見出し画像

ママが15分間のトリートメントをしない理由

こんにちは!

株式会社サプルにて広報を担当しております、橘です!


「最近、ママ向けの就活アドバイス記事ばかり書いていたな。」とふと気付いたので、久しぶりに「わたし」の記事を書こうと思います。

書いていくのは「わたし」の言葉なので、肩の力を抜いて、片手間に、一緒にコーヒーでも飲みながらお話してるような感覚で読んでいただけたらと思います。では。


産後、人前に出るというハードルの高さ

女優の北川景子さんが出演した番組についての記事を読んだ。最初に思ったのは

「え、北川景子、もう出産してたんだ。」

だって、あまりにも綺麗だったから。

産後なんてとてもじゃないが自分に気を遣う時間なんてない。わたしの産後を思い出した上でもう一度北川景子を見た。

「すごい・・・ちゃんと人間だ・・・。」

産後のわたしはもはや人権なんて捨てていた。人の形をしていなかった。

きっと北川景子さんだって、自分のことなんて後回しに育児に奮闘しているに違いない。だからこんな風にわたしたちの知ってる“北川景子”としてテレビに出てくれるなんて、もうそれだけでありがたくて仕方ない。その裏の努力はきっと計り知れないから。

「DAIGOと北川景子の組み合わせって、なんか好きだな」なんてぼんやりと考えているような、いちファンとも言えない、ただの視聴者のわたし。だけどこの日の番組の中で北川景子さんに発せられた言葉が、非常にショッキングだった。


夫がすべきなのは育児の「手伝い」ではない。

わかる。言いたいことはすごくわかる。母親だけが親じゃない、父親だって同じ立場で、同じスタートラインで、同じ責任を子に対して背負っている。

だから「育児を手伝う」という言葉のおかしさは十分に感じる。

でもこの発言が本当に「手伝う」という感覚で発していない場合があることもわかる。「言葉の綾」というやつだ。

きっと一番慣れ親しんだ「育児」に続く動詞が「手伝う」だったんだろう。

わたしはその発言をする人に対して、そう思うようにしている。

そんな風に思うようにしていたわたしだったので、わりとそういう関係の発言には寛容でいた

……………………………………………………………………………つもりだった。


風呂の時間はあるけど、それは風呂じゃない

番組の中で北川景子さんが「自宅のお風呂で15分、トリートメントをしてパックをしたい」と発言したらしい。

わかる。めっちゃわかる。それな。

全力でそう思った。北川景子と大親友みたいな勢いで頷いた。気付いた時には「わかる…わかるよ景子!」と発していた。だって大親友だから。(違う)

私の脳内ではもうその時点で“北川景子と大親友のわたし”が“北川景子”と対談しており

「わかりすぎる…。お風呂なんて水浴びくらいの感覚で終わるよな」

「下手したら入らないもんな」

「まぁ家にしかいないし2、3日風呂に入らなくたって誰も気付かん」

などと育児中のお風呂に対する感覚を共有しあっていた。

景子の“願い”に、わたしはひどく共感した。


やれるならとっくにやってる

そんな世の中の主婦100人にアンケートを採ったら、円グラフにするまでもないほどの100%共感できる景子の願いに、司会者はこう答えた。



「やれば?」



は?

全面戦争開始の瞬間である。世が世なら、わたしはほら貝を吹きまくり、世のママたちに「戦じゃ~~~~~!!!!!」と告げ知らせていたに違いない。

いやさぁ・・・・・・

やれないから言ってるんだが!!!!!??????

景子は優しいので司会者に言えないだろう本音を、わたしが叫んでいた。

そんな「やりたいなら、やれば?」とか「いつやるの?今でしょ」みたいに言うんじゃねぇ~~~!!!!!その「今」は、子どもが小学校に上がるくらいになんないとこないんじゃ~い!!!!!

しかもその発言をした司会者の方は父親でもあるらしいので、さらに悲しくなった。育児を経験した父親から、この発言が出てくるのか…いや、父親ではあっても「育児」は経験してないんだな………うん、なら仕方ない。


育児を経験していない父親がする育児アドバイスほどクソみたいなもんはない

でも、こういう「育児」をしていないのに「父親」という肩書を持った男に限って「子育ては~」とか「奥さんのこと手伝った方が~」とか、知ったふりをして後輩の父親に語りたがる。誠に遺憾だ。

「仕方ない。」

その言葉を自分に言い聞かせて日々頑張っている母親は多いと思う。わたしもその一人だ。ほんとは仕方なくなんてない。夫にちゃんと話して、理解し合った上で、同じペースで成長していければきっといいんだと思う。

だけど、その時間ですら母親にはないのだ。

だから当然、自宅の風呂で15分間のトリートメントをする時間なんて、夢のまた夢なのである。

仕方ない、そう仕方ないんだ。


“そういう時代”で育ってきた人と「父親の育児参加について」という議題でディスカッションしても、噛み合わないことは承知の上。共通の結論になんてたどり着かない。だけど、“これからの子育て”をする上では、いままで流されてきた夫婦間のディスカッション、そして共通の結論に行き着くことが大切なんだと思う。


これはあくまで“わたしが北川景子さんの立場だったら”の話だけど、別に「15分間のトリートメントができないこと」に対して、深刻に悩んでいるわけじゃない。ただ、「そんな時間もないくらいなんだよ」って誰かにわかってほしいだけ。15分間のトリートメントを惜しむくらいに、我が子はかわいい。

日々「仕方ない」とか「いまだけ」とかたくさんの我慢をしながら頑張っているママたちに

「がんばってるね。」

そう言って寄り添ってくれる誰かがいますように。



読んで下さってありがとうございました!

あ、ちなみにくりぃむしちゅーの上田さんは嫌いじゃないですよ!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?