ティーポットの琥珀色はその身に秘密を包括する。
こんばんは。今日はとっても気分がいいです。
でも、とっても寒かった。
まるで、もう一回春を呼び起こすために風が、雲が、太陽が頑張ったみたいな。かんじ。
桜は散ってしまったから、もう春仕舞いですけれど、ね。
去年から丸一年、何があったか思い出せない。
うつ病にかかっていたのだけど、それ以前に、コロナが12ヶ月を空白にしてしまった。
こうして仕組みがわからない恐怖がじくじくとこころを蝕んで、少しずつ見えないように私たちを覆い隠してしまうんだなぁ。
仕組みがわからないものって、いつだって不安で、逃げたくて、自分がなんなのか分からなくさせてしまう。
悪い感情って、言葉に表せないから怖いんですよね。
なんで嬉しい?
なんで楽しい?
自分にとってプラスなことを考えるのは結構、できる。
だけどマイナスなことってどうしても億劫になる。
嫉妬や、「嫌い」って感情が一度起こってしまうと、どうしてそう思うのかって考えるのはちょっとむつかしい。
特に嫉妬はわたしにも、飼い慣らし方はまだわかっておりません。
ティーポットの中のこのゆらゆらは、
眺めているとなんだか私を眠たい気持ちにさせる。
透き通るガラスの中で、どんどん濃くなっていくそのさまは
まるで秘密を抱きしめているみたいに見える。
水より、ジュースより口当たりのいい不思議な飲み物。
その仕組みは良く分からない。
良く分からないからこそ、魅力的なのかな。
だから、秘密を抱きしめているみたいに見えるのかな。
怖いことがあったら、死ぬほど妬ましいことがあったら。
気持ちが落ち着くまでどれだけ暴れても落ち込んでもいいから、
少し落ち着いた頃にこっそり蓋を開けてみて。
その頃には仕組みがわかって、案外平気かも。
力が1の人は、50になるまですぐ上がるでしょう。
だけど元々50あった人は、51にするのが大変だ。
攻撃よりも防御が大変なのだ。
真面目で、責任感があって、誰よりも志が高い人ほど、
慢心ではなくても、勢いのある人に抜かされそうになったとき妬ましさを覚えるのかなと思う。
謙虚になればそりゃ嫉妬はないかもしれないけど、そうはいかないのだね。
嫉妬は正常な感情。
まずは、50を51にすることから。
周りを気にしてしまう自分を認めながら、それでも正しいと前を向けるかどうか。
人生100年、先は長い。
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