ぺりめに

ロシア古武術システマ学習者、トレーニー。ノンインストラクター。 主にシステマやそれに…

ぺりめに

ロシア古武術システマ学習者、トレーニー。ノンインストラクター。 主にシステマやそれについての生活実感の世界を言葉にしていきたいです。 現在『古代戦士ハニワット』という漫画作品にハマっています。2022年末に向けて同人誌鋭意制作中。

最近の記事

熱発と呼吸

昨日から超発熱してしまって、とてもきついな…という状態です。 熱で体中節々が痛い、要は筋肉が緊張してしまっているのです。 つまり、良いトレーニングになるということ(笑) 一息ごとこんなに真剣に呼吸したことはあんまりありません💧 一息ごと、吸気で体中に生まれ続ける緊張を掴んで……吐き出す 緊張を避けて呼吸によって動く体を布団の中で微妙にクローリングさせる アレクが言ってましたね「快適さは内にある」まさにその事をずーーーっと体験し続けています。 そして…時間が経つの

    • 自己肯定感・知るかそんなもん

      ちょっとまえ、こういう事を呟いた。表現が乱暴ですいません(笑)ちょっとこのころは表現の強度によって人に与える影響を実験していまして…… でも、そう思えて仕方がないんです。するとその後こういうつぶやきにも出会った。 まあ、そうだよな~って思った。 やっぱり自己肯定感は「何それ?」っていう態度と(少し穏やかな表現にしました)はっきりと「低い」っていう態度があると思う。 自己肯定感が低い~っていうのは「わたしなんて……」とか「私は何をやってもダメ!」って思う事の様にとらえら

      • ストライクを受けることは人生に似たりて

        この前”ミカエルのパンチ”のモスクワHQクラスでアレクサンドルが言っていたんだけどミカエルが言っていた「ストライクは単に不快なだけで、痛いわけではない」的なこと。 頭がからっぽでないと、考えが出て、恐怖がでてくるという。 その通りだと思った。 私たちは何時も問題をエスカレーションさせ過ぎる。ほんの些細なことを沢山の思考で装飾しすぎてしまう。 ミカエルの言う通り思考は恐怖から生まれるのだろうし、思考がまた恐怖を作るのだろう。 思考は「今ここ」のことではない。思考にはス

        • 【システマ】嫌でも喧嘩が終わっちまうシステマ

          要約 マッサージしたら20年来の骨肉の争いが終わった。 兄妹ゲンカ 親戚に20年来喧嘩している兄妹がいました。20年と言えばすさまじい期間です。どちらがいいとか悪いとか、それぞれにたくさん理由があったのですが、喧嘩し続けている間にもはやどれがメインの問題なのかすらわからなくなってしまいました。兄と妹で揉めてそれぞれに主張があるのですから周囲の親戚もおいそれと介入はできません。 「お前ももういい加減お兄さんを許してやれよ」 毎年のように親戚の会合では喧嘩している妹が他

        熱発と呼吸

          【ハニワット10巻発売】蚩尤収めは、はぁ~しんど【祝】

          これは、ぼくらが望んだ物語 (10巻及びその周辺のエピソードについて、致命的ではない程度のネタバレが含まれます) 先日『古代戦士ハニワット』の10巻が発売されました。たいへん、たいへん嬉しかったです。ファンとして非常に感慨深い巻でした。 ハニワットについては年末に個人的にも、自身のファン活動的に大事な局面があったのですが、とりあえずそれは別の機会に書いたりするとして、今回はハニワットの第二部ラストエピソードが収められた記念すべき10巻の内容について語りたいと思います。

          【ハニワット10巻発売】蚩尤収めは、はぁ~しんど【祝】

          【古代戦士ハニワット】蚩尤収めの戦術・戦略(第一部前半戦までを題材に)

          古代戦士ハニワット全体に対する重大なネタバレを含みます。単行本を9巻まで未読の方はご注意ください。 ハニワットのお話のメインは蚩尤収めと呼ばれる神と人の戦いの儀式です。作中の人々はそれぞれのユニークな立場や都合によって独自の思惑や、都合、来歴、戦略をもってこの「蚩尤収め」に関わっていきます。 あたかも描写しにくい混沌とした現実の「社会」のありさまそのものを描こうとしているかのようです。 ハニワットの魅力の一つは群像劇なのですが、それは必ずしもキャラクターや設定だけに寄り

          【古代戦士ハニワット】蚩尤収めの戦術・戦略(第一部前半戦までを題材に)

          ディレッタンティズム・サイコウ

          ディレッタントを追い求めて30年 こんばんは。 ディレッタントと呼ばれる人たち、あるいはディレッタンティズムという言葉をご存じでしょうか。日本語で言うと「好事家」「愛好家」といいます。 元々はルネサンス期に文学や芸術、知識を愛好した貴族や富裕層の好事家たちのことを指す言葉でもありました。 現代においてもディレッタントには芸術や文学、学問を楽しむ愛好家というライトな意味ももちろん含まれているのですが、日本の文壇やアカデミズムでは長らくある種の侮蔑、退廃的なアマチュアイズ

          ディレッタンティズム・サイコウ

          叔母流マッサージ

          ぼくには叔母がたくさんいるのですが、一人細菌学の教授をしている高齢のがおりまして、その叔母とぼくが大学生の時期二人だけで一緒に住んでいました。 凡そある分野の専門家の先生と一緒に住むなんてこれっぽっちもいいことはありません、しかもそれが身内なら余計です(笑)自分で高名な先生の内弟子になるほどその分野に打ち込んでいて熱望するなら話は違いますが、ぼくは細菌学にそこまで傾倒していなかったので、普通に先生と生徒の関係の圧がきつかったです。さらに叔母は朝から晩まで顔を合わせるとぼくに

