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ちょっと、休憩しませんか❓️ハラスメントは逃げて その3

ちょっと視点を変えて、ちょっと新しい視点で、少し深呼吸しませんか❓️


職場での暴力やハラスメント、今回はハラスメントについて説明します。


パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、モラルハラスメント、マタニティーハラスメント、最近ではカスタマーハラスメントなど、ハラスメントが様々になってきましたが、どの名前が正しいのか、どの分類が適切かなどは大して重要ではありません。ハラスメントは、どれかのハラスメントが単独で起こるよりも、いろいろなハラスメントが複合的に起こる場合が多いからです。

ハラスメントは、「嫌がらせ」と訳されますが、正しくは、「強制される嫌がらせ」若しくは「逃げられない嫌がらせ」を指します。具体例を挙げて説明します。

パワーハラスメントは、暴力的な態度で、仕事上の指示を出したり指導をすることです。上司に限らず同僚であっても、スキルなどの差があればパワーハラスメントは生じる場合があります。

セクシャルハラスメントは、「仕事教えてやるから付き合えよ」と性的な場所に連れて行ったり、「彼氏いないの❓️」とか「所帯持った方が良いよ」とかの言動のことです。

モラルハラスメントは、例えば、
空調の温度を下げると「寒い❗️」と言い、では空調の温度を上げましょうかと温度を上げると「暑い❗️」と言い、私が空調いじるといけないからと空調を触らないでいると「そんなことも自分で決められないのか❗️」と相手の意志や決定権を奪い、自分の支配の下に置く行為全般のことです。

マタニティーハラスメントは、出産した女性に対して、「赤ちゃんの世話、大変だよね。職場復帰は正社員じゃなくてパート社員にしといたから」と出産を理由に不利益変更したり、「男のくせに育児休暇取るの❓️尻に引かれてるね」と発言したりする言動のことです。

ハラスメントは、他にもいろいろな使われ方をしますが、定義が正確ではないので、省略します。

ハラスメントを定義することで、毎日の仕事で、「なんかモヤモヤする」とか「この上司おかしい❗️」とか、ストレス溜まるけどどうしてなのかわからない、を整理することができます。

「やっぱり自分は悪くない、悪いのは上司の方だ❗️あれ、ハラスメントだったんだ❗️」という認識は、ハラスメント問題解決に向けての大きな一歩です。

また、自分に向けられているハラスメントを理解することは、誰かに相談する時に重要です。

ハラスメントは大抵、単独の問題ではありません。夜遅くまで働いてるのに残業代付かないとか、お昼休憩取る時間ないのに休憩時間引かれてるとか、同じ仕事してるのに正社員と契約社員で給料倍も違うとか、厚生年金と健康保健に入りたいのに入れてくれないとか、様々な労働問題と複合的に起こります。

このハラスメントを含めた様々な労働問題について、自分が人に説明できるくらい調べないと、相談機関に行った時に適切な助言が受けられないのです。

例えば、「夜遅くまで働いてるのに残業代出ません」という相談を、労働基準監督署や、弁護士や、社労士に相談に行っても、給与明細もタイムカードも就業規則もなければ、相談に乗りようがありません。

先ずは「おかしい❗️」と思ったことについて、ネットや本などで調べ、タイムカードのアプリをインストールして毎日の就業時間を記録し、給与明細を毎月保管し、残業代の計算方法を調べ、就業規則を探し出してコピーし、その上で、アプリなどを使って、いついつ日はなになにをした、いついつ日は上司からなになにの言動があったという業務日誌を付けて、やっと「上司のこれこれの言動はハラスメントではないですか❓️」という相談になるのです。

被害者なのに、頑張って被害を証明しないと救済されないんですか❗️❓️

ムクちゃんも不条理だと思います。でも相談相手には、何が被害かわからないのです。

また、職場の問題なら相談先は労働基準監督署と皆さん思いますが、労働問題に取り組める権限があるのは労働基準監督官だけです。一つの労働基準監督署に数人しかいません。労働基準監督署にいるその他の人は、補完的・補助的仕事をしている権限のない人たちです。何にも調べず、何にも準備をしないで労働基準監督署に相談に行っても、その他の職員に「起きちゃったことはもうしょうがないよ❗️悪いことは忘れて、次の職場考えた方が良いよ❗️」と追い返されます。

社労士のムクちゃんでさえ「オレそういうのわからないなあ❗️」と追い返そうとします。


ハラスメントは、先ずは自分に対して行われている人権侵害を把握するために調べ、次に、相談先で二次被害に遭ったり、追い返されたりしないために調べなくてはならないのです。

厳しいです。


と、ムクちゃんは思います


次回は、では、相談先はどんなところがあるのか❓️について説明します

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