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Episode 033 「G=ゴッキー・・・とは限らない話」

さて、Episode 027より開始した「オーストラリアにいた時(1996〜2010年)によく聴いたアーティストおよびバンドの曲」(併せて、「よく聴いた訳では無いが印象が強く残っているアーティスト及び曲」も含む)、という括りで当時を振り返る試み、今回はアルファベットの「G」から始まるアーティストおよびバンド。

「G」で思い浮かぶのは、G-Freak Factoryという、群馬のバンド。BRAHMANの25年来のファンである私はToshi-Lowを介してこの曲を知ることとなる。

では、始めましょう。

Garbage(アメリカ)
一番上の姉がこのバンドのアルバムを何枚か持っていて、たまたま家にCDがあったから、という理由で聴く事になったバンド。後に知る事になるのだが、ドラムのButch Vigはプロデューサーとしても活躍しており、あのNirvanaのNevermind(1991年)というアルバム(尚、このアルバムの制作の様子の動画をYouTubeで見た時、NirvanaのフロントマンであるKurt Cobainが、プロデューサーであるButch Vigとの間で(確か)録音の仕方について議論をしていた際、Butch Vigは、(Kurt Cobainが否定的であった録音方法か何かに対して)「大丈夫、問題ないよ。ビートルズだってこのやり方で録音をしてたんだから」という説明でKurt Cobainを納得させていたのを何故か鮮明に憶えている)のプロデューサーも務めたとの事である。また、The Smashing PumpkinsのSiamese Dream(1993年)、Jimmy Eat WorldのChase That Light(2007年)、Green Dayの21st Century Breakdown(2008年)、Foo FightersのWasting Light(2010年)及びSonic Highway(2014年)などなど、数多くの世界的なバンドのアルバムのプロデューサーも行っていたとの事である。

Garlic Boys(日本)
このバンドもアデレードハイスクールに短期留学をしていた友達(カズ)から教えてもらったバンド。パワフルな曲が多い。確か、カズから借りたアルバムは「ポエム」(1996年)だった。(後にももクロがカバーしていたらしい・・・

George Harrison(イギリス)
一般的に「ビートルズの曲」という言い方をする際、それらの多くがJohn Lennon及びPaul McCartneyの共作であるケースが殆どである。しかし、このGeorge Harrisonも圧倒的に優れたミュージシャンであるのは間違いない。「ビートルズのJohn LennonでもなくPaul McCartneyでもなく、Ringo Starrでもない人」ではなく、一人のミュージシャンとしての「George Harrison」を知る為に、この人のソロ(つまりビートルズ解散後)の作品を聴いたのだった。尚、奥田民生の「イージュー★ライダー」は、正にGeorge Harrisonの「My Sweet Lord」に対するリスペクト故か、この曲の要素が(「イージュー★ライダー」の曲において)垣間見える。

George Winston(アメリカ)
Hi-Standardの横山健が(この曲を)勧めていた記事を読んで知る事になった。ピアノの曲(インスト)は読書をしたりする時に適している為、こう言った曲は好きである。メロディーが綺麗。

GLAY(日本)
全く思い入れがあバンドではないが、なぜか頭に残っている曲。日本から送られてきたビデオに収録された日本の音楽番組で見たのだと思われる。この曲を聴くとハイスクールの9年生(中学3年生)あたり(1999年あたり)を思い出す。

Globe(日本)
オーストラリアでの移動手段は車での移動(日本と比べ公共交通機関の利便性が低い、安全面(治安などの)を考慮するとやはり車での移動が適切)が多かった。Globeは母親が好んでいたのか、よく車で掛かっていた記憶がある。オーストラリアに行って、一、二年目の頃(1996~7年)に良く聴いていた印象がある。

Godiego(日本)
思具体的にどのタイミングでこのバンドに出会ったのかは全く憶えていないのだが、なんとなく気になる二曲である。尚、Brahman(日本のパンクバンド)はこのバンドの「Cherries were made for eating」という曲をカバーしている。(あるいは、Brahmanがカバーする「Cherries were made for eating」経由で、このバンドを知ることになったのかもしれない)

Going Steady(日本)
アデレードハイスクール(Episode022参照)で出会ったタカヒロから教えてもらったバンド。確か、2001年の事だったと記憶する。「さくらの唄」というアルバムを聴いた時の衝撃は大きかった。特に「Baby Baby」や「銀河鉄道の夜」を聴いた時は、それまで聴いてきた西洋のパンクロックとは全く違った感激の様なものがあった。タカヒロとGoing Steadyの「君と僕とBEEのBEAT戦争」というDVDを見た思い出も鮮明に憶えている。

Going Under Ground(日本)
日本から送られてきたビデオの音楽番組で、このバンドが奥田民生の「イージューライダー」をカバーしている映像を見て、悪くないな、と思った。(しかし、かれら(Going Under Ground)のオリジナルの曲は一曲も知らない)

