【真実】マスクになって見えたこと
先日、自転車に乗っていたら何だかとってもスース―していて、あれ上の服を着忘れて下着で来てしまったのかと慌てたがさすがにそんなことは無くて。
どっかにでっかい穴でも開いているのかと一通り見てみたがそんなことも無くて。
よく考えたらマスクをせずに家を出てきてしまった。
結局カバンの中にあるスペアをつけて駅に向かうのだが、このマスクがすっかり生活の一部だったことを痛感した。
■見えない
マスクというのは人の表情が見えなくて困る。
興味をもっているのかつまらないのかイラついているのか穏やかなのか。視界を遮っているわけではないのだが、なんだかとっても視界を遮られた気分になる。
良い事もある。眠くてもバレにくい。
あるときマスクを鼻のずっと上、つまり目まで覆ってしまってしばらく居てみたが、さすがにこれはやりすぎだった。
いずれにせよ、マスクは見えにくい。
■幸せ
私はこの不都合なマスクの毎日に少しだけ幸せを感じている。
若干下衆い話にもなるが、街にイケメンと美女が増えた。
もともと変態にならない程度に人間観察をしがちな私だが、街にマスクをした人が溢れたことで素敵な人たちが増えたと感じる。あくまでも自分調べだ。
人って、目というものを判断基準に持っていて、それの印象って結構大事でー、みたいなのは良くある話だが、新たな発見とは、
みんないい目してんね。
これだ。
五感のうち口を鼻を遮られているから余計にそうなのか、街で見かける人たちはみんないい目をしている。そしてそのほとんどの人たちのルックスが、良い。
その人の全てを見ていないとも言えるが、そもそも全てを見る権利の無い自分にはそれで十分なのであって、そんなみんなの目がいいもんだから、私は幸せだ。
■見えたもの
この発見。今後の自分の人生にとって、米粒ひとつほども糧になることは無い発見だが、私には新しく見えたものだった。
全くもって先の読めない不測の生活。これまでの価値観が覆され、新たな価値観が産まれる。
後から振り返って分析する人はたくさん現れるだろうが、それらほとんどはこんな些細な発見の積み重ねかもしれない。
とにかく。マスクは鬱陶しいが、街にイケメンと美女が増えて私は嬉しい。
みんないい目してんなぁ。
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