瀬戸内の海に想いを馳せて

瀬戸内の香り　せせらぎ　小鳥の鳴き声が
今でも蘇る

私はその静かで奥深い
広大な海から想いを馳せる

同じ海のはずなのに　
同じ地球上のはずなのに
何故こんなにも違うのか

沢山の場所を渡り歩いてきたわたしは
土地や人、自然エネルギーの違いを
たしかに感じとった

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宮古島の海

それは何処か切なく儚い
空港から降りて感じた"それ"は
どこを周っても同じ感覚だった

海が泣いている
とても切なく儚く

地平線の向こうは
天国なのかと錯覚する

威厳ある自然に
怖ささえ感じる

"ここはどこだろう" "わたしはだれだろう"
"なぜここにいるのだろう"

日本でも海外でもない
"神秘の島"

そんな感じがした

美しすぎて吸い込まれそうな
怖いまでもの海

じっと眺め
飲まれるように
問いかけられる

そうそれは"心の鏡"

"宮古島"
"神の島"が教えてくれた
大切なこと

それは1人で来ないとわからない

不思議で謎めく
その"場所"は
きっとある時開かれる
特別な場所なのだろう

概念とも形づかない
"あの時"を
今も胸に刻み歩み続ける

切なく響く
小さな鼓動を
胸の奥に感じながら

グレートオーシャンロードの海

力強くパワフルでエネルギッシュ

高い崖から見下ろす情景は
激しい波音と共に
まるで映画のクライマックス

とてつもない自然エネルギーが
情熱と勇気を与えてくれる

"海が叫んでる"
迫力ある大きなウェーブ
ザブンザブンと

全てを飲み込んでしまいそうなほど
壮大で偉大だ

日本の海とは
規模感　迫力　力強さの基準が
並外れて高く

キャパシティーを超え
声が出せない

世界にはこんな素晴らしい場所がある
まだ知らない世界が存在する

タスマニアの海

それは群青色に奥深く
風に揺られ静かに
そして時に荒く音を立てる

山　空気　風　海　太陽
自然エネルギーの全てが

私の体内へ癒しと心地よさを運ぶ

柔らかい風に乗って
頬を撫でる

瀬戸内の海

絹のように穏やかで静かに佇む　
余白の芸術とはこのことか

間の中に丁寧に波の囁きを紡ぎ出し
そこに初めて時間の流れを感じ取る

海の先に
美しく乱れない一本線
どこまでも続く青く淡い空が
反転し

穏やかな時間はゆったり流れ
そのストーリーは始まる

ザブン　ザブンと
絹が重なり

日差しに照らされ
真珠のごとく
キラリ　キラリと
光り輝く

安心に似たその"場所"は
この大きな海が
母のように優しく温かく
包んでくれる

そんな瀬戸内の海に想いを馳せて

わたしは今日も祈る
あの海の向こうから

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