「行動」が先か?「考える」が先か?激論に最終決着!
ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。
普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。
というわけで本題です。
クライアントを見ていると、人によって様々なタイプがいます。本当に人間観察とは面白いものです。
僕の職業は多様性のある人間社会(仕事現場)を大量に観察できるので、好奇心旺盛の自分としては”観察する”という仕事が趣味で、趣味が仕事のようなものです。
ただね、最近感じることは、いくら人間に多様性があるといっても、突き詰めると2タイプの人間に分かれるなぁと思うのです。
まずは行動!と着手までがはやいタイプと、じっくりと考えてから行動するタイプ。あなたはどちらのタイプでしょうか?
結論から言うと、どちらが優れているや、良し悪しの評価はありません。
それぞれに一長一短があるため、自分の特性を振り返りながら、より良い成果を得るために、時には立ち止まって振り返ること。それにより”チューニング作業”(軌道修正や最適化)を行うことも大事ではないかな。
これが今回の問題提起となります。
世間の風潮を見ていると、「まず動け!」「たくさん動け!」と行動することを煽ってきます。
また、はやく動き、大量に動いて成果を出した人の”勝因”を、「やっぱり行動力が大事だね」と短絡的に結論付ける論調のメディアや書籍も多いように見受けられます。
ここで、へそ曲がりな僕の「本当に?」というクリティカルマインドが発動されます。
たしかに、行動力が大切なことは言うまでもなく同意します。ですが、行動の質はどうなのだろう?と思うのです。
スピードや行動量は分かりやすい指標なので世間受けもいいのですが、本当にそれだけが成果を勝ち取る勝因なのでしょうか?
細かいことはあまり表に出てきませんが、いくらスピードがはやく”大量行動”をしたことが成果の原動力だとしても、真に受けることは怖いなぁというのが僕の感想です。
なぜなら、みな、無鉄砲に丸腰状態で行動しているわけではないからです。
成果を得るための選択肢を複数考え、選択と集中し、優先順位をつけた上で、自分なりに筋が良い仮説を立てます。
今度は、その仮説を高速で検証するかのようなスタンスで、はやく大量に動き、動きながらも微調整をしていきます。
すなわち、やみくもに動くということはせず、かといって躊躇ばかりせず、”思考の整理”をしながら筋が良い仮説を見つけるためにも選択と集中を繰り返し、成果に近道になる動き方で現実にアジャスト(適応)していく動き方をしているのです。
極論すれば、「行動力=何も考えずに、はやく大量に動く」ではなく、「行動力=仮説→思考の整理→選択と集中(決断)を基に、はやく大量に動く」タイプ。
後者のタイプこそが、成果を出す人なのではないかなぁと僕の中では結論付けています。
あまり考えなくても思考の整理などしなくても、とりあえず動いてさえすれば他人から称賛してもらえます。「あの人は頑張っているね」「とにかく行動しているから偉いね」と。
さらに、”筋が悪い”動きをしていても、動いている間は自分自身も充実感を感じるのでランナーズハイのようになって変に自信が湧いてきます。
そのため、やみくもな行動をとっていても成果からは遠ざかったり、遠回りになるリスクがあることに気づかないのです。
だからこそ、「まず動く」という姿勢が大切なものの、どこにリソースを振り向け、どこに時間・労力・お金をフォーカスさせればよいのか、十分な思考の整理を通じて、「選択と集中」を行うことはもっと大切ではないか。
これが自分の持論でもあります。
というわけで、今回の投稿の結論は・・・
「行動が先」ではなく、選択と集中のための「考えるが先」(整理まで含む)と敢えて極論を投げ込んでみました。
だって、選択と集中をせずに「あれもこれも」と動いていても非効率に陥ります。本当に大切なことにフォーカスするためには「あれか、これか」の選択と集中を自分の頭で考えなければ、時間もいくらあっても足りなくなってしまいます。
「選択と集中」のために自分の頭で考え整理すること。
このプロセスこそが、成果を出すための行動につながるのではないでしょうか。
さて、今回の内容はいかがだったでしょうか?
少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
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