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ワーママのリアルな就活&保活体験記④我が子を他人に預けるということ~

仕事の面接の日。

事前に伝えられた持ち物や書類を持って、子どもをお願いする園へ向かう。


子どもの行動はいつだって想定外。

わたしが頭の中で何度シミュレーションを重ねても、その通りにいったことなんて一度もない。だから育児には「時間」と「心」の余裕が必要なのだ。

そして、「お金」も。


まぁ、そんな「お金」を手に入れるために、わたしはこうして就活に勤しんでいるわけなのだが、、、。

その日、一時保育をお願いした園は、登録している3ヵ所の園の中で一番遠いところだった。


わたしが「一時保育」を利用することになり、まず一番最初に気付いたこと。


結構荷物あんな・・・。


ある!思ったより荷物ある!

保育園といえば思い浮かぶあのお昼寝セット(敷布団や掛布団など寝具一式)は、ほかの園では分からないがとりあえずわたしが利用した園では求められることはなかった。それでもコップやタオル、バスタオルetc...全部わが子が使うものなので仕方ないのだが、毎日それを準備し、チェックし、持ち帰り、また持ってくるというのはなかなかに大変だった。

しかもその園によって持ち物や決まりが違うため、「この園では必要だけどあの園では必要ない」とか「この園ではこれはダメだけどあの園ではむしろこれじゃないとダメ」みたいなことも多々あって、ただでさえ容量の少ない私の脳はパンパンだ。

たまたま我が家にはわたしの自由にできる自家用車があり、たまたま今回一時保育の通った園が徒歩圏外だったため車での送迎となった。しかし今後入園が決まり、一時保育ではなく通常保育として保育園を利用することになったら、このすさまじい荷物を抱えた上に子どもの手をひき徒歩で送迎しなければいけないのか・・・。まだ仕事も決まっていないのに憂鬱になってしまった。


園に着いても「じゃ、おねがいしま~す!」とさわやかに手を振って去ることはできない。持ってきた荷物をすべて指定の場所に配置しなくてはいけないのだ。これが慣れるまで地味にしんどかった。

3件の保育園を同時に利用しているからこそ、持ち物を間違えてしまったり、ほかの園のルールとごっちゃになってしまったり・・・。


「ああ、わたしはきっと、子どもの保育園の準備もまともにできないような親なんだと思われているんだろうなぁ・・・。」

“自分の子の面倒を自分以外の人にみてもらう”というのは、思ったより負担とストレスがあった。


冒頭でも言ったように、子どもの行動は常に想定外だ。

何度か利用を重ねると、例えば“毎朝8時“から保育をお願いしているのに、

“8時5分”に園に着くことがある。逆に“7時55分”に着く日もある。

それは子どもの朝のペースや想定外の行動のせいだったりするのだが、なんとか母親の力でカバーしようと思ってもどうしようもないこともある。

7時55分に着いても、8時までは子どもを託児することはできない。

あと5分、時間が経つのを待つのだ。


そんな時、1つの園の先生がわたしにこう言った。

「お母さん、託児の利用は8時からですよね?こないだは8時5分に来てらしたので・・・。もしそれでお仕事が間に合うようなら8時5分からの託児で申請しなおしてもらえませんか?」

・・・・・・え?

たった5分で???

先生の言葉は口に出せばほんの数秒の一言ではあったけれど、わたしはその言葉から様々な意図を勘ぐってしまった。

「この先生はわたしという母親を“あと5分遅くても間に合うのに、早めに園に預けるずるい母親“だと思っているんだ。」

被害妄想かもしれないけれど、そう感じてすごく不快だったし、悲しかった。

たった5分で、わたしという人間の印象が変わってしまった。


その5分遅れた日はたまたま間に合った。

でも何度も言うが子どもの行動は想定外。

その“たまたま”遅くなった日を基準にして、そこからまた5分遅れてしまう日があったらさらに5分遅れて申請しなくちゃいけなくなるんだろうか。


もちろん先生だって仕事なのだ、きっと規約があるんだと思う。

その先生だって、どこかに子どもを預け、働いているのかもしれない。

わたしと同じ思いを、その先生だってしているんだ。


子どもが泣いて保育園を嫌がることがなかったのが救いだった。

「終わったら、すぐにお迎えに来てくださいね。」

もちろんそのつもりだけど、なんだか胸がずきりとした。



つづく。



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