#047 生きる世界は土俵で決まる
小さいころ、親のことを神だと思ったことがある。
我が家は3兄弟。貧乏ではなかったが、分け与えられたお菓子やおかずは、慢性的に物足りなかった。
「もっと食いてぇ。」
小学生も高学年ともなると腹が減る。そんな時、母親が言った。
「お母さんのやつ食べていいよ。」
なんて神々しいセリフ。神だと思った。
「食べていいよ。」家族でおやつを食べている時、娘たちがもっと欲しいという時がある。そんな時は決まって「これ食べていいよ。」と言ってあげる。
子供たちは目を見開いて感激する