藤花スイ

恋愛やファンタジーの小説を書いてます。

藤花スイ

恋愛やファンタジーの小説を書いてます。

マガジン

  • きっとここにしかない喫茶店で

    「きっとここにしかない喫茶店で」という小説のまとめマガジンです。 以下あらすじです。 22歳の沼田ミカは短大を卒業後、第一志望の会社に就職し、順調な日々を過ごしていた。しかし、突然の恋人との別れと親友の裏切りにより、失意のどん底に突き落とされる。新しい部署への転属も重なり、ミカは心身ともに疲弊してしまった。そんな彼女は、偶然見つけた喫茶店「ai's cafe」で、カフェの女店主や謎の相談屋との交流を通して次第に癒されていく。ミカは自分の価値観や人生を見つめ直し、前向きに生きる力を取り戻す。これは困難を乗り越え、成長するミカとそのきっかけとなった喫茶店を描く心温まる物語である。

最近の記事

  • 固定された記事

藤花スイについて:自己紹介や作品サイトへのリンク

初めまして藤花スイと申します! 私は恋愛やファンタジーを中心にウェブ小説を書いている者です。 電子書籍を出版したこともあります。 新たにnoteを使って小説サイトへのリンクや作品の投稿をしたいと思いますのでよろしくお願いします。 こちらのページがポータルになります! note投稿作品リンクきっとここにしかない喫茶店で 以前カクヨムで投稿していた作品を改稿したものになります。 電子書籍リンクAmazonで出版した電子書籍のリンクになります。 君のランタン屋さん:読む

    • 【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(5)

      第四話はこちらです。 第五話  試食会が始まって二十分ほどが経ち、いまは三人で話し合っている。議題は「それぞれの春のイメージ」で、すごく抽象的だ。  これまでの話し合いを見ていると、議論をまとめているのは男の方だった。マスターの意見を汲み取って整理し、話し合いを進行している。相談屋をしているだけあってか、意をキャッチアップするのが早い。  男が話を聞いて、違う言葉で言い換えながらまとめて、また意見を聞く。それを繰り返すことで議論がテンポよく進んでいく。男はミカに分かり

      • 【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(4)

        第三話はこちらです。 第二章:春期限定! サクラコーヒー&ケーキセット第四話  沼田ミカは自称一般人の会社員。今日は手早く仕事を終え、夜の道を歩いていた。最近は気温の高い日が増えてきているが、まだ冬だ。ミカは昼の暖かさに気を取られて薄着にしてしまったため、徐々に体が冷え始めていた。 「今週は忙しかったなぁ」  今日は金曜日。ミカは久しぶりにai's cafeで夕飯を食べて、すっきりとした気持ちで休日を迎えるつもりでいた。退勤後、普段とは違う電車に乗ってカフェに向かって

        • 【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(3)

          第二話はこちらです。 第三話  部屋を出てから数秒間、ミカは立ち尽くしていた。全てがジェットコースターのようで、大切なものが頭から抜けてしまったような、逆に大切なものを胸に取り戻したような、そんな新しい感覚に呆然としてしまっていた。 「あのぉ、大丈夫ですかぁ?」  ミカの様子に気がついたのかマスターが声をかけてきてくれた。なぜか話し方が芝居がかっている。 「おつかれさまでした。その顔を見るに得るものがあったようですね」 「えっ、私の顔何か変わってますか?」  ミ

        • 固定された記事

        藤花スイについて:自己紹介や作品サイトへのリンク

        • 【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(5)

        • 【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(4)

        • 【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(3)

        マガジン

        • きっとここにしかない喫茶店で
          5本

        記事

          【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(2)

          第一話はこちらです。 第二話  待ちに待った予約の日、ミカは開店と同時にai's cafeに来ていた。いざ来てみて、自分が思っていたよりも緊張してしることに気が付いた。  ミカが席について十分ほど経った頃、一人の男が店に入って来た。男はマスターを見つけると、手を挙げて「よっ」と言って笑いかけた。そして和やかな雰囲気でマスターと話している。元々とても人当たりのよいマスターだが、今は普段にも増して当たりがよく楽しそうだ。そんな二人の様子はどこかいたずらめいていて、ちょっとし

          【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(2)

          【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(1)

          あらすじ 作品イメージ 第一章:薬草茶の女の子 沼田ミカは二十二歳。短大を卒業して、第一志望の会社に就職。社会人になってから二人目の恋人とも順調で、平穏な毎日を過ごしていた。三ヶ月前までは。  夏の終わりの少し前、ひぐらしが鳴き始めて夕暮れに寂しさを感じるようになった頃、ミカは突然彼から別れを告げられた。結婚も考えた彼だったから、さすがにとても凹んだが、気丈な友人の励ましを受けてなんとか前向きに秋を迎えようとしていた。  恋が実り損ねても自分を助けてくれる人の存在に穏

          【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】 きっとここにしかない喫茶店で(1)

          電子書籍を出版しました! 『君のランタン屋さん:読む人生の息抜き』

          電子書籍を出版しました! タイトルは『君のランタン屋さん:読む人生の息抜き』です! 6/14(金)17:00〜6/17(月)17:00の期間中、無料キャンペーンを実施します。ご興味のある方はぜひこの機会にご購入ください。また、この書籍はKindle Unlimitedの対象となっていますので、サービスに加入されている方もぜひご覧ください。 書籍の紹介この短編集は、5つの物語から成り立っています。 異なる背景や状況の中で生きる人々の物語を通じて、日常の中にある特別な瞬間や感

          電子書籍を出版しました! 『君のランタン屋さん:読む人生の息抜き』