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[小説]空飛ぶ布団で会社や学校へ行く

 最近は寝ながら移動できるということで空飛ぶ布団がめちゃくちゃ人気なのである。

「ふぅー!」
 この空飛ぶ布団さえあれば、遅刻ギリギリまで寝ることができる。寝ているだけで仕事場や学校まで移動できる魔法の布団なのだ。
 ちなみに自分はよくゲームをやりながら仕事場へ行っている。布団で寝ながらゲームをしているだけで仕事場にいつの間にか着くんだからこれはもう快適ですよ。
 最近はスマ◯ラをよくやっていて全国でネット対戦するのがものすごく好きだ。ただ自分はス◯ブラが下手なので、なかなか脳内でイメージしている通りの操作が出来ないといった感じなのだ。

「たろう君、今日もゲームをやっているんだね! 君は本当にいい身分だよ! 寝ながらゲームをやっているなんてねえ!!!」
「すいません、今すぐ業務に取り掛かります!」
 自分は仕事場にもう着いているのに熱中しすぎてそのままスマブ○をやり続けてよく上司に怒られている。
 と、いつもこんな感じで仕事場に行ってきている。

……………………………………

「今日の業務終了! さてと、帰りますか」
 そして、なんだかんだで今日も業務を終えることができた。もちろん帰る時も空飛ぶ布団で帰宅するのだ。

 いやー寝ているだけで家に着くなんて快適快適! もう空飛ぶ布団なしじゃ生活なんてできないよね!
  もしこの空飛ぶ布団がなかったらと思うとゾッとするよ…。絶対に通勤なんてすることができないんじゃないかなと思うよ。
 おそらく今時の学生だって空飛ぶ布団無しじゃ通学できないという人もいることだろう。
 もうね、一度でもこのぬるま湯に浸かり切ってしまったら最後なのだ。自分の足で通勤や通学をしようだなんて考えられない。
 なんて言うか、どんどん便利になっていく傍でどんどん精神や肉体が軟弱になっていってるような気もする。
 でも人間は快適で楽にできる事があるならそれに越したことはないと思う。気がつけば自分は家にたどり着いていたのだった。

「いやー今日は本当に疲れたな! 後は風呂に入って飯入って寝るだけだな!」
 だがしかし、風呂に入るのと飯を食べるのがめちゃくちゃだるい。体を起き上がらせるのがめんどくさくてたまらない感じだ。

「くそ! 何で立ち上がらないといけないんだよ! 風呂と飯が布団の中に行ってくれればいいのにな~」
 そんな感じで今日という日を終えたのだった。 ちなみに立ち上がれなかったので飯は食ってないし風呂にも入らなかった。
 誰か布団に飯と風呂がやってくるシステムを開発してください。

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