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人間の発達は、8つの発達段階がある❗️


自分にも、子どもにも、
人にはその時期の発達課題がある、というお話!


子どもの発達だけでなく、自分の発達についても
意識を向けられるかもしれません。



◆Erikson,E.H(エリクソン)のライフサイクル理論◆



個人の発達は、周囲の人々、社会との相互作用を通じて成長するという考え。
「心理-社会的側面」を重視した、生涯発達理論。

この理論では、
各機能の発達には臨界期があると考える生物学的漸成説を基盤としている。

<特徴>
・人間の発達段階を8つに分けている。
・各発達段階に、発達課題となる「心理社会的課題と危機」がある。
・人間は、発達課題を乗り越えることで獲得していくものがある。


◆発達段階

1.乳児期(0歳-2歳)  

課題と危機  基本的信頼/不信
獲得     希望
[口唇期へ対応] 母親の無条件の愛=>自己への信頼へ

・乳児自身が信頼できる人(母親または母親的な人)に出会うことで、自分や他者を十分に信頼できるようになる期間(基本的信頼感)。
・親の不在や不和、乳児への拒否、虐待、放任などは、乳児の精神機能が正常に発達せず、情緒や行動の問題が発生する(基本的不信感)。


2.幼児期(3歳-4歳) 

課題と危機  自律性/恥、疑惑 
獲得     意思
[肛門期へ対応] 親の内在化=>失敗:恥、疑念へ

・言語の急速な発達に伴い、自ら行動するようになる期間(自律性)。
・自分という主体性や自主性の基盤となる。
上手くいかないと葛藤が起こる(恥、疑惑)。


3.遊戯期(5歳-7歳)

課題と危機  自発性/罪悪感
獲得     目的
[男根期へ対応] 衝突による敗北感や罪悪感を受ける

・自律性が育まれ、自分で考え、行動するようになる期間(積極性)。
親の助言や「ごっこ遊び」を通じてや社会性や規範を身につけていく。
・親からの注意・叱責を受けて不安を引き起こす(罪悪感)。


4.学童期(8歳-12歳)

課題と危機  勤勉性/劣等感
獲得     有能感
[潜伏期へ対応]

・生活の主な場所や時間が保護者(家庭)から学校や同年代へと舞台が移っていく時期。他者との関わりの中で、自身の得意・不得意を自覚し、積極性を生かしながら目的を達成していく(勤勉性)。
・一方、失敗や叱責、勝負への敗北を経験する(劣等感)。


5.青年期(13歳-22歳)

課題と危機  自我同一性/拡散
獲得     忠誠性
[性器期へ対応]

・多くの異なる場面や状況において、自分とは何者か、自分は何になりたいのかについて考える時期(アイデンティティ(自我同一性)の確立)
・その過程で、自分が何者かが分からず悩む(役割の拡散・混乱)。


6.前成人期(23歳-34歳)

課題と危機  親密性/孤独
獲得     
自分と他者の同一性の共存、融合

・職場や家庭など現実的な役割を担い、責任を負うようになる期間。
さらに同性や異性との関係を重要視する(親密性)。
・親密性を獲得していくためには、アイデンティティを獲得されていなければならず、相手に受け入れられないと後ろ向きな感情が生まれる(孤独感)。


7.成人期(35歳-60歳)

課題と危機  生殖性(次世代育成能力)/停滞
獲得     世話
Generativity(ジェネラティビティ:次世代の育成能力、生成継承性、生殖性)

・職業上の知識や技術、子育ての知識や技術を次の世代に伝達する期間(世代性)。
・次世代への関心の薄さや関わりがない場合、他者と関わり合いがなくなるため、自己満足や自己陶酔に陥りやすい(停滞)。


8.老年期(61歳- )

課題と危機  統合性/絶望
獲得     英知

・死に対する意識が高まり、人生を回顧する時期である。
大きな世の中や人類の秩序や意味の伝承と、自分自身の人生を回顧して受け入れることが課題となる(自我の統合)。
・「死」を受け入られないと、さまざまな衰えに対しての恐怖などを抱く(絶望)。


※[]:フロイトの「心理性的発達理論との関係」
心理学用語学習より引用/https://psychologist.x0.com/terms/144.html
看護roo! より引用/https://www.kango-roo.com/word/21198

わかりやすいものを抜粋し、引用させていただきました!




エリクソンの発達段階理論では、
課題だけを乗り越えればいいというものではなく、

課題と危機と、両方のバランスが大切ということです。

ほどほど という例えにも使われます。

どちらか一方だけが、多すぎても少なすぎてもダメでなんです!
両方を獲得することが大切で、課題となる方が危機よりも少し上回ると
危機を乗り越えたという、ほどよいバランスになります!


また、発達段階は、その発達の特徴的に見られる課題と危機ということですが、
全ての時期に、潜在的に存在しているもので、

乗り越えられていないものは、またその発達課題に戻って、獲得をする作業をしていくと、聞いたことがあります。


私の場合は、

「基本的信頼」という課題がなされていなかったので、
この年齢になり、やっと、そこの獲得を行えたのだろう。

そして、発達段階的に「中年期の危機」というものがあり、
「中年期のアイデンティティの再体制化」として、
アイデンティティを再獲得していたのだと考えられる。



◆「自我同一性」 アイデンティティ



この言葉を聞いたことがあるだろう。

エリクソンのライフサイクル理論の発達課題の中で最も重要な概念です!


アイデンティティとは、
「自分は一体何者かという自問に対する肯定的かつ確信的な回答を持っていること」です。
その回答には時間的一貫性と空間的自他境界の明確さがあるとされます。

心理学用語学習より引用/https://psychologist.x0.com/terms/144.html


「自分らしさ」の模索と確立

自他が未分化であったり、
他者の視点で自己や世界を理解する状態から、
自他の視点を行ったり来たりしながら、
次第に独自の視点が明確になってくる。

重要な他者への同一視から、自分らしい同一化への移行する。

「自我同一性とは、過去において準備された内的な斉一性と連続性とが、他人に対する存在の意味[『職業』という実態的な契約にも明示されているような自分の存在の意味]の斉一性と連続性に一致すると思う自信の積み重ね」

自分で作り上げた自分が、
他者から見た自分を一致し認められること
そして、その自分を表すものとして、
社会的な役割の「職業」が重視されていること。

エリクソンは、自我同一性を確立していく過程を
「同一化」から「同一性」への過程

と捉えている。


内容が専門すぎるので、自分の言葉で伝えるのが難しく…
引用ばかりになってしまう……

それだけに、重要な部分で

伝えたいことは山ほどあるのだけど
上手くまとまらない……


覚えて欲しいのは、エリクソンという人がいて

人の発達には発達段階があり、
それぞれに課題と危機という発達課題があって

その課題は、人生において乗り越えていくと

心理的、社会的によく安定的、健康的に成長していくことができるよ〜


とわかっていただけたらいいな😊

エリクソンの発達課題は、とても好き✨



参考文献

『教育心理学』 大学教材
『発達』高橋昇著、新曜社
『発達心理学Ⅱ』無藤隆、子安増生編、東京大学出版会
『発達心理学』無藤隆、岩本純子、小保方晶子共著、倍風館



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