作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part63:作業分析

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、“個人で何ができるのか?”について書かせてもらいました。
今回は、 “作業分析”について書いていきたいと思います。




~作業分析~


医療現場で、作業療法士として勤務していた頃は
“障がい”が生じたカラダで日常生活(ADL)を行う中で、作業分析を行う場面が多くありました。

ADLに加えて、IADLにおける分析などなど…
行っていました。

現在の自動車学校でも、
カラダに特徴をもつ方が入校されることがあります。

その際に、医療現場で行っていた
作業療法士としての作業分析が役立つことがあります。




~作業の細分化~


一言に作業といっても、細分化する必要があります。
その細分化した中で、どの場面でどのようなエラーが生じるか?
という評価が必要になってきます。

自動車運転における、発進の準備だけでも
「目視」、「ミラー調整、確認」、「姿勢調整」、「エンジン始動」、「ウインカー操作」、「ギア操作」、「ハンドブレーキ操作」などと分けて考える必要があります。

また、その分析の中で見えてきた課題や問題点に対して
問題の抽出と、アプローチの方法を考えていく必要があります。

昨日経験したのは、
エンジン始動が困難な方でしたが
「鍵」でエンジン始動させることが困難でも、キーレスのボタンによるエンジン始動であれば問題なく操作可能である方がいました。

その場合、
現在の教習における車輛の選択ももちろんですが、
免許を取得した後に“選択”する車輛についてもアドバイスを行うことができます。

このように、
医療現場で作業療法士が行っている“作業分析”や“行動分析”が
教習現場でも役立てているということになります。




本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。

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