Goldfinger(アメリカ)
確か、最初にこのバンドに出会ったのは、(アデレードの)街の図書館のCDを借りるセクションにて、だったと記憶する。バンドの名前は知らなかったが、アルバムのジャケットが気になって借りてみたのである。恐らく2002年頃だったであろうか。そのアルバムは「Open Your Eyes」というアルバムで、かっこいい曲が何曲もあった。何故だか、アデレードで数少ない日本人の友達であった予志也君の家に遊びに行った帰り、車を運転しながら聴いた思い出が強く残っている。確か、「Spokesman」か「Tell Me」のどちらかの曲だった。尚、今(2024年)でも、スケボーをする際には、彼らの「Superman」という曲を聴くとテンションが上がる。

Goober Patrol(イギリス)
この曲を初めて聴いたのは、テレビでやっていた音楽番組(Triple Jという、アメリカにおけるMTVの様なもので、PVが次から次へと流れていく様な番組)だったと思う。恐らく、2000年または2001年あたりだと思われる。キャッチーなパンクロックな曲で気に入った。

Good Charlotte(アメリカ)
最初は、このメンバーの見た目で判断し、「曲は悪くないけど、ファッションとかメイクとか、ん~…違うなぁ」と感じていたのだが、時が経つに連れて純粋にこのバンドの音楽だけに集中する事ができた。ポップな要素が多く入ったパンクロックな曲は、アデレード(Episode003参照)の夏を思い出す。運転中、良く聴いたバンドだ。2001年、2002年あたりに一番聴いた。数年前(2016年頃)久し振りに彼らの曲(「Makeshift Love」という曲)を聴いたのだが、相変わらずキャッチーで爽やかなパンクロックな曲となっており、ノスタルジックな気持ちになった。

