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エッセイもどき

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2024年2月の記事一覧

誰かが私たちの日常を演出しているかもしれない

誰かが私たちの日常を演出しているかもしれない

電車の回数券は、改札に通すとモニターに
「あと○○回」と残りの使用できる回数が表示される。

高校生活最後の登校日の朝。
回数券を改札に通すと「最終回」と表示された。

エモすぎ。

凝りドラマのサブタイトルの出し方やん。

私の生活の中に嘘みたいな演出がついた。
こういうことがたまにある。

中学校の部活を引退した日は嘘みたいに綺麗な夕焼けだったり

出席した葬式の出棺の時には大雨が降ったり

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「参加へのハードル」を下げたい

「参加へのハードル」を下げたい

演劇部活動で自主的な公演を打ったことがある。
校内での存在感ゼロの弱小部活による教室公演。

観客は、知り合いが10人も集まれば万々歳だと思って、
その10人に「来るんじゃなかった」とだけは
思わせないようにと必死に作った。

他の部員は「大丈夫いっぱい来るよ」と言ってくれていた。
当日の開場直前になっても私は、
本当に来てくれる人なんて居ないのではないかと思っていた。
完成した作品には誇りがあっ

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盛り上がりに欠ける高校卒業をどう例えよう

盛り上がりに欠ける高校卒業をどう例えよう

高校生活最後の授業は「ホーム・アローン」だった。
マコーレ・カルキン。

厳密に言うとALTの先生の授業。
ホーム・アローンを英語字幕で10分見ては
内容に関するクイズを解く、
というのを年末から何回か繰り返してやっていた。

年末のホーム・アローンは、クリスマスシーズンも重なっていていい感じだったが、
睦月のホーム・アローンは結構ミスマッチだった。
最後の授業日の哀愁ただよう教室の中で、
コミカ

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マシュマロべちゃ男

マシュマロべちゃ男

うちの妹はマシュマロを地面に落としたら、
水道で洗う。

なんで。

固形チョコ洗うとかの方が嫌らしい。

なんでだよ。

私はマシュマロの事「砂糖製スポンジ」だと思っていて
水を吸収したらめっちゃキモくなる認識でいる。

当時の姉妹間のブームがマシュマロキャッチだったので
よくマシュマロを床に落としてしまっていた。
その度すごい速度でシンクへ向かい、洗い、
笑顔で食べる妹。

初めて洗ってるの見

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