キャリアは理屈ではなく感覚で決める
僕は「思考の整理」を専門に、そしてライフワークに企業や個人がシンプルに自分なりの正解をみつけるお手伝いをしています。
会社員であろうが起業していようが常に悩み事は抱えるもので、中でも「キャリア」(起業家の事業展開や世界観も含む)に関する悩みは尽きません。
今、新刊本の執筆をしているのですが、偶然にもキャリアのパートに差し掛かったので、少しだけ執筆ホヤホヤ状態の原稿をチラ見せします。(ごめんね、編集さん!)感情のまま書いてみたので文章は粗いですよ。
実際の書籍になる前には編集でカットされる可能性もありますので、エモい部分を残しつつ以下記録しておきますね。
頭の整理が難しい分野の一つが、「キャリア」です。
自分はどのような仕事が向いているのだろうか?起業していても、どのようなビジョンを描き事業化するのが悔いのない人生を送れるのだろうか?そもそも、やりたいことが分からない・・・。
キャリアとは「生き方そのもの」です。
常にスッキリとキレイな道が描けるとは限りません。
複雑で不透明な現代においては、先行きの見通しが悪くなることもあるでしょう。そこで、ノートの登場です。自問自答しながら、自分の未来を描く際にノートは最適な案内人となってくれます。頭や心の中でヤキモキしていても堂々巡りするため、自分の中にある無意識の衝動をノートを使って顕在化させます。そして自分の素直なキャリアに対する感情にアクセスします。
頭や心の中に留めておくだけでは、堂々巡りになりますからね。
突然ですが、あなたの「将来のキャリアイメージ」は、“解像度”にするなら10点満点で何点くらいですか?どれくらいクッキリと将来像が明確になっていますか?
もちろん、何点だったらよくて、何点だったらダメというわけではありませんが、将来の視界が良好になった方が日々の充実感を感じやすくなります。
心底、自分が納得できる人生を送るためノートに“本音”を書き留めて欲しいのです。
放っておくと、メディアから煽りの言葉が日々SNSに浸みだしてきます。「キャリアアップで生き残りを!」「ビジョンは大きく持て!」など。
本当にそうでしょうか?
キャリアのアップやダウンとは、年収と経歴をベースに世間が勝手につけたレッテルにすぎません。ビジョンに大きいも小さいも本来はないはずです。すべては自分サイズが正解なのですから。世間から飛んでくるノイズに毒されないように、ノートを使って自分と向き合います。
2000年に25歳で起業した私は、起業した限りは会社を大きくして上場を目指さなければいけない。IT系では同世代でも上場する知人も出始めたし。事務所を構えて、社員もたくさん雇って・・・。「~ねばならない」という言葉に捉われてキャリアプランを練っていました。
小さな会社では格好悪いと、脚光を浴びている起業家に嫉妬し、当時の風潮に流され、焦りとストレスにまみれた毎日を送っていたのです。
その後徐々に売上が上がっていったものの、なぜだかまったく充実感を感じません。ちっとも楽しくないのです。まわりが描いたキャリア像から、理屈でキャリアプランをつくり、空虚なイメージをただ追いかけていただけだったからです。
まわりのノイズが入り、理屈から始めたキャリアプランなどしょせん他人の借り物の人生に過ぎません。
その時にはじめて気づきました。キャリアを描く際に大切なことは、理屈ではなく感覚から始めることを。
ことビジネスの世界においては「損/得」が重視されがちですが、キャリアを描く際は「快/不快」で捉えないとけっして長続きはしません。後にクライアントになる方々を見て100%の確信にいたりました。
緩和ケアの介護を長年つとめ、数多くの患者を看取った作家ブロニー・ウェアは、著書『死ぬ瞬間の5つの後悔』(2012年新潮社刊)の中で、多くの人は死ぬ直前に「自分に正直な人生を生きればよかった」と後悔すると紹介されています。
世間がつくりだした成功を追いかけて理論的にキャリアプラン作成していくのか、それとも自分の気持ちに正直に快いキャリアプランを描くのか。
ノートを使ってキャリアを描く入り口部分で、間違えないようにご注意ください。
今、ノートを開き、今後のキャリアのイメージを書き出すとすればあなたは何を書きますか?それは、感覚的に“気持ちいい未来”ですか?それとも“ストレスがかかる未来”でしょうか?
世間のノイズに自分の心がかき消されように、堂々と抗いましょう。
自分の中の見栄や雑念と戦い抜きましょう。
ノートという武器を使って。
P.S.
ノイズに毒されない生き方に関しても、さらに出版予定ですので、またいつかお披露目しますね。
では、また!
著者・思考の整理家 鈴木 進介
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