作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part67:高齢者がこぼした言葉

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、“車道で気付くこと”について書かせてもらいました。
今回は、 “高齢者がこぼした言葉”について書いていきたいと思います。




~高齢者講習~


自動車学校では、一定の年齢に達した方に対して
“高齢者講習”を行う機能を有しております。

当校でも高齢者講習は実施されています。
高齢者講習の形式が変化してきている事は、今回は割愛させていただきます。

高齢者講習は、
技能検定や認知機能検査などが行われており、
書店などでも高齢者講習への対策が売られているのを見かけることがあります。

免許更新の半年前から、本人に通知が渡り
検定や検査の結果によっては、医療機関に行く必要がある場合や
免許返納に繋がることもあります。

こういった面に対して不安を抱く高齢者も多いと感じています。




~高齢者がこぼした言葉~


高齢者講習を終えた方が、

「何とかよくしてください。」

「自動車がなくなったら、私と家族は買い物にもいけないのです。」

という言葉でした。


医療機関で務めていた時には、
一定の病気に罹患された方や、その家族からも同様の声が聴かれることがありました。

「運転できないと、仕事にならない。」

「生活が成り立たない…。」


といった声です。


当校が位置するのは、
人口5万人を切り、高齢化率が40%台になった地域です。

公共交通機関も不十分であり、
核家族の影響で、老老介護や認認介護が増えてきている状況です。

そんな中で、聞かれた言葉として
生活が成り立たないと…

とある研究では、
公共交通機関が充足していても、免許返納前後で利用率に大きな差異が無いと報告しているものもあります。

公共交通機関も重要ですが、
問題は、公共交通機関や商業施設などなど…そこまでの距離が遠いため
家族の送迎に頼ることが増え、送迎が困難であれば外出機会が減少してしまうという部分にあると感じています。

都市部と郊外、中山間地域では上記の部分を考慮しながら考えていく必要があると考えています。
自動車学校の役割として、高齢者講習としての役割がありますが…
それ以外の背景などもしっかりと理解したうえで、新たな高齢者講習を作り上げていく必要があると感じています。



本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?