Tokyo Night ラプソディ
東京の夜景が光の川になって
後ろへ後ろへと流れていった。
車のウィンドウ越しの
しんとした立体駐車場や
灯りを落とした瀟酒なカフェが、
後戻りできないスピードで遠ざかる。
そしてまた次から次へと知らない街が
現れては消えていった。
知り合い宅での集まりを終えて、
私達は自分の家へと帰ろうとしていた。
ご馳走の載った皿が立てる
かちゃかちゃした音。
さざなみみたいな会話や笑い声。
通り過ぎてきた道路に
今日という過去をどんどん置いてゆく。
イルミネーションの点る街並みが
いつ