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我思ふ Pt.83 夏の自由研究

最近のゲームはゲームアプリからハードを使ったゲーム、そしてまだ少しメジャーの域まで達していないがボードゲームまで幅広いですよね。

古のゲームである、麻雀、花札、トランプ、将棋、UNOもありますわね。

私も妻とよく寝る前の時間を使ってゲームアプリやボードゲームで対戦する。

いやぁ…あたし絶望的に弱いんです(笑)
どのジャンルでも三歳児レベルですよ(笑)
息子が小学生低学年の時に将棋で対戦した時も一時間ねばることもできすに惨敗するというアリサマ(笑)
そんな妻どころか息子にまでゲームで叩きのめされるあたしを少し自己分析してみたんですね。

夏だからめでてぇって事で。
自由研究っスわ。
長い長い研究論文(笑)なんで、「こんなしょうもない駄文飽きもせず書いててしかも小学生と将棋して数分で負ける奴ってどんな奴だよ」と興味をお持ちの方だけレッツ下スクロール☆

テーマ

【四十代自称詩人、作家、エッセイスト(笑)のアル中、織部.Black swordはなぜゲームが絶望的に弱いのか】


[はじめに]


現代においてゲームというものは娯楽の域を超越した存在となっている。
教材に使用されたりプロゲーマーの存在、eスポーツなるジャンルも発展し平成初期から中期にかけて「悪」とされてきたものが「正」として認識されつつある。
ゲームでは社会においても役立つ事もある。
戦略を練り、戦い、防御し、立て直し、そして戦略を練り直し、そして戦い、また戦略を練るという所謂
「PDCA」P=Plan D=Do C=Check A=Action
を回すというビジネスの基礎を学ぶ事も可能である。
この度、我々研究チームはその生きていく知恵を授けるといっても過言ではないゲームというものが絶望的に弱い一人の四十代男性に着目し、その思想、考え方、そしてその理由を研究し、ゲームに強くなるにはという結論を得る事ができたので報告する。

[自称詩人、作家、エッセイスト(笑)である織部.Black swordの生い立ちについて]

まず我々は今回の研究対象である、自称詩人、作家…(略)織部.Black swordという男性(以下織部氏)の生い立ちについて調査を行なった。

1979年の12月、織部氏は会社員の父、箱入り娘であった母との間に三人兄弟の三男として産声を上げた。
年齢が離れた長男、次男からはまるで息子のように接せられ幼少期を過ごす。
しかしその後長男は喧嘩を繰り返す武闘派の不良となり、次男は非行を繰り返す地域では有名な不良となってしまった。
母親と兄二人が日々親子喧嘩を繰り返す様子を見て育った織部氏は「争い」というものに激しい嫌悪感を抱くようになった。
その証拠に彼は幼少期から習っていた空手を中学校に上がる年に辞めてしまっている。
織部氏は中学校ではテニス部に所属するも、すぐに退部。
恵まれた体格を活かす事なく中学校時代を終える。
高校に入るとその恵まれた体格を見込まれ陸上部からスカウトされ高校在学中はそこそこの成績を残し卒業した。
卒業後、会社員として働き始めるも仕事そっちのけで中学校から始めていた音楽活動に力を入れ、ドラム、ベース、ギター、ボーカル作詞作曲とマルチプレイヤーとして活躍、数々のライブを行ない、自主制作のCDを数枚作るも売れるはずもなく撃沈。
更に数年後歳の離れた後輩のライブパフォーマンスを見て、自分の能力の低さを痛感し音楽から身を引く。
それとほぼ同時に交際していた女性と結婚、二年後子宝に恵まれた。
会社では三十代前半に役職を拝命するも数年で精神を病み、体調を崩しドロップアウトした。
その後、人が居ないという理由で役職に復帰し現在に至る。

[自称詩人、作家、エッセイスト(笑)である織部.Black swordの幼少期からわかる事]

我々研究チームはまず幼少期に着目した。
織部氏は歳の離れた兄二人に囲まれて育った。
長男は親代わり、次男は親代わりまでいかないが、それに近い存在である。
つまり父親が三人存在したと言っても過言ではない。
戦わずとも生きていけたのである。
織部氏のゲームという勝敗を決めなければならないものの壊滅的な弱さはここが起点だと我々研究チームは理解した。
その後織部氏の勝負、戦いの弱さを更に加速させたのは、武闘派の不良と化した長男と非行を繰り返す次男と両親との争いを目の当たりにしながら小学校時代を過ごした事だ。
親の様に慕っていた長男、時に親、時に友達の様に接してくれていた次男が、両親とぶつかり合う様子は織部氏の心の中に深い傷を残す事になる。
しかし、これだけでは織部氏の弱さを結論づけられないと踏んだ我々は更に研究を進めた。

[自称詩人、作家、エッセイスト(笑)である織部.Black swordの弱さを完全にした出来事]

