あまのさくや / はんことことば

絵はんこ作家のあまのさくやです。チェコ親善アンバサダー。 若年性認知症の父と、がんで逝った母についてのエッセイ『32歳。いきなり介護がやってきた』書籍化されました。 2021年3月より、岩手県・紫波町に移住。 お仕事は→sakuhanjyo@gmail.com

あまのさくや / はんことことば

絵はんこ作家のあまのさくやです。チェコ親善アンバサダー。 若年性認知症の父と、がんで逝った母についてのエッセイ『32歳。いきなり介護がやってきた』書籍化されました。 2021年3月より、岩手県・紫波町に移住。 お仕事は→sakuhanjyo@gmail.com

    マガジン

    • SLOW CHANGE -移住とゆるやかに変化していく生活

      30代後半でフリーランスとして働いていた私が、東京都・中野区から、縁もゆかりもない岩手県・紫波町へ引っ越してきた。 「一から土を作る」という大袈裟な変化ではなく、自分の目の見える範囲から地ならしをするような、ゆるやかな小さな変化たち。それを私自身も見逃さないよう、観察するように、少しずつ書き重ねていくマガジンです。

    • ZINEづくり部通信

      岩手ではじめた、ZINEづくり部のこと。

    • チェコ記

      チェコにまつわる旅行記エッセイ。はんことイラストつき。 チェコの小さな街について紹介しています。

    • 私にも、できるかもしれない。-紫波町に移住した私たち-

      紫波町に移住した4人、あまのさくや・岡本夏佳・南條亜依・星真土香の人生を垣間見れるマガジンです。

    ストア

    • 商品の画像

      ZINE『SLOW CHANGE - 移住にまつわる私のゆるやかな変化について』

      30代後半で、東京から岩手県・紫波町へ移住して以来、自分の身に起きているゆるやかな変化にまつわる短編エッセイ集です。紙選びからこだわり、手製本で糸とじをしたZINEの手触りをぜひお楽しみください。<はじめに、より>東京都・中野区から、縁もゆかりもない岩手県・紫波町へ引っ越してきた。それまでの私の生活圏はコンクリートだらけで、土を踏むこともなかった。長時間電車にでも乗って、山や海を見たくなることもたまにはあったけれど、それは非日常としての旅だった。今の私の生活では、家を一歩出れば山が見えるし、3分歩けば田んぼにあたる。4月ごろから、夜はかえるの鳴き声が響いている。大きく環境が変わっても、ついていく人間の変化には時間がかかる。一年経って、最近の私はいつも、ゆるやかな変化に囲まれて生きているな、と感じている。そこには「一から土を作る」という大袈裟さはない。自分の目の見える範囲から地ならしをするような小さな変化を積み重ねていって、いつの間にか目が、体が慣れている。私の身には、そんな変化が起きている気がする。この変化を私自身も見逃さないよう、観察するように、少しずつ書き重ねていきたい、とふと思ったのだった。<仕様>サイズ:約146mm x 103mm(A6サイズより少し小サイズ)紙:Aプラン/Dクラフト/トレーシングペーパー印刷:リソグラフ印刷全32ページ
      ¥1,100
      小書店 web
    • 商品の画像

      ZINE『SLOW CHANGE - 移住にまつわる私のゆるやかな変化について』

      30代後半で、東京から岩手県・紫波町へ移住して以来、自分の身に起きているゆるやかな変化にまつわる短編エッセイ集です。紙選びからこだわり、手製本で糸とじをしたZINEの手触りをぜひお楽しみください。<はじめに、より>東京都・中野区から、縁もゆかりもない岩手県・紫波町へ引っ越してきた。それまでの私の生活圏はコンクリートだらけで、土を踏むこともなかった。長時間電車にでも乗って、山や海を見たくなることもたまにはあったけれど、それは非日常としての旅だった。今の私の生活では、家を一歩出れば山が見えるし、3分歩けば田んぼにあたる。4月ごろから、夜はかえるの鳴き声が響いている。大きく環境が変わっても、ついていく人間の変化には時間がかかる。一年経って、最近の私はいつも、ゆるやかな変化に囲まれて生きているな、と感じている。そこには「一から土を作る」という大袈裟さはない。自分の目の見える範囲から地ならしをするような小さな変化を積み重ねていって、いつの間にか目が、体が慣れている。私の身には、そんな変化が起きている気がする。この変化を私自身も見逃さないよう、観察するように、少しずつ書き重ねていきたい、とふと思ったのだった。<仕様>サイズ:約146mm x 103mm(A6サイズより少し小サイズ)紙:Aプラン/Dクラフト/トレーシングペーパー印刷:リソグラフ印刷全32ページ
      ¥1,100
      小書店 web

