教育的観点からの「おっさんずラブ」
世間の流れに完全に便乗したタイトルですが、
「おっさんずラブ」
ヤバイですよね。
ネットでの盛り上がり具合もそうですし、僕の周囲でもこの作品の話題で持ち切りです。
さて、タイトルには「教育的観点」と書きましたが、
LGBT的な切り口での文章はもう沢山あるので、ちょっと違うところから教育に絡めて思ったことを書きたいと思います。
この作品で僕が「最高だな」と思ったのは吉田鋼太郎さん演じる黒澤部長のキャラクターです。
何が良いかっていうと、おじさんが感情を大爆発させてるんですよね。
もう毎回毎回笑っちゃうくらいに感情が爆発しているんですよ。
特に2話で黒澤部長が春田の悪いところを大声で叫ぶシーンなんかは、
良い意味でもうメチャクチャですよね。
で、これが教育的になんだっていう話なんですが、
子ども目線での大人、特におじさんって、
「人生が終わった人」
くらいに見えていたりするんですよ。
「楽しい事が無さそう」「もう成長・変化をしない」というようなイメージを当たり前のように持っていたりします。
そういうイメージを持っている子は大体「大人になりたくない」と言うんですが、彼らの中の大人のイメージが「つまらない」ものであれば、大人になることをネガティブにとらえるのは当たり前なのかなとも思います。
そういう風に考えると黒澤部長ってすごいんですよ。
熟年と言われる年齢になり、同性の部下に恋をするという体験をし、その思いを誤魔化すことなく、誠意を尽くして積極的に行動し、時に暴走しつつ、自分の行動の結果をしっかりと受け入れる。
なんというか、常に楽しそうなんですよね。
「良いことも悪いこともあるけど、人生は楽しいんだ!」
という人生観が行動の1つ1つから伝わってくるんですよね。
子どもが触れ合う大人は「親」「学校の先生」「習い事の先生」くらいで、もし、その数人が「つまらなそう」に見えてしまったら、その子にとって大人ってつまらないものになってしまうわけなんですよ。
世の「おっさん」達の役割としては「最近の若い子は冷めてるよねー」と嘆くことではなく、
「何歳になろうと生きるって最高だぜ!」と実際に楽しそうな様子を見せることだと思うんですよね。
そういう意味で黒澤部長は本当に素敵な人だなーと思ったという話でした。
ちなみに、坪田先生は僕が人生で初めて会った「楽しそうな大人」だったんですよね。
あまりに楽しそうなので、しばらくの間「何か怪しい、何か異常なのか、もしかして詐欺師なんじゃないか?」と思ったくらいでした。笑
僕も生徒には「今が人生で一番成長できていて、一番楽しい」と伝えるようにしていますし、少なくとも「楽しそうだな」と思ってもらえるように気をつけています。(実際毎日楽しいので、気をつけなくともきっと伝わっていると信じています…笑)
成長をうながす立場の人間が「人生がつまらなそう」と思われたら説得力0ですからね。
黒澤部長のような「おっさん」が増えるように願いつつ、まずは自分がそうあり続けられるように頑張ります!
それでは!
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