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ワーママのリアルな就活&保活体験記①~そうだ、働こう!~

「働く」ことが当たり前だった時には

「働ける状況」にあることが、どんなに幸せなことなのか、知らなかった。



わたしはあせっていた。

なにをって、、、「保育園が決まらない」ことに対して、だ。


よく聞く待機児童問題なんて言葉、わたしには無関係だと思っていた。

わたしがもともと住んでいたのはド田舎で、子どもを保育園に入れたいな~って思えばすぐに入園できた。

だから知らなかったんだ。

保活がこんなに大変だったなんて。


それまで専業主婦だった母親が「子どもも大きくなってきたしそろそろ働こうかな?」と思えば、まず「保育園に入れなきゃ」と思うだろう。

だって子ども連れでは働けないし、就職活動だって面接だって子連れではできない。

すべてはまず“保育園に入れること”から始まると思うじゃないか。


ところが現実はこうだ。

「仕事が決まった人」しか保育園に子どもを預けることはできない。


、、、、、え。じゃあどうすれば。

仕事も決まってないけど、でも子どもを預けなきゃ就職活動はできないし、ほかに預けるところなんてないし、、、。


完全に“詰み”じゃん。


なにかのバグかな?無理ゲーすぎるだろ。

わたしは咆哮した。


役所に保育園関係の話を聞きに行ってみても、家の近所や、交通アクセスのいいような園は、すでに定員を満たしてしまっている。

じゃあほかの園にするか、、、なんて思っても、今後の通園を妥協して決めてしまうと、あとで自分が泣くことになってしまう。雨の日も風の日も雪の日も自分が送迎しなくてはいけないのだから。

ていうか、その園だって満員だ。


なんだ、働くなんて無理じゃん。

(でも、子育てにはお金がかかる)

(油田でも掘り当てたり、埋蔵金でも見つけることができれば、そんな心配は無用なんだけど)

(残念ながらその可能性は低いし、わたしの夫はアラブの石油王ではないのだ)


働かなくちゃ。



わたしはとりあえず就職活動を始めた。

ハローワークに行ったり、ネットで探してみたり。全部子どもと一緒だ。

ハローワークなんて大人が行くにもうんざりしてしまうような場所が、子どもにとって魅力的であるはずもなく、職員さんの話をまともに聞けた日なんて果たしてあっただろうか?

むしろ職員さんにとっても、子連れのわたしは迷惑でいやな訪問客だったのでは?

なんて考えてしまうほど、就職活動は憂鬱でストレスだった。


それと同時進行でひそかにやっていたことがもう一つ。

子どもの一時預かりを受け入れている園探しだ。

子連れではない方が進みはいいといっても、職探しは何とか子連れでもこなせる。でもその先にあるのは“面接”だ。さすがに子連れで面接ができるなんていう企業はなかなか見つからないだろう。

ということはわたしの就職希望先が見つかって、いざ面接!となったとき、子どもを見てくれる場所がないとせっかく苦労した就職活動も水の泡だ。


そんなときに知ったのが「一時保育」というシステム。


でも保活にも、実際の園事情にも無知なわたしはこう思った。


「“一時保育”って、なに?」

「普通に入園するのと何が違うの?」

「どうすればお願いできるの?」



その謎を解くために、我々はアマゾンの奥地へと向かった—―――。


つづく。






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