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【真実】ローンシップという素敵な靴の話。

まず、

私は好きなことを徒然なるままに毎日書くと決めた。そうしたら好きなものの話をしたくなった。それが事の発端だ。

これはステマではないし、そもそもステマが成立する状態でもない。かといって私の苗字は鬼塚でもないし、アシックスに関して言えばベザとかいう中途半端なブランドを出してからそもそもあまり好きではない。

だが、このローンシップというスニーカーは最高だ。


■オフィスカジュアルと白い靴

もともと私は学生時代から白いスニーカーと言うものを欠かしたことが無い人間だ。そんな私が感じる。ここ最近、オフィスがフリーアドレス化されたり服装もカジュアルが推奨されたりして、白いスニーカーの市民権が上昇している。

まず民衆が群がったのがアディダスのスタンスミスだ。


かくいう私も学生時代に何度も履いたが、当時よりかわいい色使いが増え女性を中心に街でよく見かけるようになった。

スタンスミスの次によく見るのがオールスターやジャックパーセルのコンバースだ。

若い男はナイキのエアフォースを履く。いずれも逸品だ。


街にて需要の多さが見て取れるとあまのじゃくの私は少しひねくれたくなる。あえて違うスニーカーを探すのだ。

いまだワンピースもスターウォーズも観ずに現代を生き抜いている逞しい私の血が騒いだ。ちなみに鬼滅の刃もネヅ子が加えているのが竹だということだけを理解してスルーした。


そんなあまのじゃくな私はこれら往年の逸品をすべてを排除した状態で白いスニーカーを探した。そんなとき出会ったのがオニツカタイガーのローンシップだった。


細かいことは抜きにして、”あの”男前研究所という格式高い研究機関が、血のにじむようなトライ&エラーの果てに出した結論だからきっと間違いないだろう。

オニツカタイガーとは、つまりアシックスで、つまり世界でバカ売れしているジャパニーズスニーカーなのだ!!!


ローンシップの魅力は何といっても、超絶シンプルに白一色を基調とした表面にやや強めに主張するゴールドのロゴだろう。ガキっぽさを抑えつつ、それでいてしかるべきところは際立たせる。いい仕事をしている。

そして、スタンスミスもスーパースターも経験した私を驚愕させたのが、その軽さだ

マジでびっくりする。


スニーカーとは思えない軽さ。もはや綿(ワタ)の域。日本ブランドで軽かったらそれはもう高級品でしょう。と、経験則から来るチープな判断で私はローンシップの虜になった。


■ショップのお姉さんとの意気投合

ある程度年齢を重ねると、好きなものは固定されてくる。よく言えば落ち着きで、悪く言えば好奇心が薄れたのかもしれない。

そんな私もローンシップにハマって3足目の夏を迎えた。

ネットで買ってもいいのだが、近くに寄ったこともありオニツカタイガーの路面店を訪れた。


接客はいかにもスタンスミスが好きそうなお姉さんがしてくれた。

「あ、履いてくださってるんですね」

「えぇ、軽くていいんでね」

「実はリニューアルしてもっと軽くなったんですよ」

「も、もっと!?」

そう言ってどや顔で進化したローンシップを渡してくれるお姉さんはオニツカタイガーに誇りを持っている。

いかにもスタンスミスを履いてそうな雰囲気なのに、世界でバカ売れしているジャパニーズスニーカーに誇りを持っている。最高だ。

私は私で昔ほど浮気性もなく、心からこのブランドが好きなので、その雰囲気は店員さんにも伝わる。

こうなってくると自然と会話も弾む。妙な親近感で会計へと流れていく。


「もっと街で見かけてもいいと思うんですけどね」と、私。

「そうですねー。白と言えばみんなスタンスミスが好きですもんね。」

「あんな重いのどこがいいですかね。」

「確かに重いですよね。でもローンシップって意外と売れてるんですよ。一番人気です。女性にも売れています。」

「なるほどー。あ、箱はいいです。せっかくこの軽さなんでそのままリュックに入れていきます!」

「あ、了解です!せっかくこの軽さですもんね。」

「ではカタログも入れておきますね。色々チェックしてみてください!!」


そう言ってお姉さんは分厚いカタログを添えてくれた。

この流れで断れるはずがない。


■とにかく、

ワンピースをスルーしてきた様な私のようなあまのじゃくはマストで、それ以外の人たちも全員経験してほしい。

白いスニーカーの隠れた最高傑作。知る人ぞ知るゴールドの気品、そして何より、軽さ。


街でローンシップを見かけ、その男が自分のことをワンピースならぬゼロピースだと語っていたらそれは私だ。

目があえば、その時は満面の笑みで返す。


流行りものを避けたがるあまのじゃくなくせに、良いと思っているものをあまり街で見かけないのも寂しいと思うめんどくさいやつの戯言かもしれないが、とにかくこのスニーカーは軽くて、軽い。


ブラザーよ。おれはまだ見ぬブラザーに会いたい。街で出会って意気投合出来たら、満を持して、

カタログを授けよう。









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