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パニックに陥っても問題は解決しない

ウイルス拡大、仕事の突然の中止、商品の不具合、物流がストップ・・・

私たちは公私問わず、幾多の問題に日々直面します。

問題に直面した時に、人はどのような行動をとるかを俯瞰すると個性が垣間見えて興味深いですね。自分は足が震えている時でさえ観察マニア化する不謹慎な輩なのかもしれません。

観察していて、いつも思うことがあります。

それは、問題に直面した時、人は一番の「目的」を忘れてしまうんだなっていうことです。

一番の目的とは、もちろん「問題が解決されること」ですよね?

にもかかわらず、問題によりますが、ただただ気が動転して立ち止まっているか、ひたすら謝罪するかの二方向が顕著に見えます。

人間は感情で動く生き物であり、感情に振り回される弱点がある現実はもう変えようがありません。もちろん僕自身も例外ではありません。

ただね、冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、現実は「慌てても・謝罪だけしても」問題は解決されないものなんですよね。

本来は、問題を解決する(目の前のネガティブな現実を動かす)ことが目的にもかかわらず。

これってもしかしたら、問題を解決することの前に、自分の心を”いたわって”いるだけかもしれない。僕は、観察を続けているうちに、斜に構えた仮説を立てるようになりました。

慌てる気持ちとは、「誰かに同情してかまって欲しい・分かってほしいというSOS」である。

謝罪のみに終始する気持ちとは、「許してもらって自分が心の安ど感を得たい」である。

こう考えると人の気持ちの理解と、次なる行動への指針が頭の中で整理できるように思えます。

問題解決に限らず、すべては「あるべき姿の設定」から始めます。

「あるべき姿」とはGoalであり、具体的には目的と目標の明確化です。

問題を解決することが目的で、どのレベルを解決したとするかを目標とした場合、まずは原点に立ち返ってこの2つ(Goal)を冷静に確認すること。

冷静になれない時は、即座に紙に書き出し、頭の中を可視化するクセをつけること。これだけで、感情に引きずられずに、紙に書いた情報や選択肢をパズルのように冷静に扱いやすくなります。

次に必要なことは、緊急性によって対処方法は変わりますが、根本原因を探り、根本原因に関する解決策を見い出して即時行動が基本です。

もちろん緊急性が高い問題の場合、原因を探る前に、”止血作業”をしなければいけないこともあるでしょう。

いずれにしても、ここに「慌てる・謝罪だけに終始する」という選択肢は無力だということは垣間見えるのではないでしょうか。

何が言いたいかというと、慌てても、クレームなどがあって謝罪だけに終始しても、何も物事は前進しないという「現実を直視」する火種を心の中にインストールしておいた方がよいのでは?ということです。

これが、観察マニアとしての結論です。

そのため、仕事で絡む人が問題に直面した際、慌てふためくだけ・謝罪に終始するだけの光景を見せられると、残念な気持ちになります。だって何の解決にもつながらないからです。

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僕も含めて、人間だれしもメンタルが鋼のように強くはないものです。

だからこそ、メンタル、意志やモチベーション、気合と根性で問題を乗り越えようとせず、しっかりと道筋をつけるための「思考の整理」をする習慣を身につけておきたいなと感じました。

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今回のウイルス問題で、予定が壊れる、仕事が中止に追い込まれたという方がまわりに急増中なのですが、前述した思考の整理習慣がある方と無い方とでは問題解決にも雲泥の差がついている現実が続々と出始めてきました。

感情と事実、理屈と実践は切り分け(使い分け)、しっかりと頭の中をクリアにしながら問題解決に立ち向かっていきたいものですね。

今回は、総論的なマインドの話でした。より実践していくのであれば、以前投稿した3ステップ式の脳内整理術も活用できますよ。

何かの参考になれば幸いです。

著者・思考の整理家 鈴木 進介

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