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休職する前にしたこと

単身赴任2年目に入った頃、自分がうつであることに気付きました。
うつ病の診断を受けてから、働きながら治そうと3か月間仕事を続けましたが、状態は悪くなる一方でした。

単身赴任になったばかりの頃、何か楽しめる趣味を作っておこうと意識して、新しい趣味を始めてみました。
新生活への期待もあってか、住んでいた場所の環境を生かして、サーフィンとボウリングに挑戦しました。
そのときはまだ元気だったのです。

サーフィンは、ショップのスクールで教わりながら道具を買い揃えていきましたが、皮肉にも、注文した道具が出来上がった頃には、外出する元気もなくなっていました。

ボウリングは、ひたすら一人で通って、2日に1回は3ゲームぐらい投げ込んでいました。
そのペースで通っていたら、ベストスコア234点が出ました。
自分でもビックリして、そのときは嬉しかった!
でも、一人でやってると3ゲーム投げても30分ぐらいで終わってしまい、心のどこかに寂しさが残ってしまうんですよね。

馴染みの飲み屋も1軒決めて、時々通いました。
でも、一人で飲みに行って店主と話すのも、元気な時は楽しかったのですが、意外と気を遣ってエネルギーを消費してしまっていたようで、うつになってからは無理してたと思います。

サーフィンも、ボウリングも、行きつけのお店も、全然悪くありません。
単身赴任した土地のせいでもありません。
うつになり始めた私は、何をやっても本当に楽しむことはできなかったのでしょう。

生き生きしていた頃の自分を取り戻そうと、その頃仕事でお世話になった方々を休日に訪ねたりもしました。
元気だった頃を思い出す旅です。

結論、いろいろやってみたけど、深まっていくうつは何をやっても止められませんでした。
あの時必要だったのは、気晴らしより休養だったのかもしれません。

うつの診断を受けてから休職するまでの3か月間、私は必死でもがいていたのだと思います、
それがうつを進行させたのか、それとも、あの時もがいたから今の回復があるのか。どちらが正解なのかは分かりません。

その当時のことを思い返して一つ言えることは・・・孤独でした。

うつに理解のある人がもっと身近にいてくれたらよかったのかな、と今になって思います。
心療内科に通院していたし、家族や職場の同僚も理解者だと後で知ることになるのですが、うつ病初期の私は気軽に誰かに相談することができなかったのです。
それで、独りもがいていたのだと思います。

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