Good Riddance(アメリカ)
このバンドとの出会いは、Fat Wreck Chords(ファットレコーズ)のコンピレーションアルバムである。恐らく1999年頃かと思われる。特にOne for the BravesのPVはテレビの音楽番組でも見て、(2005年以降は)YouTubeでも見て、兎に角何度もみた。この曲を聴くと今でも、楽しかったハイスクールの日々の思い出が蘇る。このバンドが結成されたのは1986年。そして、結成から33年が経った2019年に発売された彼らの9枚目のアルバムとなる「Thoughts and Prayers」も非情に完成度が高く、かっこいい曲に溢れたアルバムとなっていた。因みに、Good Riddanceの魅力に(本当の意味で)気付いたのは2021年の7月頃からである。正直、それまでは、あくまでも「一、二曲かっこいい曲があるバンド」程度の認知でしかなかったのだが、その認識は全く正しくなかった事が、彼らを知れば知るほど理解できた。具体的に何故Good Riddanceの音源(音楽)を再度じっくりと聴こう思ったのかというと、Fat Wreck Chordsのドキュメンタリー関連の動画を見ている時に、Foo Fightersのギタリストであるクリスが「世の中についての事は、Good Riddanceの歌詞を読んで学んだよ」という事を話していたシーンがあり、改めて、彼ら(Good Riddance)の曲、特に歌詞をしっかりと理解する必要がある、と、そう感じたのである。元々、Good Riddanceのライブアルバム(2007年に解散する際に行った最後のライブを収録したアルバム。尚、2012年に再結成を果たした)は持っていたのだが、じっくりと聴きこむ事はなく、それこそ(それまで)知っている曲を数曲聴く程度(つまりその他の曲は飛ばして聴いていた)のアムバムだった。(2021年5月頃から始めた)スケボーをしながら、砧公園(世田谷区)にて、このライブアルバムを聴いていると今まで気づかなかったかっこいい曲が数多く収録されている事に気づき始めた。まるで、普段から通る道にも関わらず、見る視点を少し変えただけで今までには気付かなかった風景が目に入って来る様に。そこで、先ず、彼らのファーストアルバムである「For God and Country」(1995年発売)を購入し、その後5枚目のアルバムである「Symptoms of a leveling spirit」(2001年)を購入した。これらは、ライブアルバムで(彼らの曲を)聴く感覚とはまた異なり、アグレッシブでタイトでありながらしっかりと曲の構成までを楽しむことができた。続いて、2枚目のアルバムである「A comprehensive guide to moderne rebellion」(1996年)、8枚目のアルバム「Peace in our Time」(2015年)、そして3枚目のアルバム「Ballads from a revolution」(1998年)も購入した。どれも素晴らしい出来のアルバムである。さて、このバンドの曲の歌詞についてだが、多くは戦争に反対する意見、政府に疑問を持つ姿勢、世の中の不条理な事、動物保護の重要性(そう、歌詞を担当しているボーカルのRuss Rankin氏はベジタリアンよりも更に先を行ったビーガンである)など、シリアスなトピックを歌った曲が多かった。また、歌詞に用いられている英語の単語は普段の会話ではあまり出てこない様な単語が多く用いられており、意味を調べないと全く曲(の歌詞、雰囲気、ニュアンスなど)が理解できたない、という状態でもあった。尚、バンドの成り立ちや、曲を作る際の姿勢、考え方などを知りたいという気持ちから、このバンドのメインボーカルであるRuss RankinのインタビューをYouTubeで見ていた際、影響を受けたバンドの一つとしてSick Of It Allというニューヨーク発のハードコアバンドを挙げていた。このバンドの結成も(Good Riddance同様)1986年であり、2024年の時点で結成38年を迎えた、正にレジェンダリーなバンドである。尚、Sick Of It Allに関しては、いわゆるパンクロック(メロコア)というジャンルの音楽を聴き始めたハイスクール時代から(名前は知っている程度で)知っていたのだが、しっかりと彼らの曲を聴いた事は実はなかった。ハードコアなバンドでありながら、メロコアバンドが多く在籍するFat Wreck Chordsというレーベルに在籍していた事もあり、オムニバスのCDなどで名前は知っていた。しかしながら、ではなぜ彼らの曲をしっかりと聴いた事がなかったのか。その理由としては、当時はメロディラインが綺麗なパンクロックな音を奏でるバンドを好んでおり、Sick Of It Allはそういった(彼らはもっとハードコア寄りのバンドだった)バンドではなかった為である。何はともあれ、Sick Of It Allの音楽、そしてバンドについて(つまり、メンバー)気になった為、動画などでインタビューなどを見た。インタビューを見れば見る程興味が増し、以前から持っていたアルバム(「Build To Last」(1997年))を改めて聴き始めた。(下手くそな)スケボーに乗り、爆音でそのハードコアな音楽を楽しんだ。その後、「Call To Arms」(1999年)に併せ、「Life On The Ropes」(2003年)、「Scratch The Surface」(1994年)、「Based on a true story」(2010年)、そして「The last act of defiance」(2014年)のアルバムを次から次へと購入したのだった。尚、個人的に好きな曲は、「Step Down」、「The Road Less Travelled」、「Death or Jail」、「Scratch the surface」などである。尚、Good Riddanceからの流れでSick of it allを聴き、その次にハマったのがFace to Faceだった。このバンドに関しては、Fat Wreck Chordsに所属していた事から、ハイスクール時代から名前は知っていたが、しっかりと音源を聴いた事がなかった。しかしながら、2021年の10月のタイミングで、しっかりと聴いてみたいと思い、セカンドアルバムである「Big Chance」(1995年)及びサードアルバムである「Face to Face」(1996年)というセルフタイトルのアルバム、これら2枚を- bookoff onlineにてそれぞれ110円という破格で - 購入した。尚、しっかりとこのバンドの音源を聴きたいと思った理由は、たまたまYouTubeにてこのバンドの – Punk Rock Eats on its own という -ドキュメンタリーをみた事だった。ドキュメンタリーを通じ、このバンドの背景などを理解していく内に、実際にしっかりと(音源を)聴いてみたい、と思ったのだ。これら2枚を購入後、ファーストアルバムである「Don’t Turn Away」(1992年)を – 同じくBookoff Onlineにて300円という破格で – 購入した。ここからは、毎度の事の様(一枚アルバムを購入すると、その他のアルバムも気になって購入したくなる、という流れ)、他のアルバムも購入した。続いて購入したのは、6枚目のアルバムである 「Reactionary」(2000年)および7枚目のアルバム「How to ruin Everything」(2002年)を同時に – 今度はメルカリで、2枚で500円という破格で – 購入した。これらのアルバムで個人的に好きな曲は、次の通りである。Disconnected(「Don’t Turn Away」(1992年))、A-OK(「Big Chance」(1995年))、Velcity(「Big Chance」(1995年))、Blind(「Face to Face」(1996年))、Shame On Me(「Reactionary」(2000年))、Bill Of Goods(「How to ruin Everything」(2002年))。尚、購入したアルバムには収録されていないが、「All For Nothing」という曲も素晴らしい。この曲は、前作の「How to ruin Everything」(2002年)を発売後一度解散してしまったが、その9年後(2011年)に再結成を果し発売した8枚目のアルバム「Laugh Now, Laugh later」に収録されている。この曲を知る事になったのは、2018年に発売された「Hold Fast」というアコースティックのアルバムをYouTubeで(2021年10月に)聴いた事がきっかけであった。

Green Day(アメリカ)
このバンドとの出会いは、いつだっただろうか。記憶に無いくらい昔の事である。1998年または1999年頃であっただろうか、友達の田中まさみち君が家に遊びに来た時に、エレキギターでGreen DayのDookieというアルバムの一曲目のBurnoutという曲を弾いて見せたのだが、「テンポがあってない」だかなんだかのダメ出しをされたのを憶えている。このバンドのアルバムで特に好きなのはDookie(1994年)、Nimrod(1997年)、 Warning(2000年)の3枚である。初めて聴いた時から25年以上も経った2024年の今でもやはりこれらの3枚のアルバムは頻度高く聴いている。曲の空気感が90年代そして2000年代初期を大いに反映しており、個人的にはその具合が実に好きなのである。

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