職場復帰サポーター

うつ病による休職から職場復帰。その後、セルフケアに努めながら順調に仕事と生活を送ること…

職場復帰サポーター

うつ病による休職から職場復帰。その後、セルフケアに努めながら順調に仕事と生活を送ることができています。この経験をもとに、お役に立つ記事をお届けしたいと思います。公認心理師としてカウンセリングのボランティア活動も開始しました。http://rework-support.com/

最近の記事

私のやりたいこと

うつ病になって休職したのが2019年の5月。 仕事に復帰して3年半が経過し、今のところ大きく調子を崩すことなく、仕事の量や勤務時間はうつを経験する前と変わらない状態で仕事を続けることができています。 これは本当にありがたいこと。 休職中・闘病中には、こんな日が再び来るなんて考えられませんでした。うつ病とはそういう病気なのだと思います。 うつ病とそこからの回復を我が身をもって経験したことにより、メンタルヘルスへの関心と、同じ病気で苦しむ人の役に立ちたいという気持ちが強くなり

    • 「悩み事による抑うつ状態」と「うつ病」

      私事ですが、最近悩み事があり、精神状態はあまりよくありません。 悩みの原因は自分自身ではどうにもできない問題で、その内容はけっこう深刻です。 そのため、悲しい気持ちや不安に囚われる時間が多くなっています。 いわゆる「抑うつ状態」です。 気をつけないといけません。 今の抑うつの原因ははっきりしていて、 もしもその問題が解決したら、 多分気分は一気に晴れ渡るのだろうと思います。 ここで、過去に「うつ病」だった頃の自分と比較してみます。 うつ病のときは、特定の悩み事で落ち

      • うつ病からの回復に役立つこと(その3)

        ③焚き火の楽しみ うつ病で休職しているときに始めた新しい趣味があります。 それは、焚き火です。 薪をくべて、ひたすら炎を見つめていると、無心になれます。 焚き火の炎は、見ていて飽きることがありません。 タイトルの画像は、薪が炭になって熾火(おきび)の状態で優しく燃えている状態です。 私は、この熾火を何も考えずにぼんやり眺めているのが大好きです。 時々うちわで風を送ると、赤く光ってとても美しく輝きます。 癒されます。 焚き火をするには、道具を揃えたり、薪を調達し

        • うつ病からの回復に役立つこと(その2)

          ② 散歩 うつ病で休職中の私は、図書館通いと並んで日課にしていたのが、散歩です。   うつ病からの回復に散歩が有効だということは、多くの医師や書籍で言われているとおりです。 しかし、うつ状態のときに、散歩に出るのはもちろん億劫です。 気分の落ち込みが本当にひどくて体が動かないときは、お休みしました。 天気が悪い日もお休みしました。 治療の一つとして、できるだけ散歩をしようと心がけましたが、散歩が嫌いにならないよう、無理はしませんでした。 日光に当たることで、メラトニン

        私のやりたいこと

          おすすめの本 ベスト3

          うつ病で休職中の私にとって、生活の中心は図書館通いでした。 毎日ひたすら本を読み続けた3ヶ月間に、いろんな作品と出会いました。 その全ての作品は、私にとって苦しい時間を共に過ごしてくれた友達のようなもの。 さらにその中には、当時の私にとって心の薬となり、生涯の友となる作品もありました。 ここでは、うつ病の私を助けてくれた本を3冊ご紹介します。 ここでご紹介する本は、うつ病を治すための専門書ではありません。 普通の小説たちです。 うつ病でほとんど何もすることができな

          おすすめの本 ベスト3

          うつ病からの回復に役立つこと(その1)

          うつ病で苦しいときの状態とは、どのような状態でしょうか? 私の場合は、 ネガティブな考えで頭がいっぱいになって、脳が疲れ切っている状態 だったと言えます。 では、この状態から脱け出すには、どうしたらよいのでしょうか? あれこれ考えるのを止めて、疲れた脳と弱った心を十分に休ませること。 これに尽きると思いますが、これを実行することは決して簡単ではありません。 考えを止めようとすればするほど、かえって考えてしまうということは、非常によくあります。 そこで、私はある

          うつ病からの回復に役立つこと(その1)

          気分転換にティラノサウルスレースに参加してきました。 江ノ島の海岸に100頭以上のティラノサウルスが集結し、短距離走を行いました。 ラジオ体操やマイムマイムも踊りました。 一生懸命にバカやるって、楽しいですね。 https://www.instagram.com/enoshima_tyranno/

