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【まとめ】長編SF小説「インテグラル」

前書き
以前、とあるサイト向けに執筆したSF小説です。その頃はまだスマホもなく、AIも今ほど実用的なものはない時代でした。そんな中、「人間的な感情を持ったICチップがもし開発されたら」、というのをテーマに描き始めました。その後、驚くほどのスピードで、AIは進化して実用化されたのですが、現時点でもまだ、「人間的な感情を持つAI」は、実現されておりませんね。そういうのが実現するとしたら、どのようなことが世界に起こるのか。この小説では「ジョン・キューブリック」という科学者が、そんなテクノロジーを個人で実現してしまうのですけれど、現実では、たぶん大企業とか国家プロジェクトで実現されることになるんでしょう。そう、今話題の映画、「オッペンハイマー」の原爆みたいに。

粗筋
平成の、とある大学生が執筆したSF小説。それは人間の脳と半導体を融合させ、人間以上の知恵と推論能力を持つコンピューターが生まれる、というものだった。その小説をたまたま読んだ世界的な科学者ジョン・キューブリックが、そこからヒントを得て生体素子「ザ・キューブ」を開発する。そのザ・キューブは、国家間の争いを招き、世界は最終戦争に突入する。結果、地球に住む生物や人類は、その遺伝子に壊滅的ダメージを受けてしまう。動物は滅び、人類は地下に引きこもってかろうじて命をつないだ。そんな状況を、復元した「ザ・キューブ」を使って解決できないかを研究するチームが発足され、人類の希望として尊敬を集めたが、人工知能による人間の管理に反対するレジスタンスが、人類延命のための手段である「インテグラル世界」にウィルスをばらまき、また「インテグラル世界」を作った伝説的科学者であるン・ケイルを拉致。人類は、「滅び」の一歩手前にまで立たされる。果たして人類は生き残れるのか。


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