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作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part69:ヒヤリングの重要性

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、“安全のための具体的行動”について書かせてもらいました。
今回は、 “ヒヤリングの重要性”について書いていきたいと思います。




~医療機関でリハビリを開始する時~


医療機関でリハビリを担当する際には、
事前にカルテ情報や、他職種からの情報を出来るだけ収集していました。

また、初回のリハビリで意思疎通が可能な方に対しては
面接という事で“リハビリの目的”や“目標”に加えて、本人から生活歴などを確認していました。

そこで得た、必要な情報はカンファレンスの場で共有するなどとしていました。

この初回面談は重要であり、
リハビリの目標や介入方針が明確化される場でもありました。




~自動車学校では~


自動車学校では、入校前に教習生の基本情報が入ります。
一方、生活歴などについてはなかなか収集するのが困難ではあります。

しかしながら、
少子化が進む一方、通級学級に通う子供や発達障がいや特性を有する児童は増えていると認識しています。
その中で、教習に難しさを感じる学生は一定数います。

ですが、自動車学校の教習の仕組上
教習開始前に個々の面接等は行われることが少ないと認識しています。

介入の前に情報収集する機会がない事に慣れないまま
約1年が経過しましたが…。

やはり、事前に目の前の教習生をしっかりと
“知る”という事から始める必要があるのでは?と感じることがあります。




~ヒヤリングの重要性~


例えば…
技能教習は資料を用いて説明も行いますが
運転操作をする中で、都度の口頭による指導や指示が必要になります。

聴覚刺激による指示が、理解できる方もいればそうでない方もいらっしゃいます。
口頭指示での理解が進まない場合に、
少しヒヤリングをしてみると…

「中学、高校でも授業内容が覚えられず自分なりの工夫をしていた」
「アルバイトで覚えられず、メモを活用している」

などといったことも聞かれることがあります。

このように、
うまくいかなかった時にヒヤリングする事も重要であると感じますが

これが、事前にある程度分かっていると対応や対策を練ることが可能になります。
教習指導を実践していく中で、医療機関で行っていた方法を汎化していくことも必要では?と感じることが増えています。

まずは、自分で実践してみるところからスタートしてみようと考えています。




本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。

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