スランプとフルメイク
世の中の殆どの女の子はメイクをする。
私もそのひとり。
大学に通っていると可愛い子が沢山いる。
ガーリーな服を着てる子、流行りを纏ってる子、スタイルがいい子、スポーツウェアを着てる子…
どの子もメイクしてる。
自分なりの可愛さを見つけて、体現してる。
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私は昨日、自分の無力さと対面した。
たまたまネットを見ていた時、とある市で開催される「1週間シリコンバレー留学」のプログラムを見つけた。
参加者の声の中に、1つ上の女の子が、大学で古着を交換する場を提供するシステムを運営していることが書いてあった。その女の子の話の中に、今世間で耳にするようになった"SDGS"〔Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称〕に基づいたであろう目標が明記されていた。
身近なところにこんなに凄い人がいる。社会の役に立つような動きをしている人がいる。
その事に刺激されて、応募フォームを見てみた。
そこには、成し遂げたいこと・夢・夢のために何が出来るか・具体的な目標・アピールポイントなど、詳しく記す場所がたくさんあった。
私には書けるものが何もない。
フォームを見てすぐに思った。
私は今、何をしようとしてる??
どこに向かってる?
何もかも分からなくなった。
今始めようとしているプロジェクトも、自己満足の塊に思えてきた。
明確な目標がない不安と恐怖が一気に襲い来る。
そのあと無力感だけが自分の中に残った。
理想だけが先走って足元をすくわれた気がした。
私は何者?
そもそも自分自身にそこまで人脈はない。
尊敬してもらえるような人柄でもない。
自己肯定感も低い。
身に纏う服で、リーダーという肩書きで、産まれ持ったこの顔で、必死に平静を装ってる。
これといった資格も実力もない。
メイクは化粧とも言う。
化けることで美しさを生む。
でも、基礎が整っていないとすぐにボロが出る。
仕事でも勉強でも同じだ。
私には土台がない。
誰かの救いになったり、頼られるような価値がない。
何をしても無意味なんじゃないか。
と、マイナス面ばかり見ていた。
レッテルだけが全てか?
それで幸せか?
わからない。
そんなことないと思う。
レッテルがあっても、いくら賢くても、どんなに地位や名声があっても、その人が幸せかどうかは他人に決められるものじゃない。
なら私は?
私は今幸せ?
答えはノー。
部分部分では幸せだと言えるけど、胸を張って幸せな人生を歩んでるとは言えない。
なら幸せを見つけることが目標か?
いや、違う。
自分の行動で、周りが幸せになること。
それこそ私が求めている幸せ。
学生の私は社会人みたいに賢くない。
上手く立ち回りもできない。
でも、
学生の立場を利用して、多少の無理はできる。
がむしゃらに突っ走ることも出来る。
躓いたら軌道修正もできる。
なら何をする?何がしたい?
そこだ。
プロジェクトは就活のためでもあるが、地域創生を目指すものでもある。
だったら知らない土地でプロジェクトを始めるより、地元に目を向けるべきではないか?
そうしたい。
その方が何だか上手く行きそうだ。
何よりわくわくする。
想像するだけで興奮してくる。
今目がキラキラしてる気がする。
なんなら生気も溢れてる気がする。
そう気づいたら次はじっくり考える。
求めるもの、求められるもの。
その両方を詮索しなければいけない。
需要と供給が一致すれば、プロジェクトは躍進する。それは何にでも言えることだと思う。
古着屋がそうだ。小さな市場であっても、固定客がいればそこはもう安泰だ。
なら私は、
この小さな力を最大限使って、自分の地元を活性化させたい。
そうと決まれば資料を集めなくては。
企画書を練って、人員も集めたい。
アポイントも取って交渉もしなければ。
わくわくしてきた
明確なことは決まってないし、不安はまだある。
でもとてもわくわくする。
楽しい。
この時間がすごく幸せだ。
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私は私をフルメイクできる。
いや、私に限らずみんな。
誰だって自分をフルメイクできる。
隠すんじゃなくて、いい意味で「化ける」んだ。
「美は内側から」
そんな言葉もあるように、内側から自分自身をフルメイクすればいい。
「思い立ったが吉日」
今こうして成長の1歩を踏み出すことができた。
迷ったら突き進まず立ち止まって考える。
わかんなくなって嫌になったら寝る。
起きたら思いついてる。そんなこともある。
今私はそれだった。
こんな風に何事にも柔軟に生きていきたい。
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