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【お悩み相談】いつまでも湧いてくる、お母さんへの怒りは、どうしたら良いでしょうか。

こんにちは、心理カウンセラーのスズキチサです。

オンラインカウンセリング・ココロノマルシェに寄せられたご相談へお答えさせて頂きました。

どんなに向き合っても、無くならないお母さんへの怒り。

それって本当は、
お母さんのことが大好きってことなんじゃないかと、私は感じたんです。


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【親や家族に対して湧いてくる怒りについて】

Nさん

私の心の奥底にある親や兄妹、特に母親への沸々とした怒りにどう対応すれば良いか、ご相談させていただきたいです。
今まで怒りを書き殴ったり、直接伝えたりしてきました。それで落ち着いたかと思えば、過去の出来事や悲しかったことを思い出した時に、くわぁぁっと怒りが湧いてくる時があります。
最近学びたいことのためにお金が足りなかったのでいくらかお金を借りたのですが、「怪しいことに使うんじゃないよね?」と言われ、何でそんな言われ方しなきゃいけないの?」と思い、めちゃくちゃ腹が立ちました。
一時期は母をブン殴りたくなるくらい、嫌いだった時があります。
自分なりに紙に書いたり、嫌だったことを言ってみたり、カウンセラーさんにも継続して話を聞いてもらったりしてましたが、なかなか憎い感情が消えず、「これ以上どうしたらいいの?」と感じています。
現に、私は人に気を使いすぎるし、世界は優しいんだと心から思えていません。
いつも人間関係で悩んでしまいます。
この母親に対しての思いが原点なんだと思います。私の気持ちを大事にしてくれなかった悲しさが大きいのかなとも思います。
ですが、なかなか現実が変わらないため向き合うのにもちょっと疲れてしまいました。
よろしければ、こんな私に何かアドバイスもらえたら嬉しいです。


Nさん、はじめまして。
スズキチサと申します。

ずーっと、「怒り」を抱えて生きているのは、
すごくしんどいし、本当に疲れますよね。 

長い時間をかけて、カウンセリングを受けたり、
怒りをノートにさんざん書き出したりと、
一生懸命に向き合ってきたのに、

今だに手放せずにいることで、
何をやってもダメだ、という無力感と
自分に対してもイライラを募らせていませんか?

どうして、その怒りを開放しきって、手放せないのかを考えてみると良いかもしれません。

「私がこんな人生になったのは、お母さんのせい」

という、強い思いをお持ちなんだと感じました。

Nさんがおいくつなのかが分からないのですが、
もう大人でいらっしゃいますか?

それとも、まだまだ10代か、20代くらいなのかな。

【最近学びたいことのためにお金が足りなかったのでいくらかお金を借りた】

と、あります。

ブン殴りたくなるくらい、嫌いなお母さんに
自分が勉強したい事のための、お金を借りるということが、
私にはすごく、不思議に思えたんです。

想像してみて欲しいのですが、
今、そのお金がないと、生きるか死ぬか、みたいな瀬戸際ならまだしも、

「勉強したいことがある」という理由で

大嫌いな人に「頭を下げてお願い」してまで、
お金を借りることって、

めっちゃくちゃ悔しいし、
なんなら自分のことを殴りたくなるくらい腹が立つし、
なかなかできないと思うんです。

もし、今、自分でお金を稼げるくらいには健康で、
大人なのだとしたら、

大嫌いな人に頭を下げるくらいなら、
勉強したいことを少し先延ばしにしてでも、
自分でなんとかお金を作るんじゃないかなあ、
と、思うんですね。

でも、Nさんは、お母さんにお願いしたんですよね。

これって、本当はNさんが、
お母さんのことが大好きってことなんじゃないかと、私は感じたんです。

自分のために、お金を出してもらうって、
「愛情の証」としても取れると思うんですね。

お母さんに自分のために「お金を出してもらう」ことで
お母さんの愛情を確かめたかったのではないかな、
と、私は思ったんです。

Nさんが怒りを手放して、お母さんを許してしまうと、

お母さんに甘えたり、ワガママを言ったり、
拗ねたり、ダダをこねることができなくなってしまうんです。

お母さんに怒っている間は、ずーっとお母さんのことを考えて、お母さんのことを見て、お母さんの側に居られる。

「お母さんが大好きで、お母さんに愛して欲しい。」

だから、Nさんはお母さんへの怒りを手放さず、
お母さんを許さないことを、自分で選んでいるのではないでしょうか。

Nさんが自分の人生がうまくいかないことを
お母さんとの関係のせいにしていれば、

これもまた、心はお母さんとずっと一緒にいられる状態を保てることになります。


「お母さんなんか、大嫌い、大嫌い、大嫌い、、、大好き!」

ってこと、なんじゃないでしょうか? 

もしそうだとしたら、

その感情をご自分で受け止めることは、
とても悔しいし、絶対に認めたくない事だと思います。

でも、何をやっても怒りを手放せないということなのであれば、

その怒りの下、Nさんの心の中の奥深くにいる、

「お母さんが大好きで、お母さんにたくさん愛して欲しい」

と言っている、小さなNちゃんを

認めてあげることが必要なんじゃないかなあ、と思うんです。

Nさんの心のずっと奥に隔離してしまった、

その子の声をそろそろ聞いてあげて、

「ひとりじゃないよ、あなたは愛されてるよ」と、

今のNさん自身が癒してあげることで、

コントロールの効かないNさんの感情が落ち着くのではないかな、と思います。

自分の外に、一生けん命に原因を探して、
そこをなんとかしようとするから、
いつまでもNさんの心は癒されないのではないでしょうか。

自分の内側と向き合って、
「自分と繋がる」ことが、今のNさんには必要なんじゃないかなあ、と思いました。

カウンセリングでは、イメージワークを使って、
小さな頃の自分に会いにいきます。
イメージの中で、その小さな自分と統合することで、
バラバラになっている自分の感情と繋がることができます。

もし、機会があれば、Nさんの「怒り」ではなく、

「自分と繋がる」ことにフォーカスしたカウンセリングを受けてみられてくださいね^ - ^


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こんにちは、心理カウンセラーのスズキチサです。

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上手くいかないときは、視点を変えてみることも大切ですよね。

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