我々研究チームは調査を進めていくと、織部氏が小学校二年生の時のとある出来事を知る事ができた。
織部氏は銀玉鉄砲で友人と遊んでいる時に、流れ弾が中学生に当たってしまい、必死に謝るも殴られてしまう。
身の危険を感じた織部氏は習っていた空手を使い応戦するも、この時既に形成されつつあった勝負の弱さが出てしまい、更に体格差もあったことから殴られ続け1ラウンドKOで敗北。
この時織部氏は制服を着ていたその人物の名前を覚えていたのだ。
悔し涙を流し、腫れた顔で家に帰るが、気性の荒い両親は慰める事なくその人物との再戦を織部氏に要求。
そしてそれを横で聞いていた次男は織部氏にその人物の名前を聞くと無言で部屋を出た。
そして翌日の夕方、その時が来た。
玄関で母親の怒号が聞こえた織部氏は慌てて駆け付けるとそこには顔面がカボチャのようになった中学生が冷たいコンクリートの床に正座しており、その後ろで拳から血を滴らせた次男が仁王立ちしていた。
その正座している中学生は織部氏を1ラウンドKOした人物だったのだ。
不幸な事に織部氏を1ラウンドKOした人物は次男が在学している中学校の後輩だったのである。
その後の詳細は本研究とは趣旨が異なるので割愛させていただくが、この出来事が織部氏の勝負の弱さを完全なものに仕上げたのである。

[自称詩人、作家、エッセイスト(笑)である織部.Black swordの弱さを完全にした出来事から読み取れる彼の心理と弱さとの紐付け]

日頃の両親と兄達の争いを見て育ち、更にショッキングな事件を経験した際の織部氏の心理と勝負の弱さに結びつける事まで我々研究チームは辿り着いた。

①戦い・争いは醜いものと捉えた
→元々両親と兄達との争いから形成されてきたものがこの事件をきっかけに完全体となったと推定される。

②戦わずも勝利は得られると確信した
→自分の屈辱を晴らしたのは自分ではなく次男だった。この事実が戦いにおけるPDCAを回す事を拒否するようになったと推定される。

③①、②より計画段階から躓くようになった
→Planの段階で織部氏の脳は考える事を拒否。それを証拠に織部氏は妻とゲームの真剣勝負の後は猛烈な眠気に襲われるという。
戦略を練ろうとして織部氏の脳が無理をした結果だと推定される。

①〜③はその後の織部氏の生活を見ても、信憑性が高いものと捉える事ができる。

・空手を辞める
・中学校での部活を半年で辞める
・後輩の活躍を見て音楽から身を引く
・精神を病み役職から退く
・役職復帰するも鳴かず飛ばずの会社員

例外として高校時代の陸上部でそこそこの成績を残したとあるが、陸上競技というのは勝敗はあるものの、自分と戦うというスポーツであり織部氏の拒否反応対象とはならなかったのではないかと推定される。
又、陸上部顧問が良き師であったとの事から、自分を見込んでくれた人間を裏切りたくないという心理が働いたとも推定される。

[自称詩人、作家、エッセイスト(笑)である織部.Black swordのゲーム、勝負弱さについての結論]

結論
・織部氏は戦い、争いを脳内、細胞レベルで
 拒否しており、戦略を練るという初期段階
 から躓いてしまっている。
 つまり入念な戦いの計画が立てられない。
 だからRPGは早い段階で詰み、ボード
 ゲームはスタートダッシュが遅く、
 将棋等は先読みができず、麻雀は心理戦
 に弱く場を読めない。
 戦う能力が低いのではない。
 拒否してしまっているから弱いのだ。

[自称詩人、作家、エッセイスト(笑)である織部.Black swordのゲーム、勝負弱さを元に強くなる方法を考える]

我々研究チームはベクトルを変えて研究を進めた。
織部氏の弱さの分析から強くなる為にはどうするかを導き出す事ができたので、報告する。

①戦略を入念に練る
→基本的な事であるが、できていない場合が多い。織部氏に併せて彼の妻も調査対象としたが、彼の妻は異常なほどゲームや勝負事が強い。それは初期段階であり、基本的な戦略を練るという行動にゲームの大半時間を費やすからだ。長考だとゲームの世界ではあまり歓迎されないが、嫌われても勝負には勝ちたいという信念を持つことも戦略を練るのと同程度の重要性の高さである。

②軸変更への柔軟さを意識する
→ゲームが進んでいくと当然ながらトラブルや予期せぬ出来事に襲われる。練った戦略が180°覆される事もある。その時、速やかでしなやかな軸変更ができる人間は強い。
頑固に自分の戦略を貫くのも時に強さとなるがそれが仇となる場合もある。
それを判断する嗅覚を研ぎ澄まし、スピードを上げる事が必要だ。

③勝利への執念と情け無用の精神を持つ
→最後の砦はやはり執念である。執念さえあれば考える事が可能で、戦う事も可能であり、立て直しも可能だ。
初期段階から拒否反応を示す織部氏が弱いのは執念がないからである。
絶対に勝つ、相手を心ごと叩き潰す、どんな相手でも完膚なきまでに叩き潰すという心理が、脳の回転速度を上げ、勝利を導き出すものである。

[終わりに]

ゲームから学ぶ事は非常に多い。
先述の通り生きていく上で、必要な事を全て教えてくれる存在だ。
それが強くなるという事は、現代社会を有意義に過ごす事ができるようになるという事だと我々は思う。
豊かに、強く、上手く、美味しく生きていく上で、本研究が役立つ事を我々研究チームは願って止まない。


(笑)

四千字超えの茶番にお付き合いいただきありがとうございました。


2022年7月14日

我思ふ












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