４月１４日という日のこと。

理由は知らないけど眠りが浅かった。

４時、５時、６時と１時間ごとに目が覚めて、起き上がってからもパッとしない機嫌だった。

有給という甘い蜜を舐める、２４時間のハナシ。

９時。

なにか食べれば元気になるだろうという安直な考えから、朝からボロネーゼパスタを食べる。不味い。またテンション下がり気味。

１０時。

ぼんやりする。本を片付けようと思ったけれど、なんとなくやめる。昔、読書好きのお客さんから頂いた普段読まないジャンルの本は５年経ってもやっぱり読まない。

１１時。

まだ一日は始まったばかりなのに、なんかだるいのでベッドに戻る。布団に潜り込んでオナニーしたけど、やっぱりなんかシャンとしない。くそ、性欲もだめか。この無欲を、穴があったらとにかく入れたい１０代の少年に分けてやりたい。

１２時。

お散歩に行く。ニューバランスのスニーカーは足に馴染んで、どこまでもぐんぐん進んで行く。ふらりと寄ったコンビニエンスストアの店員が冷たかったので、そんなことくらいでテンションがまた下がる。

１３時。

もうなに食べても一緒なのでパイの実を食べる。美味しい。

１５時。

寝具を新調しようとネットショッピングを開始。欲しい色と柄がことごとく売り切れ。なぜだ、なぜなんだ。

１６時。

今日という日に生まれた人のことを考える。３６５日、毎日だれかの誕生日。４１４。シーワンシー。おいしそうな中華料理みたいで、ちょっと楽しくなる。

１８時。

早い夕飯を食べる。日が暮れて少し気持ちが落ち着く。

１９時。

スイッチがやっとこさ入ったので、山積みになった本の片付けを始める。学生の頃に集めたCDも。サブスクに頼りきりの今、要らないのでフリマアプリに出品。写真を撮っていたら、自分の青春そのものを売り飛ばすみたいな気持ちになった。

２０時。

見事売り飛ばされなかった厳選の本を読み漁る。言葉が私の体に入ってく。時にぐさりと、時にふわりと。

２１時。

久しぶりにテレビを観たら、マツコ・デラックスが動物と戯れていた。柴犬はこの世の宝である。

今日学んだのは、何やってもパッとしない日は確かに存在することと、柴犬はやっぱりかわいいということでした。こんな日もある。