    最近の記事

    • 固定された記事

    15年越しの恋が、本になりました。

    じゃじゃん。 初めてのエッセイ本『32歳。いきなり介護がやってきた。』が11月に発売され、ちょうど半年後。なんと新刊が出ました! タイトルは、『チェコに学ぶ「作る」の魔力』。 かもがわ出版さんより、2022年5月26日刊行です。 前回の本は、note/cakesでの連載の元原稿があったので主な作業は加筆・修正でした。今回のこちらの本は、完全書き下ろし。ここまでくるのは、とてもとても、長い道のりでした…。 チェコとあまの チェコ本ができるまで二度目のチェコ旅行時、当時28

      • 南伊豆まで、創作しに。

         ゴールデンウィークの少し前、南伊豆町まで旅に出た。  行き先は、ずっと行ってみたいと思っていた、南伊豆町「ローカル×ローカル」。この少し変わった名前のゲストハウスは、ウェブメディアcakesで連載していた漫画『ローカル×ローカル』の著者イッテツさんが運営している。  漫画『ローカル×ローカル』は、イッテツさんが東京から南伊豆町への移住に至り、そこでゲストハウスを運営するまでの経緯や、地方創生・空き家再生にまつわるプロジェクトをめぐる冒険譚がマンガとして描かれている。私に

        • SLOW CHANGE日記 -チームで動くこと

           岩手に来てから、周囲の人と一緒に、二人三脚だったりチームだったりと、コミュニケーションを取りながら全体で進めていく機会が増えた。会社や組織に所属した経験もあるので、今までもなかったわけではない。フリーランスになってからも、基本的にはクライアントからの依頼に一人で打ち返すようなスタイルだった。だけど最近は、「自分がこうしたい」と思い立って進めていくことに、協力者が現れ出したのだ。自分一人ではなく誰かの目線で遂行される仕事が重なり、時に議論しながら進めていく。それはもっと億劫な

          • ZINEづくり畑日記

            2023/5/2 地域おこし協力隊メンバーが二人加わり、着任翌日早々にお手伝いいただき、我が家の庭を耕して畑を作った。 二十代・三十代があつまり6名ほどでわしわしと草を刈り、土を耕した結果、2時間半で畑ができた。(てってれー) 雑草というかもはや竹みたいな、もんのすごくぶっとく固く根が張っているやつもありなかなか難航しましたが。もともと前の住人さんも畑をやっていたこともあり、土壌はあるので耕すだけでどうにかなった。本当は畝を立てる前に土に石灰を混ぜたりと土づくりをしなければ

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • SLOW CHANGE -移住とゆるやかに変化していく生活
            あまのさくや / はんことことば
            ¥500 / 月
          • ZINEづくり部通信
            あまのさくや / はんことことば
          • チェコ記
            あまのさくや / はんことことば
          • 私にも、できるかもしれない。-紫波町に移住した私たち-
            あまのさくや / はんことことば
          • 図書館らしくない図書館、紫波町図書館の話
            あまのさくや / はんことことば
          • 紫波移住日記
            あまのさくや / はんことことば

          記事

          記事をすべて見る すべて見る
            +3

            5/21(日)文学フリマ東京36に出ます

            SLOW CHANGE日記 -背負いまくっている

            どうしたもんだ。最近の私は一気に背負いまくっている。 (背負〜い投げ〜) ここ数年は「背負わない」でのらりくらりやっていたのだけれど、ここ最近は背負いまくっている。このnoteを書いたのは11月に行われるイベントの実行委員長といった肩書きを引き受けたことに起因しているのだけれど、来月6月に行われるイベントも、実質私がほぼ実行委員長なので、これはもう自ら背負いまくっているというか背負った側から拡大してタスクを増やしているというか。

            SLOW CHANGE日記-「山菜」の見える化

            「東北は寒いから、野菜がとれはじめるのが遅いでしょう。だからそれまでは山菜を採って食べるの。今は毎日こればっかり食べてるよ」と、あきこさんがいった。  東西に広い紫波町の東部、山を登っていくところに「宿はこや」という、木戸あきこさん・良平さんご夫妻が営む自炊宿がある。ホスピタリティあふれる宿には、季節に合わせた食と手仕事に触れられる体験プログラムがあり、4月末に友人を連れて宿に泊まった際に、「山菜を採って、料理するのはどう?」と提案され、前のめりに「ぜひに!!」とお願いした

            SLOW CHANGE日記-背負うこと、背負わないこと

            思えば、「背負わない」がここ数年のテーマだったのかもしれない。 身動きが取れない状態、というのがとても苦手な性分だ。父親の介護とコロナ禍という大きな刺客と相対し、出した答えが「移住」だったのだと思う。 地域おこし協力隊として「まちに貢献する」ことが求められる職業についてもなお、「地域を背負う」というつもりは毛頭なかった。(そしてそういうプレッシャーをかけてくる自治体でもなかった)背負ったら潰れてしまうし、そもそも自分本位ではない行動をとると後から歪みが生じることはほぼ見えて

