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[体験談]文系出身の学生がIT業界で築いたキャリアについて


note見てくださりありがとうございます。この文章を紹介している私はこんな人です。

・文系修士卒
・インフラエンジニア出身
・コンサルファーム出身
・ITコンサルタント(現職)
・30代
・港区在住
・年収1400万円程度
・26歳から社会人(1浪1留)

本noteは私の友人のITキャリアの実体験です。IT業界でキャリアを描く際、こういったキャリアもあるんだな、と参考にしてもらえればと思います!


また、最後に特典も用意していますので、是非最後までお読みください。

はじめに

本記事は、文系の学生がITに関する知識がゼロの状況でIT企業に就職し、紆余曲折しながらIT業界で様々なキャリアを築いていった体験談を記事にしたものです。


対象の読者は文系出身でIT企業に就職をしようか迷っている学生や、現在IT業界でキャリアを築いている中で、違ったキャリアを考えている方を想定しています。


もちろん上記の想定読者以外の様々な方々にも、少しでも進むべきキャリアの参考になれば幸いです。


大学生時代からIT企業への就職を決めるまで

大学生時代の学部は経営学部で、いわゆる文系出身でした。文系学生だった当時の自分がパソコンを触る機会は、大学の講義でプレゼン資料を作るためにPowerPointを使うことや、卒論の提出でWordを使う程度で、インターネットにも馴染みがありませんでした。(それこそ、デスクトップに配置されたインターネットエクスプローラー(IE)のアイコンをダブルクリックすると、Yahooのトップページが表示されるものと思っていたほどです)


そんな私が文系でもIT業界に就職を決めたのは、「手に職を付けたい」や「なんとなくIT業界ってかっこいい」など、単純な理由でした。当時は今ほどスマートフォンが普及しておらず、業界や業種について手軽に調べることができない中で、勝手な良いイメージだけで就職を決めてしまっていた、いや決めざるを得なかったのです。


こうして、期待と不安の中、IT企業でキャリアを築くことになりました。


SIerでのキャリア

新卒1年目の現実

私が就職を決めたのは、上場しているSIerの企業でした。入社式を迎えた新卒の社員は例外なく、3ヶ月間の研修が行われました。研修ではビジネスマナーやアルゴリズム、プログラミングの基礎などを学びましたが、ビジネスマナーはまだしもアルゴリズムやプログラミングに関しては文系に馴染みはなく、ほとんど理解できていなかったと思います。



こうして3ヶ月間の研修は終えたものの、当然現場にも出られるレベルではなかったので、そのまま配属先で自社待機となりました。



配属されてから1ヶ月経過した後、テスト担当として現場に配属されましたが、そこから1ヶ月で撤退することが決まっていたので、覚えたこととしてはメンバーの顔と現場の雰囲気だけでした。その後別のプロジェクトに配属されましたが、開発しているシステムの操作マニュアルの作成など、新卒1年目はエンジニアとして稼働はほとんどできていなかったと思います。


2年目以降の躍進と転職

2年目になり、大きなプロジェクトに配属されました。そこでは各工程(設計・製造・試験)でチームが分けられており、かつチームを複数存在するようなプロジェクトでした。私はそこで試験担当のチームに配属され、周期的に改修されるシステムに対してテストを実施する専門チームです。そこで私は初めてソフトウェア開発の流れを知り、テストエンジニアとしての感性を多少身につけられたと思っています。



そこから約2年間は同じプロジェクト、同じチームに所属し現場スキルを身に着けていきました。大がかりなシステム改修が行われる際はチームメンバーを増員し、サブリーダーを担っていた時期もあり1年目とは違い活躍をできていたと思います。



順調に働いて一方で、私にはある今後のキャリアについて不安がありました。このまま同じ現場にいた場合、試験以外の工程の経験はできないのではないか。また、別の現場に行ったら覚えた手法は使えなくなり、またレベル1からスタートしなければならないのではないかと。



そう思った私は残業が多くなっていたことも加味し、転職を決意しました。


ソフトウェアパッケージ製品を扱うSI

プログラマーとSEのキャリア

私が転職先に選んだのは、ソフトウェアパッケージ製品を開発する企業の子会社で、そのパッケージ製品をベースにSIを請け負う企業です。転職理由の1つとして製造経験を積みたいと考えていた私に対して、入社後に1ヶ月ほどの研修(OJTによるプログラミング基礎研修)を実施いただき、お客様先に常駐する形で現場に配属されました。