          叔母流マッサージ

          【古代戦士ハニワット】埴輪土投票結果。矢立卓留前編、父と走った54分。

          埴輪土どれがすき?*『古代戦士ハニワット』8巻までのネタばれあり記事です。* 先日ちょっと思い付きでハニワットに出てくる埴輪土のTwitter投票をしてみました。今までに出てきたメイン埴輪土がちょうど4種類だったので、4択のTwitter選択肢に当てはめてみました。今回はこの結果に対して考察してみます。 武富先生もご参加くださいました。ありがとうございます! そして結果はごらんの通り…… 1位 ハニワット・フル(布留式)28.8% 2位 ハニワット・カヤ(伽耶式)2

          【古代戦士ハニワット】埴輪土投票結果。矢立卓留前編、父と走った54分。

          褒めて貰ったら諦めよう

          人から何か褒められるとつい「いえーいえいえ、ぼくなんかまだまだです」と言いたくなっていた。 「ぼくなんか何も知りません」「ぼくなんか経験不足です」「若輩者です」「何も成し遂げてません」と。ブンブン扇風機のように手を振り回しながら否定してた。 そう返すのが謙虚な大人だとも思っていたところがあった。だが。 あるときその返しは謙虚どころかおぞましいほど高慢であることに気がついた。 だって「経験が十分なら」「十分知っているなら」「ぼくなんかまだまだじゃなかったら」相手が褒めて

          褒めて貰ったら諦めよう

          【古代戦士ハニワット】メカプラモハニワ魂A

          漫画『古代戦士ハニワット』とロボットプラモデルやオモチャの歴史の関連性について考察していきたいと思います(ネタバレあり) ハニワットはプラモデルや模型、ひいては玩具というカルチャーと深い関係を持っていると感じます。それは漫画の単行本の裏表紙に必ず作中のドグーンかハニワットの作者自身による模型の写真が添えられることから拘りが類推できます。 武富健治先生のツイッターでも時折ハニワットフィギュアを見せてくださっています。興味のある方はTwitterのアカウントをフォローしてみて

          【古代戦士ハニワット】メカプラモハニワ魂A

          【古代戦士ハニワット考察】松尾ユリカはどこにいる?

          *「古代戦士ハニワット」について8巻までネタバレすることにします。ごちゅういください* 改めて「古代戦士ハニワット」同人誌前回のノート記事で「古代戦士ハニワット」の同人誌を作ることになりましたと書きました。もう少し詳しく書こうと思います。 まず大変に驚いています。いえ、自分が「ハニワット同人誌を作るならお手伝いとかしたいです」と生意気にも立候補したので、同人誌を作ることに対するお手伝いは少々経験もあるので幾らでも惜しまず幾らでもやれるのですが こんなしっかりした規模にな

          【古代戦士ハニワット考察】松尾ユリカはどこにいる?

          「えとき」作品の考察について。

          科学的考察、考証考察昨日今日くらいにTwitterで漫画やアニメに対する科学的考察についての話題がバズっていました。科学的考察の何とかについてはまあ、たくさんの人がよっぽど自分よりしっかりした内容を述べられておられるのを見たので、自分には何も意見はありません。 ただ、自分は「考察ッポイ」事をよくするので少し自分の中での作品考察行為に関するおもいをのべてみたいとおもいます。 漫画やアニメはフィクションなので、それに対して厳密に科学的に考察すると必ずおかしなことが生まれてしま

          「えとき」作品の考察について。

          【ハニワット感想】ズウウウン

          ズウウウン*以下『古代戦士ハニワット』8巻までのネタばれを含みます* 『古代戦士ハニワット』には非常に特徴的な二種類の擬音が登場します。それはドグーンこと蚩尤が歩行するときの「足音」と「鳴き声」です。 足音は全ての蚩尤に共通する重量感のある音で「ズウウウン」などとという音を立てます。「鳴き声」は「唸り声」「鳴り声」といったほうが正確かもしれませんが、作中で次々登場する蚩尤によって多少個性があるのが特徴です。 実際作中の世間一般にはこの「鳴き声」が蚩尤の個体名になることも

          【ハニワット感想】ズウウウン

          【古代戦士ハニワット】「これカヤ」のインパクトの話

          ハニワットを読み始めて、最初の数話絶対に頭から離れない言葉があります。それはコトちゃんが発した「これが伽耶系オグナの特殊祭祀・・・・・・」というセリフです。 この言葉、すさまじく頭に残るのです。なぜかと考えてみたらリズムも語感もいいけどものすごく作中に効果的に配置、機能している台詞だからなのかなと思いました。 ハニワットという作品がホットスタートという構成技法を用いられて「起承転結」から始まるのではなく、一番アツいシーンから始まって時間的に一旦過去に戻って「転起承転結」の

          【古代戦士ハニワット】「これカヤ」のインパクトの話

          【古代戦士ハニワット】巫女隊のスマホ

          *この文章には少しだけ『古代戦士ハニワット』8巻のネタバレが書いてあります、未読の方はご注意ください* ハニワットのディティール古代戦士ハニワット8巻刊行おめでとうございます! 最近すっかりシステマのトレーニングアカウントだったのがハニワットに関するつぶやきも多くなってしまいました、アカウント分けようかな… とにかく大好きな漫画、『古代戦士ハニワット』の8巻はうれしいですね。打ち切り回避されて初の単行本という事になります。ぼくもさっそく電子書籍版を購入してさっき読みまし

          【古代戦士ハニワット】巫女隊のスマホ