではないでしょうか。 「最近、なんだか疲れやすい…」「どうしてこんなに気分が不安定なんだろう」と感じることが増える時期かもしれませんね。 世界メノポーズデーは、こうした更年期の時期に対する理解とサポートを広める日。どんなに忙しい毎日でも、少しずつ自分の体と心に寄り添いながら過ごすこ
この記事からシリーズで扱う『ヨーガ・スートラ』は、4世紀頃にパタンジャリによって編纂されたヨガ文献です。全部で4つのパーダ(章)、195節から成り、ヨガの定義や実践方法などが記されています。 最初のサマーディ・パーダは心の制御と悟りに至る道を説き、第二章にあたるサーダナ・パーダはヨガの実践法を解説します。ヴィブーティ・パーダは瞑想の成果として得られる超常的な力(シッディ)を扱い、カイヴァリヤ・パーダでは最終的な解脱と自由について述べられています。 このシリーズでは特に重要
ヴィーラバッドラーサナII(勇者のポーズ)は、ヨガの基本的なアサナ(ポーズ)のひとつで、下肢、体幹の筋力と股関節の可動域を向上させ、姿勢改善の効果が期待できます。 難易度が高いわけではないのですが、その分、アラインメントが疎かになりがちです。ポイントをしっかり押さえて、怪我のリスクを引き下げ、効果を最大化させましょう。 前回の記事では特に重要な下半身のアラインメントについてお話しました。ポーズの効果と禁忌、基本的なポーズへの入り方、代表的な下半身のミスアラインメントへ
ヨガの実践方法はアサナだけではありません。ポーズが取れることよりも、そのプロセスでの逡巡、そして気づきこそが重要でありパワフルです。 とはいえ、少しでもアサナを洗練させていきたいのが人の常。このコラムでは、基本のポーズの基本のアプローチを、わかりやすく、少しだけマニアックに説明します。 すべてのアサナの原則は「安定していて快適」であること。 日常生活では行うことのない不思議な姿勢ばかりのヨガポーズを安定させ快適に行い、そして心身への効果を最大限にするためにはどうしたら良
今回は短いフローヨガの動画を用意しています。とりあえず下までスクロールして先にやってみる、でも構いませんので、移動する時は「スキ!」を押して動画に飛んでくれれば良いのです。 じゃあ記事は何をするかというと今までの記事のダイジェスト~今回ご紹介するフロー動画の解説と続きます。納得感を高めたい人、今までの記事を読んでない人や忘れたわ~という方はぜひご一読を! これまでのまとめ:女性の悩みと自律神経とヨガ更年期やPMSなどの女性特有の悩みは、自律神経失調症に似た症状が多くみられ
紫外線や冷房による乾燥などお肌へのダメージも多く「女が老けるのは夏」ともよく言いますが、自律神経への負担も高いのは自覚されていますか? 自律神経へのダメージは心身に不調をもたらします。QOLの維持、健康だけでなく美容のためにも整えておきたいところです。 さて、今回は「自律神経」について。ヨガの効果について話すと必ずついてまわる自律神経のお話。これは一度きちんと書こうかな思いまして。 なんとなく知ってるかなという方も、聞いたことはあるよ…という方もこの記事を読めば人に説明で
ヨガの実践方法はアサナだけではありません。ポーズが取れることよりも、そのプロセスでの逡巡、そして気づきこそが重要でありパワフルです。 とはいえ、少しでもアサナを洗練させていきたいのが人の常。このコラムでは、基本のポーズの基本のアプローチを、わかりやすく、少しだけマニアックに説明します。 すべてのアサナの原則は「安定していて快適」であること。日常生活では行うことのない不思議な姿勢ばかりのヨガポーズを安定させ快適に行い、そして心身への効果を最大限にするためにはどうしたら良いの
更年期の不調とヨガについての第2回です。 前回は更年期に起こる心身の変化について、またヨガがどうサポートできるかについてお話しました。今回はホットフラッシュをはじめとする「血管運動症状」について、そしてヨガがこれらの症状にどう貢献できるかなどをテーマにしていきます。 ホットフラッシュと血管運動症状 ホットフラッシュは、更年期不調の代表選手。外気温と関係なく急に上半身にのぼせやほてりを感じる症状で、発汗を伴うことが多いです。 研究報告によれば、その割合は50代前半に最も多
以前は気にならなかった些細なことが体調やメンタルに影響しやすくなった気がするなら、もしかすると更年期に差し掛かっているのかもしれません。とはいえ、その言葉に馴染みはあるけど、自分の不調がそれなのか確証が持てない人も多いのでは。 更年期とは閉経前後の10年間のこと。だから厳密には閉経してみなければいつ更年期が始まったかはわかりません。しかし閉経が近づくにつれ、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量は減少し始め、その影響で心身に不調が出始めます。 その症状は個人差があるようだし、
1週間の間に3回も土砂降りがあった日曜の午後、雨の音を聞きながらこの記事を書いています。気温、気圧の乱高下に不眠・中途覚醒を訴える人が多いですねえ。訴えるって言っても、わたしは別にお医者でもなんでもないので世間話がてらにですが。 かく言うわたし自身もあまり睡眠の質が良いタイプではありません。小さい時には針が落ちる音でも目を覚ますような子だったと親から聞いているし、夜中に目を覚ましてリビングに降りては1人で本を読んでから知らぬ顔で二度寝して朝寝坊するような子でした。しかし、そ
アラインメントという言葉をご存知でしょうか。最近はビジネス用語やプログラミングで同じ言葉を知ったという人もいらっしゃると思います。とはいえ、ここにアクセスしている人はヨガの文脈での「アラインメント」の語意について調べてる人が多いでしょうか。 ご期待通り(?)この記事では、ヨガの文脈におけるアラインメントとは何か、そしてその意義について述べていきますね。 その前に、まずは基本的なヨガの語句を説明しておきましょうか。ヨガとはインド起源の心身の鍛錬法です。ハタヨガというのはその