「風船ガム」

 何の予定もない休日。僕はガムを噛みながら、街を歩いていた。

 ガムに息を吹き込んで、ゆっくりと膨らませた。
 
 破裂した瞬間、視界がひらけた。目の前は荒れ果てていた。

車が横転し、燃えており、隕石でも落ちたような穴がある。

「えっ?」
 あまりの衝撃に動揺したが、落ち着く為に再び、ガムを噛んで膨らませた。

 再び、割れるとそこは雲の上だった。

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