配属された現場ではレベル不足だったこともあり、当時主流だったJava言語などは扱えなかったものの、VBScriptというスクリプト言語を使ったツール開発の担当させてもらいました。スクリプト言語は初心者でも扱いやすく先輩の協力を得ながらツールを完成させることができました。ここで現場での経験を通じて学ぶことが1番の血肉になることを実感しました。それと同時に、プログラミングに関しては経験やセンスが必要であり、自分ではまだまだ実力不足であることも痛感しました。こうして約1年半、ツールの開発、保守を担当し、プログラマーの経験を多少なりとも得られたのです。



その後私は社内開発のプロジェクトに参画しましたが、BP(ビジネスパートナー)さんが製造を担当する関係で、未経験分野であった要件定義や設計などの上流工程に携わることになりました。



要件定義や設計を行う上でも製造の経験や知識は非常に重要であることを感じつつも、試行錯誤しながらチームとしてプロジェクトを成功させるために奮闘していました。



その後大小のプロジェクトに参画しサブリーダーなどの経験もしましたが、自分のプログラミングにおける力不足について悩んでいたのと、SIに対する関心が薄れてきており、今後のキャリアについて迷っていました。


プリセールスのキャリア

そんな時、自分のキャリアを考える転機が訪れました。それは、プロジェクトの狭間で担当した製品デモ用のサンプルを作成する作業でした。今まではパッケージ製品に対してアドオンやカスタマイズを前提としたSI提案を実施してきましたが、パッケージ製品内に搭載されている機能だけを使って顧客要望を実現する仕事で、プログラミングに自信がないということで悩んでいた私は「こういう仕事もあるのか」とひとつの光明を見出すことができました。私はそのことがキッカケとなり、パッケージ製品の製造、販売している親会社に出向し「プリセールス」というキャリアを積むことになりました。



プリセールスの仕事は、その名のとおり営業の方に同行し、購入前のお客様に対してパッケージ製品の機能説明や、顧客要望に沿ったデモサンプル資材を作成する仕事がメインです。こうしてあっという間に2年半が経過したころ、会社の都合でまたSEに戻されました。



プリセールスが自分に合っており、SIに嫌気が指していた私は、SIのないパッケージ製品のベンダー側でのプリセールスのキャリアを積むことを考え、転職を決意しました。


パッケージ製品ベンダーでのキャリアチェンジ

プリセールスとして転職したはずが…

新しい転職先ではプリセールスとして入社し、私が担当するのは新規事業のクラウドサービスでした。まずは製品の特性を覚えるためにテクニカルサポート職としてキャリアをスタートしました。前職でのプリセールス職時に製品のQAを実施していた私は、未経験であったテクニカルサポート職でもある程度スムーズに適応ができました。



製品の特性をある程度覚えてきた矢先、プリセールスとしてキャリアを築くものだと思っていた私にまたしても試練が訪れました。それはテクニカルサポート職の方の異動で新規事業の人員が減らされ、テクニカルサポート職の専任です。



転職したばかりですぐに次のことは考えられず、テクニカルサポート職もそれなりにやりがいはあったのでひとまず専任で続けていましたが、そこからさらに悲劇が待っていました。


新規事業の撤退、社内SEへのキャリアチェンジ

表題でネタバレしていますが、新規事業の撤退が決まり、新規事業のテクニカルサポート職を専任していた私は必然的に職がなくなり、当時人員が不足していた社内SEの職に就くことになりました。社内SEとしていっても会社全体のPCやネットワークを管理する役割でなく、製品サポートチームの問い合わせ管理システムの開発、運用です。

こうして、現在はパッケージ製品ベンダーで自社の製品を提案するのではなく、別会社の製品を使って自社内で開発するSEとして経験を積んでいます。


最後に

いかがでしたでしょうか。テスター(SIer)→プログラマー→(パッケージSI)→SE(パッケージSI)→プリセールス(パッケージSI)→SE(パッケージSI)→テクニカルサポート(パッケージベンダー)→社内SE(パッケージベンダー)と会社の都合などもあり、様々な職種を経験してきましたが、結局何が言いたいのかというと、文系の出身の学生でもIT業界で様々なキャリアを積むことができるということです。今回のケースはかなり異例な職種経験を積んでいると思いますが、それでもITの経験は今後も必要であり、良い経験ができたと思っています。



参考になるかわかりませんが、IT業界でも様々なキャリア、道があることを理解いただけたら幸いです。


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それでは、ありがとうございました。


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