          気分転換にティラノサウルスレースに参加してきました。 江ノ島の海岸に100頭以上のティラノサウルスが集結し、短距離走を行いました。 ラジオ体操やマイムマイムも踊りました。 一生懸命にバカやるって、楽しいですね。 https://www.instagram.com/enoshima_tyranno/

          休職に対する職場の反応(その1)

          私がうつ病だったときの勤務先は、正社員7人、パートさん3人の小さな職場でした。 この職場で1人でも休職することは、ほかの方への影響が大きいことは十分に分かっていただけに、休職することを職場に告げるのは勇気と覚悟が必要でした。 上司には事前に説明してありましたが、休職に入る1週間前のミーティングで自分の口から職場の皆さんに報告しました。 それが休職するために果たさなければならない責任、あるいは、最後の試練みたいなものだと勝手に思い込んでいたのかもしれません。 だから、ここ

          休職に対する職場の反応(その1)

          はじめての心療内科

          診察の予約をするまで うつの症状を感じながら働いていた頃、自分から心療内科に行ってみようという考えと行動は起きませんでした。 まず、クリニックや病院を調べて予約することがおっくうでした。 そして、メンタルの治療を必要とする自分自身を受け入れられませんでした。 治療につながるまでの最初の壁は意外に厚かったです。 結局、妻に何度も勧められ、最後は強く促されてようやくインターネットで検索した自宅近くのクリニックに連絡しました。 そのときは、妻に対する義務感70%、治療へ

          はじめての心療内科

          休職する前にしたこと

          単身赴任2年目に入った頃、自分がうつであることに気付きました。 うつ病の診断を受けてから、働きながら治そうと3か月間仕事を続けましたが、状態は悪くなる一方でした。 単身赴任になったばかりの頃、何か楽しめる趣味を作っておこうと意識して、新しい趣味を始めてみました。 新生活への期待もあってか、住んでいた場所の環境を生かして、サーフィンとボウリングに挑戦しました。 そのときはまだ元気だったのです。 サーフィンは、ショップのスクールで教わりながら道具を買い揃えていきましたが、皮肉

          休職する前にしたこと

          うつ病の症状(その2)

          前回の投稿では、身体に出るうつ病の症状を紹介しました。 続いて今回は、私がうつ状態のときに、心と頭にあわられた症状をまとめてみました。 1 仕事が楽しくない 仕事は楽しいことばかりではありませんが、「嫌なことでも仕事ならやるのが当たり前」という考え方があります。 仕事として対価を得ている以上、好き嫌いにかかわらず、やるべきことはやる。逆に、仕事だからこそ出せる力があり、そこから得られる充実感もあります。 私はこの考え方が決して間違っているとは思いませんが、うつ病のとき

          うつ病の症状(その2)

          うつ病の症状(その1)

          うつ病は、気分が落ち込んでやる気が出ないといった精神症状(いわゆる「抑うつ」)と、眠れない食欲がないといった身体症状により、日常生活に支障が生じている状態といわれます。 私の場合もおおむねそれに当てはまりました。 でも、細かな症状には個人差が結構あるのではないかと思うので、私の経験した症状をご紹介したいと思います。 1 からだの異変 (その1 睡眠障害) もともと睡眠には長年問題を抱えておりまして、特に寝付きの悪さに悩み、数年前からかかりつけの内科医に睡眠導入剤(マ

          うつ病の症状(その1)

          うつ病の原因は何だったのか?

          私がうつ病と診断されたのは、45歳のとき。 私のうつの原因は何だったのか? 何をきっかけに発病したのか? 振り返ってみたいと思います。 1 生物的な視点から うつ病になって、「なんとかこの苦しい状態から抜け出したい」ともがく中、いろいろな本を読みました。その中の1冊、河合隼雄先生の『中年クライシス』に"中年ほど心の危機をはらんだ季節はない"と書かれていました。 中年(男性)は、うつ病のリスクが高い年代です。 当時の私は、平均寿命から計算すると、まさに人生の折り返し点を

          うつ病の原因は何だったのか?

          はじめまして

           1974年生まれの男性です。1998年に大学を卒業して社会人となり、2001年に一度転職をして現在の仕事に就いて20年以上が経過しました。  2019年5月、ちょうど元号が平成から令和に変わり、私自身も45歳の誕生日を迎える直前だったのでよく覚えていますが、うつ病の診断を受けました。  その頃、私は毎朝やたらと早くに目が覚め、食欲をあまり感じなくなっていたため、常に疲れが溜まった状態でした。まさか自分がうつ病になるとは考えたことがなかったので、「今は一時的に忙しいのかな