            愛する番組の「ロス」について

            連載エッセイ「ラジオといるじかん」が更新されました。 今回もついつい、愛聴番組『たまむすび』について書いてしまいました。 たまむすび最終回と、その後に感じた「ロス」について、そしてそこから作っていく新たな日常について書いています。ネガティブになりたくはないのですが、四月はゆっくりとした切り替えが必要な季節。 たまむすびはんこができるまではこちら。

            夢の「ZINEづくり部屋」-ZINEづくり部通信

            ZINEづくり部シーズン2が終了した。 木曜クラス・日曜クラスの受講生を合わせて、ひとまず13冊のZINEが完成。日程が合わなかった受講生の印刷を数名残しつつ、とにもかくにも仕上がった!毎回ながら土壇場で仕上げてくるみなさんの火事場のナントカヂカラがすごい。やっぱり創作の一番のタネって「締め切り」だ。 自宅の一角に「ZINEづくり部屋」を設立私は現在、平屋の一軒家にひとりで住んでいる。一人暮らしというと、キッチン+リビング+寝室とバストイレがあれば住まいの機能としてはほぼ

            SLOW CHANGE日記-盛岡の歩き方とアマチュア性について

            開閉にひと手間かかるリュックサックを買った。 先日買ったリュックは、もうとてつもなく可愛くて、気に入っている。帆布でできていて、絶妙な黄色で、部分的に革が使われていて、自分の好みドンピシャだ。ただ、リュックの口は少し縦長にできていて、折り返してバックルで留めるタイプだ。バックルもワンタッチのものではなく、革製の腕時計のように、穴を通して留めるタイプ。そのデザインが気に入ったわけだけれど、以前の私だったら、この1ステップを敬遠して,買わなかったかもしれない。 三十代後半に差し

            SLOW CHANGE日記 -移住前に知っておいたほうがいいこと

             私は細々と「移住ZINE」というPodcast番組をやっている。移住に際して思ったことを話す番組だが、ご縁あって、この度逗子の移住者が作っているPodcast番組「今夜はベロキチ」という番組とコラボすることになった。提案されたテーマの中に「移住前にこれは調べておけ!調べておけばよかった!と思うことはなんですか?」という質問があった。なるほど、なんだろう。  ちなみに、「移住ZINE」のおしゃべりのパートナーは、ドラさんだ。ドラさんって誰だろう。一応本名をもじって決めた名前だ

            SLOW CHANGE日記-世界線と言語習得

             先日、「エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス」という映画をみた。一度見た予告編のあまりのカオスさを忘れられなくなってしまって、これは絶対みようと決めていたのだった。  「マルチバースもの」、いわゆる、あのときこうしていたら、というパラレルワールドというのは無数に存在していて、そこを行き来できる世界の話……というのは近年もうまったく珍しくない類の映画のようだが、「マトリックス」すら見たことのない私にとってははじめましてのジャンル。  映画のストーリーをなんとか辿り

            「しあわせって手枷で、仕合わせで」

            「ラジオといるじかん」更新。 タモリさんは言った。 「桜の季節になるとぼーっと見てるんだよ。それぞれが関係ないことをやってる、関係も持たずに。で、向こうに桜があって。幸せなんて、けっ、と思ってたよ。なにをいってるんだ、幸せなんてあるわけないじゃねえかって思ってて。 それからひとつ、幸せっていう字は、辛いと言う字に似てる……っていうのも字の成り立ちが違うんだってね。辛いっていうのは柄のついた針。で、罪を犯したひとに刺青を入れるやつ。で、似てるけど幸せは手枷、なんだって」 ラ

            SLOW CHANGE日記-草をとり、虫と出会う

            家にビニールハウスがあるかないか。それは人生にとって結構大きな違いだ。 朝晩はやはりまだ冷え込むものの、岩手もすっかり春めいてきている。今日は暖かいな、という日にビニールハウスの中に入ると、もう30℃くらいあるのではないかと思う。そのくらい本当に暑い。そんな気候も相まって、もうすでに雑草との戦いは始まっている。夏になったらいったいどうなることやら、と思う。冬は雪かき、夏は草取り。自然界のさだめなのである。

            SLOW CHANGE日記 -過去が教えてくれること

            無気力の期間が訪れる。記録に残している限りではだいたい2・3ヶ月に1回、しかし1回は3日〜1週間くらい続いたりする。出勤したり、仕事はしているのだけれど、休みの日になかなか動けなかったり、消費的な気持ちでひたすらぼうっと漫画や本を読んだりラジオを聞いたりテレビを見たりしてしまう日がある。その期間は、絶対に体が「銭湯」や「サウナ」を必要としているのだけれど、そこにいく気力もないというのも一つの特徴だ。なんとか無理矢理そこに行けると、わりと元気が出ちゃうのだけれど。 原稿をぽち